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第23話〜声〜

〜〜〜



やれやれ、漸くカリュウ村に着いたのぅ。

年寄りはもうちょっと労って欲しいもんじゃ・・・


と、日頃は首都カグツチで主に活動している神官長、ナシラ・カンダリは心中でぼやいた。



「それにしても何年ぶりになるかのぅ・・・あまり代わり映えはせんのぅ」


と、村の風景を見て言っていると、


「ナシラ殿は以前もこの村へ?」



ガロウ・サイハが聞いてきた。


「まあの。神官と言えども新米の時は色々な村に派遣されたりするもんじゃて。儂も良く飛ばされたもんじゃ・・・」


「ほう・・・それは大変な任務ですね」


「まあ・・・その分、変わった経験も積めるがの」


「ただ、今回は任務でしたが私は以前から此処には来たいと考えておりました」

「カリュウ村にか?」


「はい。というのも此の村は、今年の格闘大会優勝者のあのニルナ・カナワの出身地だからです」


「ニルナ?・・・・・・おお、あの別嬪さんか!・・・ガロウ殿も男よのう・・・」


この堅物そうな男前にしては、面白いことを言うもんだのぅ・・・儂はそう思いついからかうような口調になったが・・・


「ち、違いますっ!ナシラ殿が何を考えたかは何となく分かりますが、そういう意味ではありませんっ!私は本人よりもむしろニルナ・カナワが使っていたヒノカ流剣術のほうが気になっていたのです!」


「なんじゃ、つまらん・・・」


「と、兎に角!今夜はこの村の宿に泊まり明朝からあの山に入ります!」


と、ガロウががカリュウ村の後方に聳え立つ山を指しながらそう言った。


「了解じゃ。警備部総隊長殿。では集合は明朝この村の門の前でよいな?」


「ええ、それで結構です。・・・・・・よし、解散!」


ガロウが総勢24名にそう声をかけた。

警備隊1班12名、神官も儂を入れて12名、計24名の神剣探索隊とは。

シバ殿・・・いやシエル姫かの?よほど神剣を見つけようと焦っておるのじゃろう。通常は、3人~5人程度なんじゃが・・・

まあ、年寄りは早々に休ませてもらうとするかの・・・

儂はそう考え、若い神官を引き連れて宿に向かった。



~~~


自分は幼い頃から強い者に憧れてきた・・・

親が政府内に務める武官ということもあり文武に渡って物心ついた時分より様々な教育を施されてきた。

その結果、自分は武人としての才のほうに秀でていることが分かった。それが嬉しくて更なる研鑽を積み重ね、やがて武官としての誉れである警備部しかもその総隊長にまで登り詰めた・・・

自他共に認める大陸最強の武人となった・・・筈だった。

年一回首都カグツチで行われる格闘大会を見るまでは・・・



衝撃だった・・・!

あの女性、ニルナ・カナワの戦い方は。


そもそも格闘大会というのは基本的に武器道具の使用は禁止されている。なのでその出場者は無手の格闘術を使う者に限られる。

だが、あの女性は違った、ヒノカ流剣術と名乗りをあげていた。

剣術と聞いたが当初は剣を失った時に無刀で対処するための術を駆使し、戦うものだと私は思っていた。

だが、あの女性は剣を使っていた。否、剣の代わりとなるモノを使っていた・・・すなわちその自らの髪の毛を。

最初それを見た時は大会前の身体検査が甘く、武器の所持を見落としていたのかと思い失格にしようとしたが。調べると正真正銘その女性の髪の毛だった、ので別に大会規定に違反していないため特に止めなかった。何故あの長く黒い滑らかな絹のような髪が屈強な男性の対戦相手に傷をつけたりできたのか?何故あのような耐久力や破壊力、速度を身につけることができたのか?

大会終了後優勝したその女性に理由を聞いてみたところ、何でも自身の肉体、そして髪の毛にオーラを通わせ肉体の強化、髪の毛の硬度を強化した、とのことだった。

詳しい説明を求めたが、自分は教えるのに向いてないのでもし詳しく知りたければカリュウ村に住むヒノカという剣術道場を訪ねてみてはいかが、と勧められた。

それを聞いた私はすぐにでもカリュウ村に行きたかったが、近頃の魔物の活性化に伴い自分の業務が忙しくなったので長い休暇も取れずそれも叶わなかった。


しかし、だ。偶々というか運が良いと言うか私は任務でカリュウ村に来ることができた!

漸くオーラについて詳しい話が聞ける。



カリュウ村の中を探してヒノカ流剣術道場を見つけたとき私はそんなことを考えていた。




「此処か・・・ついに来た」


私はヒノカ流剣術道場と書かれた看板を見ていた。


「ウチに何か用か?」


と、その時両手に買い物帰りであろう荷物を抱えた四十がらみの背の高い男が看板を見上げていた私に後ろから声をかけてきた。


「ええ!こちらのご当主にお目にかかり訊ねたいことがありまして。もしや貴方がこちらのご当主でいらっしゃいますか?」


「そうだが。もしかして入門希望?」


「いえ。入門というわけでもないのですが・・・」


「ふうん。まあ上がれよ」


そして、私はタチオ・ヒノカと名乗ったその男性にヒノカ流剣術道場の中へ招き入れられた。



中に入り出されたお茶を飲みながら私は、ニルナ・カナワが使っていたオーラやその戦い方、ヒノカ流剣術について、などの質問をした。

すると、タチオ・ヒノカが、


「二ルちゃんが優勝ねえ。たいしたもんだな・・・」


何か感慨深そうだった。


「それでタチオ殿、あのオーラというものは誰にでも扱えるものなのでしょうか?」


「ああ。個人差はあるがな。そもそもオーラとは人が誰しも持つ内在的なチカラのことなんだ。・・・ええと・・・ガロウ君とか言ったっけ?見たところ君もかなりのオーラを持ってるぞ?何か武術をやっているのか?」


「本当ですか!私にもオーラが・・・ええ。私は一応武芸を一通り修めています」


「へえ!そりゃたいしたもんだな・・・仕事は何を?」


「実は・・・」


と私は、自分の身分、現在この村に居る目的などをかいつまんで説明した。


「成程な・・・さっき、なんで神官が今の時期に此の村に居たのか謎だったがそういうことか・・・神剣とは・・・」


「ええ。まあ、明日には発ちますが。それで、タチオ殿!門人でもないのにこんなことを聞くのは心苦しいのですが、オーラを扱うにはどうすれば?」


「ああ、それは別に気にしなくても。近所の子供とかにも適当に教えたりしてるからな・・・オーラとは・・・」


そうして私は1時間ばかりオーラの使い方、仕組みを教えて頂いた。



そして、

「これが、オーラ・・・!」


「そうだ。まあ、ガロウ君は元々オーラの量も多いし武術の下地ができてたから、飲み込みも早かったんだろうさ」


私が視認できるほどの強大なオーラを現わせて見せると、タチオ殿はそう言った。


「ありがとうございます!これで私は大陸最強になれます!」


と、オーラの闘法を身につけた私は気が大きくなりそんな大口を叩いた。

が、タチオ殿が、


「大陸最強ねえ・・・まあ、5本の指には入るかも知れんが・・・」


「?それはどういう・・・?いや、確かに貴方やニルナ・カナワもオーラを使いこなすので自分でも言いすぎたかもしれませんが・・・」


「うん。まあガロウ君のオーラ量は俺はともかくニルちゃんよりはかなり多いからな。戦い方次第ではいい勝負ができるんじゃないか」


私のほうがオーラの量が多いのに精々いい勝負ができる程度・・・?


「タチオ殿、それはどういう意味でしょうか?」


「・・・そうだな。オーラを使った戦いでは、もちろんその量が多いほうが有利ではあるがそれをどう上手く利用するかに勝敗の鍵がある。その点で言えば、ガロウ君よりも俺が何年かかけて教えたニルちゃんのほうが圧倒的に上手い」


「・・・成程。それはそうかも知れませんが、それなら私も使い方を覚えればニルナ・カナワよりも強くなれるのでは・・・?」


「ああ、それは間違ってはいない。あとは練習して己の限界を見極めたり、できる技を増やしてオーラを使った戦いに慣れていくことか。ただ、俺が言いたいのはそうじゃなくてだな・・・」


「?・・・どういうことでしょうか?」


「オーラの戦いの真髄・・・・・・それは人の持つオーラのみならず精気プラーナを感じることができるかどうかも重要、だということだ」


精気プラーナ、ですか?」


「そう。精気プラーナとは大気に満ちるチカラ・・・それに自らのオーラを混合させ取り込むことにより、単純にオーラのみを使うよりは遥かに強大な能力を発揮できるんだ」


「そ、そんなものが・・・?」


「そうだ。だが、その取り扱いにはまず己のオーラを使いこなし、自身のみの力でどれだかのことができるのかを把握しておかなければならない・・・単純に力のみを追い求めて下手に精気プラーナを取り込むと・・・」


「・・・何か問題が・・・?」


「・・・肉体が崩壊し、自我が自然の中に取り込まれる・・・」


「!!?」


「とは言っても通常はそこの段階まで行き着くことはないがな♪それこそ何十年もの研鑽を積まないと」


「そ、そうですか・・・」


「ああ。だから今よりガロウ君が強くなりたいと言うなら、先ずは自らのオーラを完璧に使いこなす修練のみをすればいいと思うぞ。それだけでも充分だ。プラーナに関しては一応そういうものがあるということだけでも覚えておいてくれ」


「はい!分かりましたタチオ殿!いえ、師匠!」


「今までで最短の弟子だな・・・ここまで飲み込みが早いのも、教えた時間も」


そう言ってタチオ殿、いや師匠は朗らかに笑った。

そして、私は感謝の言葉を述べヒノカ流剣術道場を辞した。



~~~



政府警備部の総隊長という青年が突然訪ねてきたが、その青年は何とも才能に溢れていた。

あれならば、自分が鍛え上げた近所の娘すら何れ追い抜くのでは、息子には及ばないか、と満足げな表情をしていたが・・・


「神剣か・・・まさか、あれのことじゃないだろうな・・・」


と、若干顔を曇らせた。

あれというのは・・・

つい先月、息子の元服の祝いにと渡した、数百年我がヒノカ家に伝わる由緒正しき刀(炎斬)のことである。

その由来は・・・俺が親から受け取ったときに聞いた話では、なんでも十何代か前のヒノカ家の当主が近くの山のとある場所に突き刺さっていたその刀を引き抜いてきたとかなんとか・・・それを今は旅立ったトウヤが持っている筈だが。

どうも青年達はあの山を目指しているふうなのが気になるが・・・

まあいいか!



と、小難しく考えていたタチオ・ヒノカは悩むのをやめ、夕食の支度に取りかかり始めた。




〜〜〜




今朝イグナを出発してそろそろ半日は経つ・・・

俺はそろそろ眠くなっていた。ガルディアの船に引っ張られて進んできたこのアズトの船は人が30人は乗れるぐらいには大きいし雨が降った時のためか中に船室がある。辺りが暗くなってきた二時間ぐらい前から前方が見えず危険なためガルディアの船もアズトの船も航行を停止し飯も食ったので明るくなる明朝までガルディアの船の見張り以外は寝るような雰囲気になっていた。

そんな時だ・・・此方の船に移って一緒に居たガルディアがソレを出したのは・・・俺は今までそんな液体を見たことが無かった・・・しかしガルディアやアズト、リシナそしてミシルまでもがその血の色のような液体をあまりにも旨そうに呑んでいたので、俺はついソレに手を出した。

ソレを呑んでみた俺は、いやそんなに大して旨くもないな、と思った程度だったが・・・奴は違った。

そう、俺と同じくその液体を見たことがなかった奴は珍しさのためか、あろうことかその液体を一気に飲み干してしまった・・・葡萄を原料とするその酒を・・・



「あのー、ネクさん?もうそのぐらいで止めておいたほうがいいんじゃない?」


リシナがほんのり赤く染めた顔を向けてネクにそう言った・・・



「へっ?何いってんろリシナしゃん。あらしはまだまだぜんぜん平気だすよ?ていうかそうやってこんらにおいしいおさけをひとりじめする気じゃらいろ?あげらいんらから」


そう言ってネクは硝子の瓶に入った葡萄酒を更に飲み干した。

こいつが何を言っているかわからない。


「ろうや!あんらものめ!」


「いや、ネク。俺は飲んだぞ!もういいんじゃないかな?」


正直めんどくさい。

ろうやって誰だよ。


「なーに?あらしのさけがのめないって!?・・・おかしいなぁ、こんらにおいしいろに・・・」


いや、呂律がまわってないし。しかももう一本いくだと・・・?


「いや、もう遅いしな・・・ほら、みんなも眠いだろ?」


俺はそう言って回りを見渡した。みんなが一斉に頷いている。



「そ、そうですね!明日も早くから出ますし、皆さんそろそろ寝ましょうか!」

アズトが俺に目配せしながらそう言った。


「うむ、そうだな。明日の航行に差し障りがあるといけないので私はこれで失礼させてもらう」


そう言ってガルディアがそそくさと席を立ち自分の船に戻った。

いや、待て。


「そうですね。では私も・・・」


「・・・・・・」


リシナとミシルも凄い早さで席を立ち各々の船室に引っ込んでいった・・・


「で、ではトウヤさん後はよろしくお願いします」


アズトが言いながら目の前から居なくなった。

お前ら・・・


そういや、双子は飯を食ってすぐに自分の船室に引っ込んでいたな?ということは・・・


「あれ?みんら、どこいったろ?まあいいや!ろうや、あんらもろめ!キャハハハ」


今、この場には俺とこの酔っ払いしか居ない、ということか・・・?


「ああ、そうだな・・・」

俺は酔っ払いが差し出した瓶を受けとると溜め息を吐いた・・・



こうして、出発した日の夜が更けていった。



ちなみに次の日、ネクは頭が痛いと寝込んでいた・・・・・・



〜〜〜


「伝承に因ればあの上の筈じゃが」


儂はようやく辿り着いた山の頂上にある5mはあろうかという大きな岩の天辺を指差した。


「あの上ですか・・・ナシラ殿、勾玉の反応のほうは如何でしょうか?」


ガロウが儂に聞いてきた。

「ふむ・・・やはりこの近辺かも知れんの・・・」


儂は真っ赤になった勾玉を取り出してガロウに見せた。


「!真っ赤ですね・・・」

「そうじゃな。それで誰があそこへ登るかの?」


「勿論私が行きます!」


「ガロウ殿が?じゃが、その甲冑・・・」


儂はガロウが身につけている見るからに重そうな甲冑を見てそう言った。


「心配御無用です!ハァァァ・・・!」


見るとガロウの身体が淡く光りだした。


タンッ



音がしたと思ったらガロウの姿が無かった。いや、岩の天辺に飛んでいた。


「なんと・・・」


呆然としてガロウを見ていると、


「ナシラ殿ーっ!此処には剣はありませんぞーっ!」

岩の天辺からガロウが叫んだ。


「なんじゃとっ!?まさかそんな筈は・・・」


儂は手に持っている真っ赤な勾玉を見た。




〜〜〜




3日目の午後、俺達が海上を進んでいる時だった。


航路で言えば俺達は火の大陸から北西に位置する水の大陸を進んでいたわけだが・・・



「ギョギョギョ!」

「ギョッギョギョギョ?」「ギョーギョギョーギョ」

海上にあった島とは言わないまでも巨大な岩の上で何かそんな音で凄く煩かったので船を近づけて見ると、何か数体居た・・・

魔物と思い当然警戒した俺達は、身構えた。



「おーっ!いつぞやのニンゲンッ!」


が、そんな声がしたのでよく見るとその岩の上にこの前会った魚民(ぎょみん)が居た。


「ああ。誰かと思えば久しぶりだな、魚民っ!」


俺は大声で返した。


「ニンゲンッ!お前何処かに行くのかっ?」


「おおっ!ちょっと隣の大陸までなっ!そこがお前の巣かっ!?」


魚民に見た目が似た周りの奴らがギョギョギョギョ煩いので俺は大声で喋り続けていた。


「あのー、トウヤさん?知り合いですか?」


アズトがそう言ってきたので、


「まあ、知り合いだな。魔物じゃなく、魚民って言うんだあいつ。なあ、ネク?」


「知り合いっていうか一回話しただけなんだけどね」

ネクが言うと、アズトが、


「そうですか・・・其処まで急ぐ旅でもないし、もしよかったら少し話していかれてはどうですか?」


「いいのか?」


「ええ。ガルディアさーんっ!止まってくださいっ!」


アズトが前方のガルディアに声をかけ船が止まった。

俺はその岩に降りて、


「お前、結構巣が遠かったんだな・・・」


と、魚民に話しかけた。


「遠い?ああ、そう言えばニンゲンに会ったのはあの大陸だったな。だが俺達魚民はお前らの乗り物よりもかなり速く泳ぐことができるのでそんなに遠くはないぞ」


「そうなのか?それにしても殺風景な巣だな・・・」

俺は魚民達が居る岩を見渡して言った。


「いや、違うぞ。俺達の巣はこの下、海中にあるんだ」


「そうなのか?じゃあお前らは此処で何をしてたんだ?」


「・・・俺達はたまにこうして日の光を浴びたくなるんだ。太陽は生命の源だからな!」


「そ、そうか。魚とはやはり違うんだな」


「当然だ。俺達は魚から進化した種族だからな!」


「ふうん。それにしてもお前以外はギョギョッとしか言っていないが・・・」


「前に言っただろ!俺は天才だって。まあ、俺はニンゲンの言葉も仲間の言葉も理解できるがな!」


魚民は胸を張って言った。

「ところで、ニンゲンは何処に行こうとしているんだ?」



「何処?ああさっきも叫んだ、言ったが俺が居た大陸の隣の大陸、水の大陸だ。そこのレヴィアスっていう国にな」


「水の大陸。海神様の故郷か。何をしに行くんだ?」

「そりゃあ、色々見に行く・・・っていうか海神様ってなんだ?」


聞き慣れない言葉を聞いたので思わず尋ねた。


「?海神様は海神様だろ。知らないか、海神レヴィアタン様を?」


魚民が首を傾げてそう言った。



〜〜〜




おかしい。

ナシラ殿が言うには此処には確実に何かあるらしいが・・・・・・

私は隈無く岩山の上を探したが何も見つからなかった。


「神剣とは、やはり伝説だけのものなのか・・・?」

私が諦めて岩を降りようとしたとき、下から、


「ガロウ殿ーっ!何か見つかったかーっ!?」


そう叫ぶナシラ殿の声が聞こえた。

いいえ、何も

私が再度そう言おうとしたとき、



『我の眠りを妨げるのは汝か・・・?』


私の耳にそんな声が聞こえた。

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