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ゲームでやたら能力高いスポット参戦キャラって大概敵

唐突に中途半端な時間に投稿する人間の屑

 控えめに言って兄サマーに勝てる見込みはほぼなかった以前に比べて、現在勝利をつかむことができた理由は何か。今まで散々布石のように触れていたこととの関係があるのか。まあ実際それ以外に突然のパワーアップなどないだろうが。


 およそ放たれた時点で対処不能の光砲であるが、ファンタジー世界の主人公が出来ないことなんてそう多くはないという信念の下、それとなく感じる「可能性」ごと切り払えば斬れる、斬れるのだ。


 ついでに言えば斬る対象の「存在」的な部分であれば刃を消耗させることもなく。腰に一本自作の刀もどきを下げておけば万事解決という実に経済的な存在へランクアップした。無駄に大量の塵を生み出す作業ともおさらばである。


 最近学園で模造剣の乱造騒ぎがあったことと不良在庫の山に関してはきっと私とは関係ないので目を逸らしながら、出来れば自前の駄作ではなく名工とか呼ばれる匠の逸品が欲しいなどと思うも、正直な話獲物の違いは見た目以上の差がない事に気が付いて散財を辞めた。


 魔王が現れたという話を聞いたのはそれから直ぐの事であった。トーナメントで優勝した私はもちろんながら、中央の学生は大概が第二次魔王征伐へと組み込まれる。現れたのは北の国、実家のある方面である。


 とんとん拍子で主力部隊へと組み込まれた辺りはご都合主義の有難さだが、数日前まで人に向けて魔王だ化け物だ言っていた周囲が何故か私を勇者だと称賛する光景は正直引いた。神託があったとか聞いた時には宗教の怖さを改めて感じた。


 昨日までもてはやされていた兄上殿の取り巻きが大多数こちらにすり寄る様などは、喜ぶ喜ばない以前の問題だろう。おうお前の事だぞ金髪、人の事を魔王だとかいう噂をばら撒いたのは知ってるんだからな。だいたい金髪被りだし。おとなしくさす兄のところに帰れ。


 流石に犬猫ではないのだから首元を掴んで持っていくわけにもいかず、返品を求めて兄上様を探してみれば発見したのは先日までのキラキラとした輝きをどこかに落としたのか、まさにダークな感じのパワーに溢れた御仁を発見。


 闇堕ち、という単語が頭に思い浮かぶも、流石に以前精神世界に現れた推定邪神の気配もなく、ただ単にやつれ具合やハイライトさんの仕事放棄の為に別人に見えるほどの変貌を遂げたご様子であった。いったい何があったというのか。


 兄弟だから仲良くできる、とまでは楽観視しないものの、同じ部隊の仲間として魔王と相対する予定である以上、最低限はコミュニケーションをとるべきだろう。ましてお兄様といえば高い壁であり、尊敬すべき人間だ。

兄上殿のスペックをRPG風に言うとMPの1%消費で敵全滅の確定先制攻撃と全攻撃無効バリア持ちです。


まさか人類の敵である魔王を前にして人類同士で内ゲバだなんてあるはずないでしょ! 保証しますよ!

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