表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハグミープリーズ!-ウチの孫が美少女幼馴染を抱きしめて優勝する話-  作者: 自爆霊


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/42

ファミリートーク

 こんにちは、おばあちゃんです。今回は前回の続き、パパが昔の、直美ちゃんが孫を好きになってくれるか気を揉んでいた頃の話をしているところからです。


 そうそう、孫が直美ちゃん大好きなのは確定としても、直美ちゃんからの好感度がイマイチ見えてなかったんですよねー。だから当時は彼女が孫のメインヒロインになってくれることを内心で祈っていました、いやだって当時から直美ちゃん顔も中身もメッチャ可愛いかったんですもん、孫もそれなりの容姿はありますが直美ちゃんの美少女力には一段劣ります。こんな男選び放題みたいな子が孫を選んでくれるかと言うとかなり怪しいものだったのですよ、まあその後の出来事で杞憂だと分かったんですがね?


「で、転機になったのがおじいちゃんの死んだときだ」

「おじいちゃん起きるの遅いなー、とか思って見に行ったら死んでたんだよな。絵に描いたような老衰だった」

「穏やかな顔してたよねー」

「そうそう、いい死に様だったよ」


 本当に模範的な死に様でしたよ、これで私より後に死んでいれば死に様コンテストで金賞もらえること間違いなしだったでしょうに。


「とはいえ俺らは幸樹が心配だった、葬式が終わって俺らが出張に戻った後、ばあちゃんしか居ない家で幸樹が寂しさと戦わねばならないと思うと本当に心配だった」

「そうだねー……あの時は本当に心に来たよ、直美がいなきゃ耐えられなかった」

「幸樹たくさん泣いてたよねー、抱きしめたり膝貸したり頭撫でたり、甘やかし甲斐があったよー」


 いつぞや話した直美ちゃんが膝枕を始めたタイミングですね、酔っぱらった私の軽率な発言が二人の仲を進展させた、感動的なイベントです。


「そうそれ、それなんだよ。じいちゃんが死んで幸樹が苦しんでいたとき、直美ちゃんはコイツが崩れ落ちないように一緒にいてくれただろ?」


 アレはマジでありがたかったですね、息子をくれてやるに十分な出来事でした。


「家族が死んだ人間なんてのは、露悪的な言い方をすれば面倒事だ。急に泣き出すしボーっとしてるし、シンプルに余裕がない。それなのに君が幸樹と一緒にいてくれたってのは、俺たちからすりゃそれはもう、本当にありがたい話だったわけ」


 あそこまでしてもらって結婚に反対する親は居ませんよ、誰だってくっつくことを期待します。


「そして君がここまで息子に入れ込んでくれてると分かった俺らは「これは結婚する、いやするべき」と確信を持って、二人に無言の応援をしていたというわけなんだよ、ママは時々口にも出してたけど」

「えーと……あー……うん?」

「幸樹は処理落ちしてるな、まあ仕方ない」


 情報量でパンクしましたね、そりゃ身近な親がそんなこと思ってたと知ったら衝撃で処理落ちもしますわ。


「えーと、つまり……これは……親公認、ということ?」

「まあそうなる、直美ちゃんは要点をキッチリ理解できて偉いぞ」

「ほほう……?」


 ニヤっとした直美ちゃん、本当に公認か試すべく孫にちょっかいをかけ始め、パパの様子を試し始めました。まずはほっぺをつついてみて……大丈夫、次は腕を抱きかかえてみる……「やりおる」と言われた、そしてその腕を持ち上げ、人差し指に噛みつこうとしたところで……正気を取り戻した孫が「何やってんの……?」と直美ちゃんから自分の手を取り戻しました。


「……? 直美さんや、何故噛みつこうとしてたんだい?」

「いやほら、指なら付き合う前でもギリギリセーフかなーって」

「もしかして噛みつくことをいかがわしいことだと思ってらっしゃる?」


 いやそれはエロでしょ、どう考えても青年誌でやるべき展開です。


「それはエロでしょ幸樹、それが許されるという事実が既にエロだよ」

「そうだぞ息子よ、それは間違いなくエロだ。それはそれとして……わたしは一向に構わんッッ!」

「ほらほらパパも良いって言ってるよ、可愛い可愛い直美ちゃんのため、その人差し指を捧げてくれたまえ」

「はーい」


 流された孫が指を差し出して、それを直美ちゃんが咥えました。「ムフー!」って感じの顔で、楽しそうにしています。


「そんなもんか……そんなもんなのか?」

「そんなもんだぞ、息子よ」

「そっかぁ」


 指をはむはむされながら納得した孫、ひとまず彼女が満足するまで指を貸してやることにしたようです。


「そうそう、直美ちゃんの家庭問題についても話しとくよー」

「はーい」

「まず初めに幸樹、お前は本当によくやった、一番大事な時に一緒にいることは一番難しくて、そして一番大事なことだからな」


 そうですそうです、口先だけならなんとでも言えますが行動に移すのはとっても難しいです、つまり行動に移せた幸樹はとてもすごいのです。


「これからもこの子が困ってる時はお前が支えて、一緒に居てあげなさい。家に泊めて、ご飯も作ってやって、昔の直美ちゃんがしてくれたように、しっかりお前が支えてやるんだぞ」

「ありがとう、その言葉に甘えさせてもらう」


 おうおう甘えるが良い、パパはいつも家に居ないんだからこんな時くらい思いっきり世話をかけるが良い。


「そうだ、一応直美に食わせた物と価格メモしてあるけどいる?」

「面白そうだし見せてもらう、でも別に金払うとかはしなくていいからな、というかもし俺らに遠慮して飯の度に帰していたなら俺たちがお前をシバいていたところだ」

「ありがてえ……マジでありがてえ……」

「おうおう有難がるがよいわ、そして子供らしく親に甘えるが良い」


 家庭問題の話はサラっと終わりましたね、重い話を長々と真剣に話しても疲れるだけですから、良いことです。

 そうして幸樹たちの話がひと段落してパパの旅行話が始まろうとするタイミングで、『ガチャリ』と、鍵の開く音がしました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ