4月5日(白)
春休みが終わる。
僕はそう分かっていても筆が進まない。勉強机に座ってみたはいいが、1ページも進まない課題をみて僕はため息をついた。春休みは2週間程度ありその分の宿題がでた。でも考えてほしい。僕達は花の女子高生だ。友達と遊んだりで忙しいのだ。それは僕も例にもれず友達と遊んだりゲームしたりととても充実した休暇を過ごしていた。
あー皆まで言うな。自業自得と言いたいのだろう?僕だってわかっているんだ。だから今悩んでいるんだ。課題をするのは簡単なんだ、やればいいだけなのだから。え、ならやれよだって?だが断る!僕は楽がしたいのだ。楽をしてこの課題を終わらせたい。
僕は色々と悩んでいたが結局一つの結果に行きつきベッドの上にあるスマホに手を伸ばした。やはり持つべきものは友達だ。そう思いながら友達の藍に電話をかけた。すると2コール目に差し掛かるくらいでつながった。
「あっ藍ー?今暇?」
「課題手伝って以外の用事なら聞いてあげるわ」
「僕は何も言ってないのに何故そのことを!?まさかエスパーだったの!?」
「はぁ…馬鹿なこと言ってないでさっさと課題終わらせなさいよ。藍は手伝わないけど」
僕が驚いていると藍は呆れながらそう言ってきた。何を言いているのだろうか。手伝ってくれないだと…。
「ぼ、僕達は友達だろ!?少しは手伝ってくれても…」
「嫌よ。めんどくさいもの。あんたはやればできるんだから自分でやりなさいよ……ま、まぁ!一人でできたのなら私がご褒美あげなくもないけど…」
僕が少し落ち込んでいると藍は少し照れた様子でぼそぼそなにか言っていたが聞き取れなかった。
「ん?なにか言った?」
「な、なにも言ってないわよ!とりあえず課題は一人で頑張りなさいよね!」
藍はそう言うと電話をきってしまった。
さて、どうしようか。藍が言っていることはもっともなのだ。夏休みも冬休みも課題を手伝ってもらったから今回も手伝ってくれると思っていたのだ。少し寂しい気持ちになりながらも次こそはと電話をかけた。
「あっ雪ー?今暇?」
「白ちゃんどうしたの?」
僕が次にかけたのは雪だ。雪は藍よりも優しいから手伝ってくれると思い電話をかけた。
「課題手伝ってほしいなーって」
「課題?私はいいけ…あーやっぱりだめ!」
雪はそう言って申し訳なさそうにごめんねーって言ってきた。
おかしい。最初は手伝ってくれそうな雰囲気だったはずだ。なのに急にだめと言い出したのだ。怪しい。
「なにか用事とかあった?」
「いやー何もないんだけど藍ちゃんがね…」
藍という名前を聞いて僕は頭を抱えた。
「あーなるほど…わかった!また明日ねー」
「ごめんねー。また明日」
僕はそう言って電話を切った。藍はどうしても僕に課題をやらせたいらしい。この感じだと他の友達にも手を回しているだろう。用意周到なやつだ。
僕はスマホをベッドの上に放り投げ、次の案を考えたが何も思いつかなかった。
結局僕が課題を終わらせたのは深夜のことだった。




