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百合日和  作者: うい
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4月4日(桃)

私は皆に好かれたい。

普通の人は他人に嫌われたくて行動する人はいないだろう。ある程度の差異はあるが嫌われないようにとか関わらないようにするはずだ。だから私は嫌われないように――好かれるように行動している。

だけど現実はあまりうまくは行かなくて、好かれようとすると嫌われることがある。大抵それは恋愛絡みなのだけど。

初めは皆と仲良くしていたのに、急に色目を使うなとかぶりっ子するなとか言われだし私は中学2年の頃から学校に行かなくなった。親は行かなくてもいいと言ってくれたが、それが悔しくて情けなくて。私は高校で頑張ろうと思い必死に勉強した。

そうして私は恋愛絡みがなさそうな女子高に入学が決まった。


「もう少しで学校か……」


高校では頑張ろうと意気込んでもやっぱり入学式が近づくにつれ気分が落ち込んでしまう。全寮制ではないが寮があり、地元の同級生と被らないようにと少し遠くのこの高校を選んだ。


「ちゃんとできるかな……」


それほど偏差値が高い高校ではないし、勉強も授業は受けてないとはいえそれなりにやってきたから大丈夫なはずだ。問題は人間関係のほうだ。この2年間は親以外とまともに会話をしていない。SNSなどで見知らぬ人とチャットなどはしていたがそれを会話とは呼べないだろう。


「お母さんたちと離れるのは不安だな」


少し遠くの高校を選んだから必然的に家からは通えない。そうなると寮での生活だが、寮は一人部屋ではなく二人部屋なのだ。だから私以外にもう一人いる。この2年間まともに会話をしてきていない私からするとすごくしんどい。同室の子は同学年とは聞いているが誰かなんて聞いてない。聞いてもどんな子かなんてわからないのだが。

最近は同室の子が良い人でありますようにとずっと願っている。


「はぁ…憂鬱だなぁ」


私はそう言い今日もベッドでゴロゴロしている。

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