二度と戻れないあの世界で、私は。②
『人の彼氏奪ったって話♡』
「明日香が…?デタラメだ、そんなことするわけないだろ!!」
「はぁ?どんだけ妹に心酔してるの?たかが学生よ、そんなこと実際に有り得るの、もう起こっているの!!」
ーガラッ
「ゆーか、証拠見せないと駄目だよ。ただでさえこの人たち、頑固なんだから。」
「誰…!?」
「ああ、もーし遅れました、私、雨月 夏向っていーます。ゆーかの親友やらせてもらってまーす。」
そう言ってクラスに入ってきたのは、長い金髪の髪を持つ少女だった。
藍色に光る目はどこか薄暗く、夏の夜を思い出させる怖さが合った。
「雨月さん…!登校したらまず職員室へ行きなさいと…!!」
「飯塚センセーじゃん。私、ゆーか迎えに来ただけだし。帰ろ、ゆーか。」
「だね、夏向。」
そう言うと、夏向と里美 優香はクラスを後にする。
「雨月さんは、家庭に難があり不登校気味でして…。」
夏向の家庭は、父・母・兄・夏向の四人。
明日香の兄・玲緒と同じく、大学生である夏向の兄は、最近は夜遊びが目立つという。
母は浮気をし、酒に酔っている父を持つ夏向は、昔から家出することが少なくはなかったという。
「恐らくはいじめに関わっていません。」
「なんでそう言えるんです。」
「雨月さんは、夕方から登校するんです。朝は眠いから、と。」
「つまり、明日香達がいなくなってから来てるってことですか?」
「はい…。」
「いじめっ子にいじめをやめるように言えないのですか。」
「先ほどもご覧になりましたように、少々、ひねくれているのがいじめを行っておりまして…。ご両親へのご連絡は今夜行わせていただきますが、それでも収まらないようでしたら休学などの措置が…。」
「それで本当に収まるんですか?」
「確証はないのでなんとも言えませんが…。恐らく、と言ったところでしょうか。」
「ではそれでお願いします。玲緒、貴方バイトがあるでしょう。私達もそろそろ失礼します。」
「はい。」
◆
「御婚礼パーティーをまた開くって…どういうことよ、ニナ!」
ルノアが居た世界ではそんなことが起きているとは知らないルノアは、また婚礼パーティーが迫っていた。
次回から、新章でも始めようと思います。多分。




