婚礼パーティー②
『レイラ様…!』
(誰よ…。)
なんか、こんなコト思うの、今日で数回目よ。
もう…、なんで私転生なんてしたのかしら。
嫌になっちゃう。
「ルノア様、御婚礼パーティーだなんて、聞いてません!」
ピンクのドレスを纏い、白髪の髪をなびかせる令嬢は、レイラというらしい。
(いや、私も初めて聞いたが??)
「すみません、レイラ嬢…。それにしても、どうしてここに?」
「私の婚約者、アルス様が来賓として招かれていると知ったからよ!!」
ーシーン
(わお、白けた。)
昔のクラス思い出すなあ…。
じゃなかった、でなんだっけ。
「婚約者…ですか?」
「知らないフリって無駄よ、あたしのメイドからきちんと聞いているもの!!」
(一人称“あたし”かぁ…。仲良くなれなさそー。)
「申し訳ありません、ですがこのパーティーは父が主催したものでして…。私も今日、来賓者やましてやパーティーがあること自体を知ったのです。」
「それを止めるのが娘ってものでしょ!!第二王女として、それぐらいの威厳はないの!?」
「レイラ様…!」
(第二王女ぉ?なんだよ、それ。しらねー…。)
この世界ーニナ曰く、この国名はセレスティア王国らしいがーでは、私の所属位置は第二王女らしい。
第一王子がこの世界の私の兄で第二王女が私。
当たり前だが、この王国のトップに君臨してるのは私のこの世界の(今日n回目)両親らしい。
「もういいだろう、レイラ。」
「アルス様…!よくないですわ、私の尊厳にも関わりますもの!!」
(一人称変えやがったよ、コイツ…。)
「私は、ルノアの友人として招かれただけだ。それ以上も以下もない。招待状にもそう記載されている。」
「ですが…!!アルス様、婚約者があると知っていながら、第二王女ましてや友人の御婚礼パーティーに招待をお受けするなど、アルス様の名誉にも関わりますのよ!?わかっていらっしゃって!?」
「レイラ。婚約者がいるから、友人として招かれたんだ。二度、言わせるな。」
「…、ルノア様、今日のところはごきげんよう。」
「ごきげんよう。」
(ほんとは、暴言吐いてやりたがったが…。)
「ルノア、本当にレイラが申し訳ない。なんといっていいか…。素敵なムードのパーティーをこんなにも険悪な雰囲気にしてしまうなんて…。国王にもなんと言えばよろしいか…。」
「大丈夫ですよ、アルス様。それよりもレイラ様を…。」
「優しいな、ルノア。それでは失礼。」
◇
「疲れたわね…。」
今考えれば、いつの間にか慣れてしまっているこの口調も、長ドレスで寝なきゃいけない事実も、受け入れ難いものだ。
でもそれを安々と受け入れてるのは、
「もう戻りたくないからかな…。」
里美 優香。
いつまでも許さないから…!
◇
一方その頃、ルノアのいた世界では、ある事件が起こっていた。




