新しい生活の始まり。
「レイラ様!」
パタパタと部屋の入口からかけて来るメイド。
「大変ですっ、ルノア様が御婚礼パーティーを開かれたと…!!」
「はぁ?あのルノアが?」
「しかも、その御婚礼パーティーにはあのお方もご出席されているとのことで…!」
「あの女…っ!ただじゃ許さないわ!!」
◇
一方、そのころ、小鳥遊 明日香の生まれ変わりの身体である、ルノア・ノレヴェインはパーティーへと駆けていた。
「もうなんなのよっ…、これが俗世間に言う転生ってやつなの?」
そう呟くと、隣に立っているメイドであるニナが、
「ルノア様。もう間もなく、パーティー会場へ到着します。ご準備を。」
「ええ…。」
馴染んでいるように見えるけど、卑屈だわ。こんなの…。
いつか、漫画で読んだことがあるわ。
私達が住んでいた現世とは、まるっきり文化も何もかもが違う、この世界。
何かをキッカケに転生が行われ、先にあるのは“断罪”だとか“悪役令嬢”。
(何よ、私は生まれ変わった先でも死んでしまうの?)
ここでは末永く生きたい、と嫌でも思ってしまう。
(そういえば、そうね…。何かの漫画で見たことがあるのだけれど…。)
転生した後、数時間程度で現世の記憶は薄れてしまうという。
だが、何かの拍子でまた思い出し、また記憶は薄れる。
その繰り返しが起きることもあるという。
(いじめっ子の名前は里美…。ええ、まだ覚えているわ。)
本当は思い出したくないけれど。
そういえば、悪役令嬢がモチーフの小説で読んだけれど…。
この身体の子の魂は何処へ逝ってしまったのかしら…?
まさか、私のせいで天国に?
きっと、この身体にまだ眠っているわよね。
「もうすぐですよ、ルノア様。」
ーパーティー会場にて
「…お前はっ、ルノア!?」
「…。」
誰?
短くてスイマセン




