公爵令嬢、悪役令嬢に敵視される。
『なのでテオをもらってもよろしくて?』
『は…?』
「なんで、婚約者がいるとテオを貰うことになるのさ。」
「先ほども言いました通り、私、婚約者と結婚することなんて本望じゃありませんもの。あなたもそうでしょう?公爵令嬢という身の傍ら、大学進学もできずに、私達はメイドのようなことを行って生涯を閉じる…、そんなの私は嫌ですわ。」
(公爵令嬢なら大学進学もできない、か。)
「それに、政略結婚なんて今の時代、とても古い行いですわ。好きな人と出会い、結ばれる。私達はそう習って来ましたのに、そのことは出来ないなんて甚だしいも過ぎますわ。」
「…。」
政略結婚が嫌なんて、よくある話だ。
私が生きていた所も、政略結婚が嫌で好きな人と駆け落ちとか、自×とかよくあるし。
『今は結婚は自由の時代だ。』なんて言ってる大人でさえ、有名社と有名社の許嫁関係は否定しない。
それどころか否定側をぶっ潰すのだ。
「あなたは、許嫁はいなくて?」
「いないよ。…恐らく、だけど。」
いつ、次期女王から外されるか分からない身だ。
それでも婚約者の話はされていない。
(なんでだろ。)
「ルノア様、今日のところはお暇させて頂きますわ。でも明日から、絶対にテオをもらいます。」
「好きにすれば?」
「それでは、ごきげんよう。」
◇
「どうだった?セレナとの初共同作業。」
「すっっっごくやり辛かった。」
「ルノア、素直すぎるでしょ。…なんか言われた?」
(言って良いのか…?)
まあいいでしょ、多分。
「え、っと。」
「『テオもらいますわね。』的なこと言われた。」
「ふぅん…。まあ明日からも頑張って、俺はミレイユと仲良くやるからさ。」
「面白い話も出来たしね。」
「面白い話?なによ、それ。」
「ルノアのこと〜♬」
「詳しく言いなさいよ!私も言ったんだから!!」
「やーだねー。」
「テオー!!!」




