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御使い結び  作者: 狛ノ上緒都
第5話
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第5話 7



『がんばる』


天使様は拳をぎゅっと握って、決意を表す。

ひらがなを覚えた際もそうだが、天使様は眠る必要がない。


本来人が眠る時間、休憩するための時間を全てを学ぶことに費やした為、読み書きを一晩で覚えてしまった。

五十音の比ではないが、恐らく本を読めるようになるのもそうかからないだろうと踏まえて、お互いの知識を広げる作戦だ。


『ほん よめば ひとのことわかるの』


「うーん?ちょっと意味がわからないです……。でも、本は知らないことがたくさん書いてありますよ。

国語……えっと、人の言葉だったり。社会の教科書には昔の事が書いてあったり、沢山のことが知れます」


人の事と言われ、当時まだ幼い『僕』は返答に困ってしまった。

漠然とした言葉に『僕』は思考を巡らせる。


歴史、文化、生態系。


その内のどれを指しているかが、『僕』には理解出来なかった。

それでも天使様の「勉強したい」と言う意思から、教科書に書いてあるようなことが知りたいのだろうと予測する。

教科書という言葉が聞きなれないのか、天使様は首を傾げた。



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