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第5話 5
『"みはるひと" だして ずっといってた ごはんのひと なにもしゃべらなかった』
「ここから出る話題には触れてこない?」
天使様はこくりと頷いた。
御使い縛りは幸福や繁栄のために捕らえた天使様の世話、もとい見張るための存在だ。
天使様もだが、その御使い縛りを逃がす訳がなく、そもそも出してと言う言葉には何も反応しないつもりなのかもしれない。
なら彼を通してここから出るのは不可能だ。
『僕』がうんうん唸ると、天使様が話し始める。
『なにがなくなると ここからでられそうになる』
多分疑問系だろうか。
『僕』は、ううんと唸り辺りを見回す。
「檻も鉄の扉もそうですが、天使様の手の枷でしょうか。今自由に動けるのが僕だけなので、天使様の枷を一つでも外したいです」
『わかった わたしもどうにかする』
『いっしょにでるから どうにかする』
天使様は自分の枷を見つめて、ぐ、ぐと力を入れた。
もちろんそんなことで壊れる事はないが、人間が気合いを入れるのと同じことをしているのかもしれない。
『あなたとでたいから いろいろしりたい』
『いっぱいおしえてほしい』
『僕』達に足りないのは知恵だ。
天使様は『僕』よりも知らないことが多い。
必要な道具を考えるのは後回しで、まずはお互いの知識を満たす必要があるだろう。




