表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
御使い結び  作者: 狛ノ上緒都
第4話
PR
34/51

第4話 8

「いいえ、怖くないですけど……。村の大人達に撫でられたりしてましたし……」


『なでる しらない』


さっきまで『僕』は天使様の傷のことが気がかりだったと言うのに、天使様はそれよりも"撫でる"事が気になる様子だ。


「ええっと、子供を……自分より身体が小さい生き物を可愛がるって事ですかね……。

大体はこうやって手を使うんですけど」


『僕』は天使様の頭を大人がやるみたいに撫でる。

髪をすいた時と同じように身を預け、目は気持ち良さそうに細めていた。

絹糸のような髪をさらさら撫で、終わりに調えてやる。

犬や猫を撫でてるかのような、人のものではない手触りだった。


『僕』の真似をしようとしたのか、天使様が手を伸ばす。

頭を撫でようとするも、額にごつんと手枷がぶつかった。


「いたっ」


痛みは余りないものの、反射で声が出てしまう。

ぶつけた事に驚いたのか天使様は顔面蒼白で、喉から大きく空気が漏れた。


おろおろと『僕』と枷を見比べて、また繭に閉じ籠ろうと翼を大きく広げる。

距離を少しとってふわふわの繭にくるまろうとするのを『僕』は慌てて引き留める。


「だ、大丈夫ですよ!少し当たっただけです!

えっと、人間はこう言う時にも痛いところを撫でたりするんですよ!」


口早く捲し立てると天使様はもそもそと繭に籠るのをやめて、手枷を『僕』から努めて遠ざけながら額に頬を押し当てる。

手枷ごと手を遠くへ追いやっているからか、天使様は無言で額に頬擦りしていた。


天使様の表情を見ようにも『僕』はされるがままで、様子を伺えそうにない。


結局天使様が落ち着くまでされるがままに『僕』は撫でられ?続けていた。





第4話 終了

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ