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第3話 4
朝の支度やら返す食器だったりを用意していると、鉄の扉は鳴り響いた。
相変わらず大きな響く音で『僕』はちょっぴり驚いてしまう。
小窓が開くと有無を言わさず荷物が差し出される。
紙に包まれた小包はずっしりと重く、大きさから察するに本やノートが入っていた。
「あ、ありがとうございます」
「食器」
反射的にお礼を言うと、それを聞かずに早く用を済ませろとばかりに空いた食器を下げるよう低く投げ掛けられる。
『僕』は少し気を落としながら食器と、食事を交換した。
用がすめばここには用はないと小窓が閉められ、また牢獄はシンと静まり返る。
天使様にはずいぶん慣れたが、この瞬間はまだ慣れない。
『僕』が扉の前で俯いていると、ちゃりちゃり鎖同士が擦れる音が聞こえた。
それに気づいて、『僕』は受け取ったものを適当なところに置き、すぐに天使様の目の前に座る。
天使様は『僕』が気を落としているのとは対照的にちょっぴり嬉しそうににこにことご機嫌な笑みを浮かべていた。
「?、天使様。どうしたんですか?」
理由もわからず困惑する『僕』に、天使様は昨日渡した算数のノートを差し出す。
ページが埋まった漢字の練習ノートではなく、ある程度ページが残ってた方のノートだ。




