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第2話 7
満足したのか、照れたみたいにふんわりと笑う。
天使様は何かを喋ろうとして、だけども声は出ずに空気だけが漏れた。
天使様は慌てて自分の喉に触れて、少し考えた後『僕』に手を差し伸べる。
もうこの人はこちらに危害を加える気がないのはなんとなくわかるので、『僕』はその手を取った。
天使様は『僕』の手をぎゅっと宝物のように両手で包み込み、祈りを捧げるかのように感慨深そうに額に当てた。
そうしたあと『僕』を見つめ、自身の髪に触れさせて"嬉しい"と言うようにはにかむ。
こんなにも喜んでくれたことに、『僕』はなんだか照れ臭くなった。
「あ、はは……!えっと……そうだ、宿題!宿題しなくちゃ」
むず痒くなって、『僕』はぱっと手を離す。
照れ隠しとばかりに慌てて離れ、『僕』は荷物の中からノートや筆箱を取り出した。
側の書き物机に広げ、椅子に腰かける。
もう学校にはいけないのだから、やる必要なんてない。
それでも『僕』はこの嬉しいのや気恥ずかしさをなんだか誤魔化したかったのだ。
『僕』は漢字の教科書を開いて、ノートに書き写して行く。
学校には行かなくとも、送られたり、これから本を読んだりすることが多いだろうからその為もある。
教科書には漢字の成り立ちだとか、言葉の意味だとかが書いてあり、それも書き写す。




