表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
御使い結び  作者: 狛ノ上緒都
第2話
PR
12/51

第2話 5


さて、と改めて思うが、天使様といるこの牢獄では何もすることがない。

現状運ばれた荷物の確認くらいだ。


『僕』は荷物を広げてみる。

学校に行っていた時の教科書全て、ノートに筆記具、学校の授業で使っていた虫眼鏡まで入っている。

それから今の時期の服、時期外れの服。

村人が入れてくれたのか『僕』の知らない本が数冊だった。


「歯ブラシや櫛まで入っているけれど、どこで使うんだろう……?」


天使様は鎖を鳴らして『僕』を呼んで、村人が荷物を運ぶ場所とは違う、もう一つある、木製の汚れた扉を指差した。


なんだか開けたら怖いものが出てきそうな扉だが、『僕』はゆっくりと開く。

そこはただトイレや洗面所、風呂と言ったものが揃っていたが随分古いものらしく、石造りの牢獄と違い木造だ。


所々カビかなにかで黒ずんでいて、今は日光もありマシだとは言え夜に一人で来るのは少し怖い。


「あ、はは……。天使様。僕がここに入って呼んだときは鎖鳴らしてくださいね」


当然だが天使様はここに入ったことは無いのだろう。

ここが水場だと知っていたのも、きっと先代やもっと前の代の「御使い縛り」が話したかこの人が見ていたからだ。


それを示す通り、天使様は首をかしげていた。

『僕』は歯ブラシだけを洗面所に置いて、櫛は手に持ったまま天使様の前に戻る。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ