アリシアと出会った図書館
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周りの景色は暗くなり
そろそろ帰ったほうがいいかなと感じた。
最後に、一番最初にアリシアに会った図書館に行くことにした。
せっかく町に来たのでやはりアリシアには、一度会っておきたいと思ったからだ。
冒険の書を地図代わりにして道を歩いて行く。
路地っぽい道は無く案内板も有ったため、正直冒険の書を見ながら歩く必要は無かったかもしれない。
少し歩くとアリシアに最初に会った図書館の前に着く。
改めて図書館を見る。
立派な門が有り、図書館そのものがお城のようだった。
相変わらず立派な図書館だ。
優が久々に図書館を見た時の感想である。
門を通って図書館に入ろうとすると、受付のお姉さんに止められる。
受付嬢:「この図書館は、入場証が必要よ。
あなたは持っているの?」
優:「入場証?」
受付嬢:「この図書館は天界の中で一番大きな図書館だから、一般の方の入場は遠慮しているんです。
悪いですがお引取り下さい。」
まさか入場証が必要だったとは…。
優は、諦めて図書館を後にしようとする時だった。
やりとりの様子を見ていた別の受付嬢から声をかけられる。
別の受付嬢は、アリシアよりも年上の人に見える。
別の受付嬢:「あら…あなたは、どこかでみたような気がします…。
どこだったかしら。」
受付嬢:「この人、服装がそもそもあやしいですよ。ロビンダさん。」
ロビンダが優を見ると手をポンっと叩いて
ロビンダ:「あ…思い出したわ。
アリシアさんが連れていた人よ。」
受付嬢は驚いていた表情で
受付嬢:「まさか…。見るからに小汚い格好の人ですよ。
見間違えじゃないですか?」
失礼な受付嬢だなと思いつつ、ロビンダにアリシアの場所を聞く。
優:「ロビンダさん。
アリシアは、今いるんですか?」
受付嬢:「呼び捨てなんて失礼な。
アリシア様でしょ!」
受付嬢に訂正を求められる。
アリシアを呼び捨てで言ったのがよっぽど気に食わなかったみたいだ。
そんな様子を見ていたロビンダは
ロビンダ:「スリカちゃん。
そんなに熱くならない。」
スリカ:「でも…。」
敵対心を見せていた受付嬢は、どうやらスリカという名前らしい。
ロビンダ:「アリシアちゃんの居場所よね。
いつも通り、図書館の最奥部でお仕事していると思うけど…。
あそこは、限られた人しか入れないから案内は出来ないわね。
後、2時間もすれば来ると思うけど本でも読んでのんびりしていく?」
優:「結構お仕事長いんですね。
分かりました。
オーキディアインさんも心配すると思うので、今日は会うのはやめておきます。
アリシアに会ったら、優がアリシアによろしくと言っていたとだけ伝えて貰ってもいいですか。」
ロビンダ:「分かったわ。」
スリカ:「だからアリシアじゃなくて、アリ…」
セリフを言う途中で、どうやらロビンダに口を塞がれた様だ。
口を塞がれたスリカはバタバタしていて、子供っぽくて見ていて面白かった。
微笑ましい受付嬢達の光景をずっと見ているわけにも行かないので
しおりを使いオーキディアインのいる小屋に帰ることにした。
優:「ただいま。」
オーキディアイン:「お帰り。意外に早く帰ってきたの。
アリシアに会って帰って来ると思ったから、もっと暗くなってから帰ってくると思っていたが。」
優は驚いて
優:「俺の行動見ていたんですか!?」
オーキディアイン:「見てはないが、何となくだの~。」
と微笑みながら言う。
優:「アリシアの勤めている図書館って、入場証が必要なんですね。」
オーキディアイン:「儂は顔パスで入れるから、入場証の事はすっかり忘れておったわい。
すまぬすまぬ。
それじゃあ、図書館の中に入れなかったかの。」
バツが悪そうにそういう。
優:「いえ、ロビンダさんという方から入場の許可を貰ったから入ろうと思えば
入れましたよ。」
オーキディアイン:「ロビンダ嬢か…。
何もされなかったか?」
心配そうにオーキディアインは確認してきた。
優:「特に何もされてないですよ。
アリシアの仕事の終わる時間とかを教えてくれて、逆に親切にしてくれましたよ。」
オーキディアイン:「そうか…。あ奴に親切にされたということは能力を認められたと
いうことかの…。
あ奴は、ああ見えて人を観察する能力がずば抜けていての。
入場証を持っていなくて能力が無い者には、容赦なく恐怖の笑顔を見せてくるのじゃ…。
思い出すだけでも怖いぞい。」
オーキディアインがブルブルと震えながらいう。
オーキディアインさんが震えるなんていったいどんな笑顔なんだろう
見たいような…。
見たくないような…と優は思った。
一方、仕事が終わった後のアリシアはというと
ロビンダ:「今日面白いお客さんがアリシアちゃんに会いに来ようとしてきたわよ。」
アリシア:「面白いお客さんですか…。」
ロビンダ:「優って子で、アリシアによろしくって伝えてくれって言ってたわ。」
アリシア:「そう…優がここに来たのね…。会いたかったな…。」
ガッカリしながらそういう。
ロビンダ:「そうガッカリしないで。
あの子一番最初にあった時に比べて格段に強くなっていたわね。
面白い技も覚えていたみたいだし…。
流石アリシアちゃんのボーイフレンド候補ね。」
ニヤニヤしながらそういう。
アリシア:「ロビンダさん。優はそんな人じゃ無いですよ。」
と否定するが、顔が赤くなった状態で言ったせいか
説得力が無かった。
ロビンダ:「あらそうなの…。こんど私が手出ししちゃおうかしら。」
舌を少し出して、ニヤリとしながらそういうと
アリシア:「駄目です!」
とアリシアが牽制した。
こんなやりとりがあったことは、優が知る由もなかった。
第1章はもう少し続く予定です




