逃げれない戦い
弓を構え、矢をポアスレートに向けて撃とうとするが
優が弓を構えるよりも早く、ポアスレートの突進が優に当たる。
優:「ガァ。」
10mくらい吹っ飛ばされ、木に当たり止まる。
幸いにも、ポアスレートの尖った牙では無く胴体に当たっただけなので
致命傷には無かったが、痛みで目から涙が出る。
優HP45/75
優:「ハア。ハア。ハア。」
なんでこんな戦いをしているんだ
優は地面に寝転がりそう思っていた。
ポアスレートが再度突進をしてくる。
立ち上がる為に、手を地面につけたところ
右腕に激痛が走り、右腕に力が入らない。
木の枝でところどころかすり傷が入り血が出ている。
左腕に力を入れなんとか立つことが出来た。
だが足に力が入りづらい為、立っているだけで苦労する。
優は身の危険を感じ、この戦闘から離脱するために
冒険の書から急いでしおりを取り出そうとする。
しおりを出した優は、しおりを急いで振りはじめるが
ポアスレートが近づいているという恐怖の余り、しおりをうまく握れていない事に気づいていない。
優:「なんで、発動しないんだ。」
自分の手を見るとしおりを持っていなかった。
しおりは3mくらい離れているところに落ちている。
ポアスレートはどんどん近づいている為、しおりを拾っている暇はない。
優:「くるな。くるな。スロウ。スロウ!!」
叫びながら必死にスキルを唱える。
優MP20/28
ポアスレートの速度は落ちたが、こっちに向かってくるのは変わらない。
足をずりながらその場から動き、ポアスレートの突進を回避しようとする。
ポアスレートが20m手前までくる。
足に力を込めて飛び、転がりポアスレートの突進を回避する。
今度は、ポアスレートの突進を回避することができたようだ。
しかし次の瞬間、ポアストレートがまとっていた風で出来たカマイタチ
に襲われまた吹き飛ばされる。
全身が切り落とされるような苦痛を味わい地面に叩きつけられる。
優HP30/75
優:「ガァァァァァァ。」
優:「ハァ。ハァ。突進をかわしたのになんで…。」
立つ力はもう残っていない。
優に残っている力は、左腕がかろうじて動かせる力だけだ。
ポアスレートは、また突進をしてくる。
優は最後の力を振り絞り、手にすべて魔力を込めはじめる。
【ファイヤー】以上に強い魔法イメージをこめ
優:「たのむこれで止まってくれ!」
倒れたまま、ポアスレートに手を向け
優:「すべて燃やし尽くせ、無限炎!!」
手から直径2mの炎のレーザーが発射されポアスレートに一直線に向かい
ポアスレートの全身を包んでいく
優:MP15/28
・
優:MP10/28
・
優:MP0/28
レーザーを出し続け魔力が無くなると、手から出ているレーザーが止まった。
地面に生えていた草草は焦げて消え、地面がえぐれていた。
直撃を受けたポアスレートは、尖った牙は溶けており全身黒焦げになっていた。
優:「倒せたのか…。」
優は安心してほっとしていた。
少しすると死んでいたと思ったポアスレートは、先ほどよりも遅いスピードで
こちらに向かってくる。
簡単にかわすことが出来る速度なのだが、今の優にはかわす力は残っていない。
魔法を使う力も残っていなければ、回復薬を飲む力も残っていない。
近づいてくるポアスレートを見て、優は死を覚悟した。
死を覚悟するといろいろな事が脳裏に浮かんだ…。
元いた世界での思い出やここの世界に来てからの思い出、アリシアとした約束
優:「父さん、母さん、オーキディアインさんごめん。
それと、約束守れそうに無いやアリシア…。」
そう呟いて、優の意識は無くなるのであった。




