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異世界に飛ばされて旅をすることになりました  作者: エメラル
第1章 異世界を旅する前に…
11/30

記憶を取り戻そう

優:「オーキディアインさん。そろそろ元の世界で自分が存在していたという記憶を

取り戻す方法を教えてもらえませんか?」


優がそう言うと、オーキディアインは渋りながら


オーキディアイン:「元の世界でお主が存在していたという記憶を

取り戻す方法が無いわけではないがのぉ。

優よ、たしかお主は自分の紹介をした時に17歳といっておったな。

この方法を使って記憶を取り戻す場合、17年以上かかることになるのぉ。

後、この方法を使ってもすべての記憶を元通りに取り戻すことは出来ぬ。

あくまで最低限の記憶を取り戻すことが出来るだけじゃ。」


優:「17年以上かかっても完璧に記憶を取り戻すことは出来ないのか。

いったいどんな方法になるんですか。」


優はショックを受けつつも、オーキディアインに方法を聞いた。

するとオーキディアインが


オーキディアイン:「簡単に言ってしまえば、元の世界にお主が存在していたという

17年間分の記憶を入れればよいのじゃ。

お主がこちらの世界に来たことによって、元の世界はお主が存在していたという

17年間分の記憶を失ったということになる。

そこで今から説明する方法は別の世界で記憶を集め、集めた記憶を偽りの記憶に変え

お主と一緒に元の世界に返すという方法じゃ。

もちろん、元の世界に帰って貰うときには若返りの薬で今と同じ状態に戻って貰う。

若返りの薬は、指定された時まで若返らせることが出来る代わりに

それまでの間に体験した記憶はすべて消える。」


優:「もし、元の世界に帰れたとしても、アリシアとオーキディアインさんとの

思い出はすべて消えるってことか。」


オーキディアイン:「そうじゃ。ここで体験した出来事はすべて忘れ、偽りの記憶を

17年間分集める旅に出てもらうことになる。

お主にはこことは別の世界に行ってもらい、その世界でしばらく過ごしてもらう。

しばらく過ごした後に、またここに戻って来てもらうという方法じゃ。

別の世界からここに戻ってくることによって、お主が元の世界からこちらに来た時と

同じ様に、別の世界からお主が過ごしたという記憶が消える。記憶が消える前にこの本を使って捕まえるのじゃ。」


そう言って、オーキディアインは本が入った棚から一冊の本を取り出し机の上に置いた。


オーキディアイン:「この本は、記憶書といって本の持ち主の記憶が

世界から無くなる時に、持ち主の記憶を吸収する働きがある。」


優:(別の世界へ行って、記憶を集めて来いってことか。

天界で17年分の記憶を集めたほうがいいんじゃないのか。)


そう思い、優はオーキディアインに聞いてみた


優:「天界でしばらく過ごして、一時的に別の世界へ行って

天界で過ごした記憶を本に17年分間貯める方法じゃ無理なんですか?」


アリシアが呆れた顔で


アリシア:「優、その方法じゃまた別世界から

天界に戻って来た時に、私やオーキディアイン様が優のことを忘れて

またいろいろと質問することになるわよ。」


と言った。


優:(こことは別の世界か。これ以上よくわからない世界には行きたく無かったんだけどな。

ん・・・だけどここから別の世界に行くとここの世界から俺の記憶は消えるんじゃ・・・。)


優はそんなことを思い、アリシアに聞いてみることに


優:「なあ、アリシアここから別の世界に行く時に、俺はまた忘れられるんじゃ無いのか?」


アリシア:「その心配は無いです。別の世界へ行く時には、自分が存在していたという記憶を

天界に残していきます。

ちなみに天界に残す記憶は、自分が天界で過ごしてきたすべての時間になります。

一部のみ残す方法は出来無いため、天界の記憶を記憶書には保存出来ないです。」


という。オーキディアインは


オーキディアイン:「優よ、あくまで今説明した方法は

優がどうしても元の世界で暮らしたい場合のみじゃ。ここで暮らしたいなら

儂が面倒を見よう。

それに、別の世界じゃが安全な場所だとは限らぬ。

後、この方法は別の世界で17年間のんびり過ごせばいいというものでも無いのじゃ。

別の世界でいろいろな人々と交流などをして沢山の思い出を作らないと記憶書に記憶が貯まらず

17年よりももっとかかるぞい。」


とオーキディアインに言われ、優は


「それでも俺は元の世界に帰りたい!」


と決意を込めていった。

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