初任務終了ぉ〜
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正規昇格 初任務編、これにて終了にございますm(__)m
はっきり言って揉めた。
揉めに揉めて、最終的にシャリオの冒険者ギルド長の許可を盾に、マリアはキリールのメンバーの身柄を引き取った。
シャリオまでは一緒に帰ることになったが。言い様の無いほどの気まずさが場には流れていた。
そう、昌晃と純一の揉め事等、児戯とも思える程に、ピリピリしていた。
その証拠にクリス等は半泣きだった。それはもう帰りの半日通しで。
〜城塞都市シャリオ 冒険者ギルド〜
シャリオに到着後、キリールのメンバーは直ぐに魔力と能力制御を受け、身体能力を一般人程度にまで押さえられる、そのまま拘束されたのち、マリアに連れられて冒険者ギルドへと消えていった。
「まぁ、良かったのだろうな」
その背を見つめて、旅団カモメの団長、カナリスがそう呟く。勿論納得したわけではなかったが、マリナも無言で見送っていた。
残ったのは希望の翼の面々とカモメの面々。ラースは、コモス村へと残り、村の残務処理を手伝っている。
と、その時。
「お疲れ様、マリナ」
と、ギルドの入口ではない、路上の方から声をかけられる。はっとなって振りかえると、そこは希望の翼副団長ゲオルグがいるではないか。ゲオルグはその場の面々に労いの言葉をかけながら、マリナの前に。
「急遽だったが、お疲れ様、強行軍だったが良くやってくれた」
「副長………」
「クリスも良くやってくれた、初めてのパーティーリーダーの役を良くこなしてくれた」
「まだまだです………」
「それでもだ、初めては誰でもそんなものだ、良くやってくれた」
クリスの肩を叩き労いをかける。勿論他のメンバーにも労いを忘れない。
「最後になったが、千鳥、時任、藤堂も良くやってくれたな」
「まぁ、仕事だからな兄さん」
「確かに、仕事ッスからね」
「それに、僕達も旅団員ですからね」
ゲオルグを前に、三者三様の笑みを浮かべる。すると。
「さぁ、今日はコレで解散だ、今からロック・フリー酒場で飲み会だ、勿論、カモメの面々もだ」
そう言って、ゲオルグが全員を伴い酒場へと向かおうとした時。
「兄さん、俺ら今日は戻りますわ、明日授業なんで!」
「そうか、ならマリアに宜しくな」
「ちぃ〜す!」
そう言い残し、昌晃達もギルドへと入っていく。
ギルドに入って目に入るのは喧騒、受付カウンターに並ぶ冒険者や、依頼の貼られているボードに群がる冒険者。そんな何時もの、当たり前の喧騒、それを尻目に三人はギルドの奥へと入っていく。
「ユリさん、開いてる?」
途中、カウンターにいたユリに日本との扉が開いているか有無を確認して、そのまま奥へ奥へ。途中数人の知り合いと挨拶を交わしてそのまま、扉をくぐる。
淳と純一は約2日。昌晃は約1日。土日またぎの任務を終えて、三人は日本へと帰るのだった。
〜日本側 事務所〜
「まぁ、仕事だからな、物語の感動の終わりとかは期待してないけど、俺ら異世界行ってたんだよな?」
「えぇ、異世界ヴォバック、そのチルダ王国にですね」
「でも、アレッスよ、向こうからしたら俺らが異世界人で、異世界日本ッスからね」
「そう考えると、不思議な気分だな、なんかただ出張してる感じだよ」
「確かに、バイトですけどね」
「でも、土日出勤はバイト代上がるッスからね好きッスよ、しかも、出張手当もつくッスからね、至れり尽くせり子!!」
それぞれのロッカーで着替えの服を取り出し着替える、黒スーツは洗濯用のバスケットに突っ込んでおく。と、その時。
「てかよ、チルダ王国ってよ、森林区域が多くねぇか?」
私服に袖を通しながら昌晃。それを聞いて。
「確かに、任務は基本外が多いですからね」
「違げぇよ、森林区域で黒のスーツは目立つと思ってな……」
「そッスね、森林区域で黒スーツは目立つッスからね狙撃の時も浮くんスよ」
「なら、仕事着変更しますか?」
「だな………」
「では、次の仕事着は?」
「それならよ、自衛隊みたいに迷彩はどうよ?何かよ、この間高校の時の悪友がよ、自衛隊に入って、演習場で迷彩着たらしいんだけどよ、コレが中々らしくて、結構景色に馴染むらしいんだよ」
「へぇ!それは中々、ヴォバックなら森林区域も多いですからそれならいけそうですね」
「確かにアレッスよ………えぇ………GDP………GNP………ん?」
言いかけて首を傾げる純一。すると、それを悟ったのか。
「TPOですよ純一」
「あぁっ、それッスよそれ、市街地ならまだいざ知らず、森でスーツは……迷彩で戦闘なら何処でもオッケーッスからね、賛成ッスよ!」
着替えを終えて、三人が出退勤の札を返す。
「では、僕がマリアさんに迷彩服を頼んでおきますよ」
と、休憩用のソファーに座りながら淳。昌晃も缶コーヒーを冷蔵庫から取り出しソファーに座り。
「そっか、なら頼むな」
「了解ですよ」
「でもアレっすね……」
「?」
と、会話に一区切りついた所で、今度は純一が話題をかえてくる。
「アレってなんだよ純一?」
アレとぼかされても、直ぐにはピンとこない昌晃。純一も冷蔵庫からペットボトルのお茶を取り出し。
「今回の戦闘ッスよ、何だかんだで、俺らってまだまだだなと」
しんみりとして淳の横に座る。それを聞いて。
「まぁなぁ、日本人が異世界いったらチートだと思ってたけど、現実は甘くわねぇよなぁ」
「確かに、正直A級なら何とかなりそうですけど、現状S級相手にはどう足掻いても無理ですね」
「まぁ、チルダ王国にはS級は10人しかいねぇんだろ?なら、そうそうは会わねぇだろ、大丈夫じゃねぇか?」
「確かに、それに敵対するわけでも無さそうですし…………」
「アレっすよ、ヤバくなったら逃げるが勝ちッスよ」
S級には関わるな、それが三人の結論だった。
「じゃ、帰るか?」
「ならどうッスか、これから正規の初任務終了祝いに飯でも!?」
「良いですね、お疲れ会ですね」
「なら、何喰うよ?」
「そうッスね、焼き肉何てどうッスか?」
「お、肉かぁ………」
「僕は構いませんよ、ですがその前に本屋に」
「了解ッス、なら、何時もの場所に………」
そう会話を交わしながら、三人は事務所を後にするのだった。
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