結局は圧倒的力の差
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結局、昌晃と純一は完全に意識を失い、次に目を覚ましたのは次の日の朝、集会場だった。
そして、意識を取り戻し先ず二人に待っていたのはマリナの説教。腕時計の時間はまだ朝の五時過ぎだと言うのに、マリナは元気そのもので集会場で寝ていた他の冒険者などお構い無く、声を荒げて二人を怒鳴り付ける。
若干煩そうに昌晃が顔をしかめると、その度に昌晃の頭に木の棒が振り下ろされる。
「いいですか、相手はS級十傑第4位ですよ!」
「だから?」
「だから………じゃないですよ、藤堂君、相手はS級ですよ、今のあなた方では………」
「死ぬこともある………ッスか?」
「そうです!!」
「だけどよ、生きてるだろ、マリナさん!?」
「それは、結果論よ十傑の気紛れで助かったと言ってもいいのよ!」
「だとしても、生き残ったよな純一?」
「そッスね………」
そう言って互いに腕をぶつけ合う。それは昨日のいがみ合いが嘘の様だった。が、マリナは大きくため息をつき。木の棒で昌晃の頭を叩く。
「あいたぁ〜!!」
再び頭を押さえて悶絶する。
「痛いのは生きてる証拠、このくらいですんでる事を感謝しなさい!!」
「でもよ、なんで俺だけなんだよ、純一は!?」
「貴方は叩き易いのよ!」
「んな、横暴なっ!」
昌晃が非難するも、マリナは視線を逸らし誤魔化す。それを見て更に昌晃が抗議の声を上げるが、勿論木の棒で黙らせるのだった。
「マリナ、移送の準備出来たよぉ〜」
と、その時、タイミングを見計らうかの様に不敵な笑みを浮かべてクリスが集会場へ。
「…………了解、クリス、私は護送の状況を確認するから、貴女は他のメンバーと酒場で食事を」
と、クリスからの報告を受けると、マリナはまだ何かを言いたげであったが、そこで言葉を区切り、二人に視線をむけ。
「説教は終わってないからね………」
そう言って、集会場を出ていくのだった。
………………
…………………
集会場に取り残された二人、純一と昌晃。昨日の今日で気まずさが半端ない感じだが、それでも二人はそれぞれに別の方に視線をむける。何故か朝から淳の姿は無い。
…………………
…………………
気まずい沈黙。
と。
「あのよ………」
何となし、本当に何となしに口を開いた昌晃。勿論、次の言葉を紡ごうとするが、中々にその先が出てこない。どうやら純一も同じのようで互いにタイミングをはかって逃していた。が。
「まぁ何だ、昨日から気失っててじっくり考えた訳じゃねぇけど昨日は悪かったな……」
気恥ずかしそうに頭を掻いて謝罪を口にする昌晃。
「それはこっちもッスよ、正直俺も苛立ち過ぎたッス」
「そうかよ………まぁ、歩みよりは大事何だろうな………」
「ッスね、考え方が違うとしても、何かしの妥協がなければ、ぶつかるばかりッスからね」
「…………仲間なら尚更……」
「仲間なら、ぶつかる事はあっても解り会わないといけない、この世界なら尚更ッスね………」
そこまで言って、互いに握手をかわす。大学で出会って半年、異世界にまで来て濃密な時間を過ごしたが、まだまだと思い知らされる二人であった。
「それにしてもよ純一?」
「なんッスか?」
「ニシノ要塞の時の団長やラグーナって野郎もだけどよ、S級って遠いな…………」
「ッスね、俺らもこの半年、大なり小なり任務こなして、その度に異質だとかすげぇとか言われて来たッスけど、アレは次元が違うッスね」
腕組みをして、二人共大きなため息。その間も二人はS級との実力差を考え思い知らされる。
「まぁよ、異世界来たら普通は俺らみたいな人間はチートじゃねぇのかよ」
「確かに、絶大な力に付随して、美少女ハーレムとかッスからね」
「まぁ、現実はこんなもんだな」
「地道に…………ッスね」
そこで、再びため息。そして、気を取り直し。
「飯食って、帰るか」
「ッスね………」
言葉を区切り。二人も集会場を後にするのだった。
〜コモス村入口〜
「レイヴァンスさん、護送の準備完了です」
「了解、では、そろそろ」
村の入口。シャリオからの派兵冒険者が集まり護送の最終確認を行う。メンバーの点呼を行い、馬車に繋がれた牢型の荷台を囲む様に全員が展開する。
「それでは……」
そう言って、見送りの村長に挨拶をするマリナ。すると村長が。
「今回は、本当に有り難うございました、村を代表して感謝をのべさせて頂きます、それとベルギウス様からレイヴァンス様に伝言です」
「私に?」
「はい、ベルギウス様は先程ニシノ要塞へと発たれました」
「ニシノ要塞へ……」
「はい、日の昇る少し前でしたかな、ニシノ要塞から魔導学院へ行くとの事でしたので、申し訳ないと、レイヴァンス様に伝えてくれと」
「そうですか………言伝て有り難うございます村長、ではそろそろ」
「道中お気をつけて、それと来週の件宜しくお願いいたします」
「解りました、こちらも慎んでお受けさせて頂きます」
「有り難うございます、では今度こそ、道中お気をつけて………」
そう言い残し、マリナ達一団がコモス村を出立しようとしたまさにその時。ビィィィィィン、と言う異様な音を響かせて、正面から不気味な何かが猛スピードで迫ってくる。一瞬何事かと全員に緊張が走るが。それをみた瞬間、純一が声を上げる。
「原付ッスか!?」
「てか、なんで原付がコッチにあんだよ!?」
「まさか、と言わずもがなですね」
戦闘態勢をとろうとした他のメンバーを押さえて、三人が原付の前に立ちはだかる。勿論、それが誰だかは安易に想像できた。
「姉御ぉ〜、良いのかよそんなもん持ってきてもよぉ」
「ッスね、原付はねぇ……」
「無いですね、確かに………」
原付を囲む三人。相手はフルフェイスで顔を隠しているが三人にはその身長でだいたい誰だが解ってしまう。
「…………………」
すると、フルフェイスの人物はかんねんしたのか、ゆっくりとヘルメットを脱ぐと。
「バレましたの!?」
半笑いで頭を掻き。照れ隠しをするようにマリナの姉、マリアが声を上げる。と、それを遠目で見ていたマリナは。
「姉さん!!」
いきなりの姉の登場に驚きの声。それを聞いて、マリアはマリナに手を振り。
「あらあら、マリナちゃん、お仕事ご苦労様ですの!」
笑みを崩さず妹を労う姉。若干原付の事を無かったことにしようとかするものの、そこは三人が許さない。
「姉御、コレどっから持ってきたんだよ?」
「ま、まさか、盗難車ッスか?」
「いやいや、まさかの四次元的なポケットから……」
三人が周りに解らない話題で会話を続けると、流石に聞き流せなかったのか。
「三人共、聞き捨てなりませんの、私が何時このバイクを盗んだんですの!?」
「いや、だってよぉ〜、姉御、免許持ってんのかよ?」
「確かに、免許がないと原付なんて買えないでしょ?」
正に正論。昌晃と淳がマリアに詰め寄る。が、マリアはそんな二人に動揺すらすること無く。ドヤ顔で一枚のカードの様なモノを見せる。
それは………
まさに…………
免許証……
その一枚だった。
「おいおいおいぃぃ、異世界人が免許とれんのかよ!?」
「書類はどうしたんですか、マリアさん!?」
「そんなものは偽造ですの、しかし、原付は実力でとりましたのよ!」
「マジかよ!?」
「やりますね」
何時しか話が脱線している。が、そこでマリナが会話を中断させる。
「姉さん、いきなり変な乗り物に乗って、何しに来たの、任務なら終わったわよ!」
少し苛立ちながら、マリナが姉、マリアに詰め寄る。詰め寄られたマリアは少したじろぎながらも、ある一方を指差し。
「野盗旅団キリールの身柄を引き取りに来ましたの!」
正直に。
全員が硬直した瞬間だった。
主人公達は強いですが、まだS級には勝てませんでした




