表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日帰りで異世界に行ってみよう!  作者: プラズマ
正規昇格初任務編
86/136

続 突撃

閲覧有り難うございますm(__)m

感謝感謝ですm(__)m

「はぁっ!!」


風の魔術。巨大な真空の刃がオーガを切り裂く。広範囲魔術は四方を巻き込み木々を両断しオーガも八つ裂きにする。

飛び散る紫色の血液。頭部を裂かれ脳を撒き散らす。腕を切られ、腹を両断腸を撒き散らす。

普通人間ならば痛みでのたうち回る所だろうが、オーガ達は多少動きが鈍る程度で、残った四肢を持って襲いかかってくる。


「レイヴァンス氏!」


左右の片翼、それを担うマリナとカナリス。A級である二人の戦力は完全にオーガを圧倒し、昌晃達を圧倒するほどに二人は片翼の戦線を押し上げていく。


「封ぜよっ!!」


更に押し返そうと迫るオーガに、今度はカナリスが手を上げて声を荒げる。と、同時に地面、百メートル四方に稲光が走る。

すると、荒ぶっていたオーガが一斉にその動きを止める。


「レイヴァンス氏!!」


今一度声を上げてマリナに合図を送ると。マリナは正面に手をかざし。


「地を這う獄炎よ、敵を焼き払え!!」


正面に炎のうねりが集い収束すると共に、地面を這いずる様にオーガに襲いかかる。全てを焼き、オーガを消し炭に。後に残ったのは肉の焼けた残り香と、宙を舞う消し炭。


「よしっ!!」


マリナが表情を変えずに、更に百メートルの距離を押し上げる。着実に近づいているはずだ。そう思い他の方にも視線を向ける。正面の戦線を担当している三人は開けた場所へと出た様で、その瞬間からこちらのオーガの数が目に見えて少なくなっている。森の木々のせいで中々に確認は出来ないが、オーガの動きには違和感を覚える。


「レイヴァンス氏!」


と、マリナが違和感を感じ始めたのと同時に、カナリスも何かを感じた様で声をかけてくる。


「どう思う、レイヴァンス氏、やはりモンスター使役士は…………」


「えぇ、多分ですが、オーガの目を使い遠視していると思います」


遠視。モンスター使役士だけでは無いが、この場合モンスターの目を術者の目に繋げて情報を獲得する。それをカリエールが行って、正面の三人にまずモンスターを集中させたのだろう。


「ジャコモ…………だな」


「でしょうね、悔しいですが、多分カリエールは彼女をこの部隊の最高戦力と見たのでしょう、だからオーガを正面に集中した」


「だろうな………」


と、そこでマリナは一呼吸置き。


「なら、こっちはそれに乗らせて貰いましょう」


「乗る?」


「えぇ、ジャコモにオーガを集中させ、私達両翼の面々は、カリエールとブゼに向かいましょう!」


現状人数の少ないマリナ達にとれる最善策だった。




「…………動きがあるねぇ………」


戦闘を行いつつ、ジャコモは両翼が動き出したのを感じる。しかし、感じるまで周囲はオーガの集団がその包囲を狭めてきている。


「ふぃ〜、何だろうな、正面の戦線は解るけど、さっきより増えてねぇか!?」


モンスター特有のえげつない色の血を浴びながら、脇差しに着いた血を払う。


「ですね、その辺ジャコモさんはどう思われますか?」


昌晃の言葉を受けて、淳はそれをジャコモに再度問う、するとジャコモは相対していたオーガをククリ刀で斬り伏せ、淳では無く、昌晃の横に飛び。


「さてねぇ、まっ、言えるのはカリエールがアタシらに戦力を増やしたんだろうねぇ………」


「それは、誰のせいなんだろうな?」


嫌味っぽく、昌晃がジト目を向ける。だがジャコモはさして気にした様子もなく、首をかしげて。


「まぁ、アタシは有名人だからねぇ」


「悪目立ちの有名人だろうがよ、犯罪者が!」


指で刺す。


「まぁまぁ、昌晃も落ち着いて、戦闘中ですし、それに!」


と、襲いかかってきたオーガのナタを、淳は盾で受け、いなし、バランスを崩し膝を着いた所を片手剣で首を払う。喉がばっくりと開き、天に向けて紫色の血が吹き上がる。

その時には、昌晃やジャコモも再び散開して戦闘を再開する。


「昌晃の良い相棒ですかね?」


小声で口にしたつもりだが、少し離れた場所にいた昌晃が。


「なわけあるかよ、ボケッ!」


と、反応し怒声を上げる。苦笑いの淳。


その間も両者入り交じった音が開けた場所に響き、戦闘の壮絶さを物語る。


「淳、行けるか!?」


「大丈夫ですよ、オーガは多いですが何とか、しかし、戦線が押し上げられませんね」


「仕方ねぇだろ、数が多すぎるんだよ、何とか何ねぇのかよ!?」


「現状はなんとも、凌ぐしかありませんよ」


「だろうなぁぁ、淳、正面更に来るぞ!!」


開けた場所で、木々の間隔も広くなったために、昌晃は脇差しを長モノの野太刀に変化。全力で振り回す。


「俺は…………不死身の藤堂だぁコラァァ!!」


「…………深夜アニメですね、てか昌晃の場合は奇跡の方では?」


「不死身の方が今時だろ!?」


ニタァと笑みを浮かべ、昌晃は野太刀を振るう。先程よりも小気味良くオーガを両断、景気良く宙を舞う。


「オラオラァ、オーガ何てこんなもんかよ、もっと来んかぁい!!」


「昌晃、それフラグです…………」


淳の警告と共に、正面から更にオーガの群れが現れる。


「どうやら、本当に術者をやらないと駄目みたいだねぇ」


サッとこちらに近づいてきて一言。それを聞いた昌晃は少し機嫌悪そうに。


「だろうな………」


と、一言。しかし、どれだけ愚痴ろうともオーガの数は減ることはない。むしろ増える一方である。


「これは…………流石に僕達よりも村の方が心配ですね」


襲い来るオーガをいなしながら、村を心配する淳。だが、しかし、オーガの殲滅に手一杯で術者、カリエールの発見には全く至らない。


「オラァッ!」


苛立ちを晴らすかのの様に振るわれる野太刀。紫色の血飛沫が舞い、オーガであった肉片が宙を飛ぶ、そこには何の情も通ってはいない、ただ作業の様に斬り倒していく。


と、その時。正面に何かが現れる。雰囲気こそオーガと変わらないが。出で立ちからしてオーガとは別格の何かだ。


「ありゃぁ………」


と、その時、ジャコモが昌晃の近くにきて呟く、どうやら何かを知っている様だ。


「何か知ってんのか?」


「ん、どうだろうねぇ、そうさねぇ、キスしてくれたら教えてあげようかねぇ」


「却下だな」


「ありゃま………………つれないねぇ」


「で、あれは何だよ?」


オーガが動きを止めて、近づいて来る何かに道をあける。それを見て。


「多分あれはカリエールの切り札だろうねぇ」


「切り札?」


「そうさね、死んだ冒険者の肉体を、死霊になる寸前に支配したんだろうねぇ」


「マジかよ………」


「マジさね、ランクはA級だろうねぇ」


野太刀を地面に刺し、指を鳴らす昌晃。そのまま歩く死体に視線を向ける。そして。


「なら、あれを倒せば術者な近づくかもだな?」


「そうさねぇ………保証は無いけどねぇ」


と、ジャコモがそう言った時。


敵がコチラに向けて走り出すのだった。

活動報告?を作成しました、もしよろしければそちらもよろしくお願いいたしますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ