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日帰りで異世界に行ってみよう!  作者: プラズマ
正規昇格初任務編
83/136

コモス村の三異世界人

閲覧有り難うございますm(__)m

毎度感謝感謝ですm(__)m

生命の魔石


回復の魔石の上位アイテムで、外傷の怪我と毒などの状態異常を治すことの出来る万能アイテムである。


それらの恩恵を受け、戦闘で負傷した者達が続々と集会場から現れる。


「流石は生命の魔石だな、この人数を、ここまで一気に回復するとは………」


「ですね、驚きです」


回復したリッチェルとブフナー。その後ろではキリールの団員が続々と作業をしている方へと合流していく。


「まさか、共闘するとはな………」


不満が無いわけではない、しかし、増援として来たマリナやリーダーのクリスが納得して共闘をしているのだ、納得しないわけにはいかなかった。


「今は私情よりも、村を守る事に専念するべきだな」


言葉にして自身を納得させる。全身甲冑の金属音をならしながら、クリスやマリナの下へと向かう。それを背にして付き従うブフナー。希望の翼の新参者ではあるが。リッチェルとは違う事を考えていた。それは余りにも呆気なくやられてしまった事の不甲斐なさ。それを考えながらブフナーはオーガ戦に向けて気合いを入れる。既に彼には、共闘への納得出来ないと言う気持ちは、無くなっていた。



「アンタにはやられたよ………」


「まぁねぇ、運もあるさね青年!」


と、背を叩きながらジャコモが昌晃をフォローする。複雑な表情を浮かべる昌晃。だが、何故かジャコモは友好的だ。


「…………何だよ、まだ用でも?」


何故か離れないジャコモに複雑な気持ちを抱きながら問う、と。ニタァと笑みを浮かべ。


「気にしなさんなね」


「気にすんなって………共闘してるとは言え、さっきアンタに脚を串刺しにされたばかり何だけどなぁ」


「はっははは、そりゃあ悪かったねぇ、こっちも必死なんさね」


バシバシ背を叩く。


「必死だとしても、串刺しにされたらたまんねぇよ………」


「あっははは、そりゃそうだねぇ!」


と、ジャコモが楽しそうに会話をしていると、二人の前に。ラースが現れる。


「………………」


すると、ラースはただじっと無言でジャコモを見詰める。見詰められたジャコモは少し居心地悪そうにしながら。視線をかわして苦笑い。

それでも食い下がるラース。そして、ただじっとジャコモを見つめる。

と、いつの間にか抜け出すタイミングを伺っていた昌晃が離脱。一瞬そっちの方へと恨みがましい視線を向けるが、それもすぐ止め。


「何処かであったかねぇ……」


愛想笑い。


「はい、何処か……………で!?」


ジャコモに続けてラースが言葉を紡いだ刹那、見ていた目を、これでもかと見開き何かを思い出す。


そして。


「マレーン……………さん?」


ジャコモとは呼ばず、マレーン、とラースは名前を発する。


「!!?」


唐突にマレーンと名前を呼ばれ、驚いたジャコモはラースの口を素早く塞ぎ。耳元で。


「ここで、その名を呼ばないで欲しいねぇ………」


「……………」


「出来れば、ジャコモと呼んで欲しいさね」


そのまま、ゆっくりと口元から手を離す。離されるとラースは一度息を吐き出し。


「解りました、でも、これが終わったらツィラにもあって上げて下さい……………ジャコモさん」


そう言って頭を下げると、ラースは集会場の中へと走り去っていく。その背を見つめながら。


「まぁ、これが無事に終わって、身柄が無事ならねぇ………」


苦笑する。



〜コモス村 酒場〜


酒場の一角、テーブルを一つ借りて、淳、純一、昌晃の三人が集まっていた。


「ふぅ………辻斬りの護衛がとんだ大事になったッスね」


「まぁ、何事も経験ですよ」


「淳は冷静ッスね、普通のバイトはここまでしないッスよ、ハハ!」


「てか、ニシノ要塞しかり、ここのオーガ襲来しかり、俺らの世界のバイトを逸脱してるけどな」


最後に付け足す昌晃。テーブルに用意されていた飲み物に口をつけため息を吐き出す。


「まぁまぁ、払いは良いッスからね」


「確かに、通帳見んの怖いぐれぇだよ!」


純一の返しに続ける昌晃。それを見て頷く淳。


「しかし、今回はまた劣勢に開きがありますね」


「ん!?」


「考えて下さい、A級以上は7人、後の主力はB級、キリール旅団員に関してはC級以下もいる始末ですからね」


「まぁ、それを言っちゃなぁ……まぁその何だ………淳の言う通りか………」


言いながら、スーツの内ポケットから煙草を取り出し、淳や純一に了承をとり火をつける。肺に拡がる紫煙、それを吐き出し。


「まぁ、ここまで来たらやるしか無いよな」


「ッスね、それにここから相手は………」


「人間ではない……………ですね」


「正解ッス」


淳の回答に不敵な笑みを浮かべる純一。手には丸い丸いまぁるい魔導石が握られていた。


「にしてもよぉ、普通異世界転移モノって、チートが常識じゃねぇのかよ、無双だろOROCHIくらい無双なんだろ!?」


「まぁ…………確かに昌晃の言い分にも一理ありますね」


「だろっ!?」


「仕方ないッスよ、天はイケメンや美少女以外には二物を与えないモノなんッスよ!」


「…………………悪かった純一、虚しくなってきた」


純一の正論に肩を落として、手でその先を制する、言わんとしている事は痛いほど伝わっている。勿論、その間もタバコはジリジリと先を焼き続けて、今度はそれを眼で追っていた淳が。


「まぁ、チート云々はそこまでにして、兎に角今はやれることを全力全開でやりましょう」


「だなっ!」


「淳の言う通りッスね、魔物ならサーチ&デストロイッスよ!!」


三人が気合いを入れて立ち上がり、互いの拳を一度ぶつける、気合いを入れ合う行為だ。


「しゃぁっ、やったろかいや!!」


「行きましょう!」


「バイトの特別ボーナスあるッスかね?」


「また金かよ純一!?」


「勿論ッスよ!金はやる気のバロメーターッスよ!」


そう言いながら、三人は酒場を後にするのだった。




〜コモス村 近隣〜


「ブゼ様!」


「ん!?」


「そろそろオーガの第一陣が村に攻撃を仕掛けます」


特異能力モンスター使役により、その視覚すらも掌握しているカリエールは、オーガが村に到着しようとしている事を伝える。すると、ブゼは一度だけ息を吐き出し。


「やることは解っていような、カリエール!?」


「はっ!!」


「なら、行動を開始しろ!」


声を荒げ、命令をだす。同時にカリエールの掌握している300を越える魔物が速度を上げてコモス村へと殺到を始めるのであった。

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