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ニシノ要塞防衛戦16 終結

やっと終結です………

閲覧有り難うございますm(__)m

ルーツィア・フリードハイム


チルダ王国Sランク十傑の第6位、王国最年少の十傑入りで旧第6位天才マリア・レイヴァンスを超える逸材と言われている。その少女が入口に立ち、ラグナだけではなく会議参加者全員に視線を送り。


只の一言。


「王国から十傑の私に命令が出ました、殲滅せよと………」


その瞬間会議室の空気が凍りつく。




〜ニシノ要塞周辺森林〜


撤退をはじめて既に1ヶ月がたとうとしていた。


「腹減ったなぁ………………」


薄暗い洞窟、そこに身を隠し生き残りのメンバーが休息をとっていた。


「にしてもシツコイよなぁ………糞ゴブリン共が……」


「確かに、1ヶ月ッスからねぇ…………」


数少ない食料を小出しにしながら、純一が洞窟を見回す。


「だなぁ、何時まで続くのかねぇ……この逃亡生活は………」


純一にならい昌晃も洞窟を見回す、すると。


「確かに、僕達はゴブリンに追われていますが、外の、要塞の戦況も気になりますからね……」


今度は水筒に口をつけながら淳が二人に近寄ってくる。が。ズズゥゥン、という地響きと共に洞窟内が激しく振動し会話は中断。


「何だか、何があった!?」


洞窟の更に奥で休息をとっていた一人、アギバが何事かと駆けてくる。が、勿論三人に答えることは出来ない。


「さぁ、外の状況を見ていませんから何も……」


と、淳。


「まさか、ゴブリンキングが…………生きてたんッスかねぇ……」


脅かす様に純一。


「なわけねぇだろ、確かにゴブリンキングはあの場で頭アボーンだっだんだからな!純一、お前がやったんだろ!」


そう締めくくる昌晃。誰もアギバの言葉にはマトモに取り合おうとはしない。それでも今度は魔導士として何かを感じたのかリアースが長い緑髪をたなびかせ会話に入ってくる。


「多分ですけど、かなり大規模な魔力反応です………ゴブリンキングではここまでは……」


「確かに、ここまでの規模は………!?」


更に地響き。リアースに続こうとしていたスプーンも言葉を区切って洞窟の天井をみやる。


…………………………………しばしの沈黙。


誰もが様子と状況を伺おうとしたその時。更に轟音と地響き。今度は更に近くなったのか音も振動も激しさをます。


「まったく、どうなってんだよ!!」


舌打ちして昌晃が洞窟の外に行こうとした時。


「出るのはオススメ出来ません……」


またもリアースが警告。どうやら外はかなり危険なようだ。しかし、状況が解らない上に、ゴブリンの集団。四面楚歌とは良くいったものだ。


「リアースさんの言う通りですね、今はこの膨大な魔力反応が収まるまで、ここで待機しているのが得策です」


スプーンもリアースに同意する。現役の魔導士が二人も警告したいるのだ他のメンバーに反論の余地はなく、とりあえず洞窟に今しばらく身を隠すことで一致する。




〜ニシノ要塞周辺〜


「ルーツィア?」


「ラグーナさん、アナタにそう呼ばれる筋合いは無いと思うけど?」


爆炎とモノの焼ける匂い。その炎の合間を涼しげに歩きながらSランク第5位ラグナ・ラグーナと第6位ルーツィア・フリードハイムは言葉をかわす。が、勿論ラグナの一方的な会話ではある。


「まぁ、そう言わないでくれるかい?小さなレディを守るのはナイトの役目さ………」


「小さな……」


「ん、気に障ったかい?なぁにルーツィア、君も後数年もすれば立派なレディさ、気にする事は………」


と、その先は爆音にかき消される。ラグナは軽く肩を竦めながらルーツィアの数歩後ろを歩く。


「それにしても徹底的だね?」


「当たり前、王国の命令はニシノ要塞に攻めいる敵の殲滅だから……」


更に爆音。正面、もう何度目かになるか解らない魔物の強襲を大規模魔術一つで消し炭にする。


「ふむ、焼け野原だね」


「何?永久凍土のほうがお好み?」


年下とは思えない冷たい眼差しでラグーナを睨むルーツィア。そこには何の感情もこもってはいない。


「まぁ、永久凍土は次の機会かな、これだけやればね………」


ルーツィアにそう伝えて、ラグーナは軽くため息を吐き周囲を見回す。焼け野原。要塞の周囲の森林は既に無く。焼けた残骸と魔物の焼け焦げた死骸だけが転がっている。


「九割がたは完了ね……」


ポツリとそう呟き、ルーツィアは空を見上げる。




〜某所〜


「結局、コチラの完敗ですねぇ〜」


「そうだな……」


「ペシャール様はこうなることを予測していたんですかぁ〜?」


切り立った崖そこから見える景色を眺めながら、ペシャールの第一の配下ミラーナが陽気に口を開くと、対照的に低い声音で。


「まぁSランクが出ている時点でな……」


と、一言。


ミラーナもそれで合点がいったのかウンウンと頷いきながら。


「なら、魔族の召喚は必要だったんですかぁ?」


と、更なる質問。するとフードを目深に被っていて表情は読み取れないがペシャールと呼ばれた男は一呼吸おいて。


「あぁ、必要なことだ、それに今回の事で奴らも解っただろうからなSランクの脅威が……」


「確かに、魔族って若干どころじゃ無いほど人間を下に見てますからねぇ〜」


そう言い残し、二人は闇へと消えていく。



〜ニシノ要塞周辺森林部〜


異常な魔力反応の後、洞窟に身を潜めていた面々は魔力反応消失を確認し外へと出る。しかし、外へ出てその眼前に広がっていたのは鬱蒼とした森ではなく。


何もない焼け野原だった。


なっ………メンバーの誰かがそう声を上げた時、正面から武装した人影が姿を現し。


「い、生き残りがいたぞぉ!!」


振り絞る様に声を上げたのだった。


その後、要塞防衛の終結が洞窟のメンバーに告げられ、メンバーの面々はそこではじめて、安堵の息を吐き出す。


「終わったんだな…………」


誰かの言葉。




ここに数ヶ月続いたニシノ要塞防衛戦は終結する。

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