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選択肢  作者: ひなた
金子恋ルート
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 そして俺は皿洗いという役割を、ゲットすることが出来た。


 文化祭がどんどん近づいてくるが、部活は休むことなく続けられた。

 

 そうして遂にやってきた、文化祭当日…。

「先輩、大変です」

 俺が恋との待ち合わせ場所で恋を待っていると、桜が走り寄って来た。どうしよう。


①何が? ②うるさいな 


ーここも①なんですけど!ー


「何が?」

 何が大変なのだろう。

「恋が、熱を出したらしいです。今、保健室で休んでるんですけど…」

 熱!? どうしよう。


①じゃあしょうがない一人で ②じゃあしょうがない誰かと ③保健室へダッシュ

 

ーここは③を選ぶに決まっとるじゃないですかあー


「桜、有難う」

 俺は急いで保健室へ向かった。恋、大丈夫かな。

 文化祭を楽しむ生徒達の間をすり抜け、やっと保健室に辿り着くことが出来た。

「失礼します」

 俺が保健室に入るとそこでは、恋が不満そうな顔で座っていた。

「どうかしましたか?」

 保健の先生が訊いてくる。どうしよう。


①恋は大丈夫ですか!? ②いいえ


ーここは①を選びましょうー


「恋は大丈夫ですか!?」

 心配だな、あんなに楽しみしていたんだから…。これで遊べないんだったら、余りにも可哀想だよ。明日には、治ってるといいけど。

「今日は休んだ方がいいでしょう」

 先生は残念そうに言う。どうしよう。


①じゃあしょうがない一人で ②じゃあしょうがない誰かと ③保健室にいる


ーここは③を選ぶんですー


「俺も、保健室にいていいですか?」

「ええ、構いませんけど。あっはい」

 先生は一瞬『マジで?』みたいな顔をしたが、快く許可をしてくれた。

「悪いな、倒れちった。でもお前までここにいなくていい、遊んで来いよ」

 恋は言う。どうしよう。


①遊んでくる ②恋がいなくちゃ楽しくないよ


ーこれは②を選ぶのですー


「恋がいなくちゃ楽しくないよ」

 俺は微妙に目を逸らしながら言う。

「そんなことないんだろう? それにお前だって、クラスの担当とかあるだろ」

 確かにクラスの担当は、やらなきゃなんないけど。でも、皿洗いだしな。

「まあ担当には行くよ、だからここにいてもいい? それまでの時間だけ、だからさ」

 俺がそう言うと恋は、少し嬉しそうに頬を赤らめて小さく頷いてくれた。俺達が見つめ合っていると、丁度先生が保健室を出て行き…二人きりになった。どうしよう。


①やっちゃおうよ ②いやいや、そんなのダメだよ ③恋を安心させてあげないと


「あのさ、えっとさ」

 俺が頭の中で戦っていると、恋が話し掛けて来た。何だか言いずらそうに、もじもじしている。

「お前ってさ、俺のことどう思ってる? いやあのその、正直に言って…よ?」

 恐らく熱とは違う意味で、恋の顔は真っ赤だった。どうしよう。


①逃げる ②好きだよ ③嫌いだよ♪


ーここは、①を選んじゃうんですー


「大丈夫? 恋、顔赤いけど…。休んだ方がいいんじゃない?」

 そんな事を言う俺のことを、恋は真っ直ぐ見つめていた。

「俺のこと、どう思ってるんだ?」

 恋は覚悟を決めたように、今度ははっきりと訊いてきた。どうしよう。


①逃げる ②好きだよ ③嫌いだよ♪


ーこっちで②を選ぶんですよー


「えっと、好きだよ。その…うん…」

 俺は完全に視線を逸らし、恋の視線を避けながらも答えた。

「それは、どうゆう意味で?」

 え? しかし恋の視線は、逃げる俺を打ち抜いて動けなくしてしまった。

「女として、俺は恋のことが好き…なんだ。俺と、付き合ってくれ…」

 俺も覚悟を決め、恋の目をしっかり見つめながら答えた。ずっと言いたくて言えそうで言えなかった言葉を、恋に伝えた。

「ああ☆」

 そう言って微笑む恋の髪が、風で揺らめいた。

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