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選択肢  作者: ひなた
金子恋ルート
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「凄いな、これでテントとか作るのか?」

 恋は楽しそうにバックから、巨大な布を取り出した。あれがテントだな、恋が一人で組み立てるのは大変そうだ。どうしよう。


①手伝って一緒に ②邪魔してやる ③別のことを


ーここも①を選びましょうー


「一緒にやろうぜ」

 俺がそう言って布の端を持つと、恋は小さく頷いてもう端を持った。これで、どうすりゃできるんだろう。

「これを、こうするんじゃないか?」

「ああなるほど、そしたらこれはこうだよね」

 俺達は何とか意見を出し合って、テントの組み立てに成功した。その前の失敗が多すぎて、もう日は傾いている。

「何か、これは…?」

 次に恋がバックから取り出したのは、机と思われるものだった。

「これは簡単だろ」

 俺はそれを恋から受け取り、何かカクッてやって机の形にした。その後も椅子やらコンロやらを組み立てて、並べていった。鍋やまな板などの料理道具も並べていかれ、遂にキャンプの用意っぽいのが出来た。

「はあ、やっと終わったな」

「ああ」

 俺達が疲れてその場に座り込んだ頃、丁度他の皆が戻って来た。

「うわ~、準備できてるじゃん。早く、ご飯作り始めよっ」

 梨花が大きな袋を抱いて、楽しそうにそう言った。

「それ、何が入ってんだよ…」

 全員が抱えていた大きな袋を指差すと、恋は頬を引き攣らせて言った。

「そこで採ってきた木の実とか、肉とか魚とかかな。あと、序でにチョコも」

 隆先輩は、恋の質問に答えてくれた。…ってあれ?どうしたらそこで、チョコが採れるんだ?

「よし、夕飯作るぞ!誰か料理できる人いるか?」

 先生は袋を置いて、元気に叫んだ。この人の体力は無限にあるのか?

「お前もやっぱ、料理とか出来る子の方が好きなの、かな…」

 恋は俺の方を突いて、そう訊いてきた。どうしよう。


①うん ②いや ③どっちでも


ーここも①を選んであげましょうー


「うん」

 俺が答えると恋は、嬉しそうに手をあげた。

「誰もやんないなら、俺が料理するよ。結構料理には自信あってさ」

「華ちゃんも、料理得意でしょ?ほら、頑張ってね」

 恋に続いて華香先輩も手をあげた(無理やりあげさせられた?)。

「じゃあ、二人が夕飯作ってくれ。手伝いとかは全員やるからさあ」 

 恋は笑顔で、華香先輩は渋々と言ったよな表情で頷いた。

「おいお前、ジャガイモ洗っといてくれ」

 恋が俺を呼んで、ジャガイモを差し出してきた。どうしよう。


①洗う ②捨てる ③洗わない


ーここも①を選んであげますよ 面白くないですねー


 俺はジャガイモを受け取って、一生懸命洗っていた。

「おいお前、ニンジンの皮剥いてくれ」

 恋に次の指示を出された。どうしよう。


①剥く ②捨てる ③剥かない


ーこれいらない気がするんですが、仕方ないので①を選んで差し上げましょうー


 俺はジャガイモを返して、今度は一生懸命ニンジンの皮を剥いていた。

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