ゐ
その後も肉を渡したりタマネギの皮を剥いたりと言う、とても簡単な仕事だけを任された。まあ能力がないのは自覚しているので、俺は文句を言わず一生懸命仕事をやり遂げた。
「出来たよ!」
完成した。どうしよう。
①食べる ②捨てる ③座って待ってる
ーここは③を選びましょうー
「どうぞ、お食べ下さ~い」
俺が椅子に座っていると、恋が嬉しそうに俺の前に皿と箸を出してくれた。どうしよう。
①食べる ②捨てる ③食べない
ーここは①を選びましょー
「いただきます」
俺は茶碗と箸を持って、食べ始めた。美味しい、白米ってこんなに美味しいんだな。俺が協力して作った肉じゃがも食べてみた。良い味付けだな、流石は恋だよ。
「どう、かな」
恋が心配そうに俺を見てきた。どうしよう。
①凄い美味しいよ ②不味い
ーここも①を選びましょうー
「凄い美味しいよ」
俺は恋の方を見て微笑んだ。すると恋は嬉しそうに、嬉しそうに笑った。
「俺も食べるぜ!」
恋は自分のも持ってきて、俺の隣でニコニコと食べ始めた。
「何か二人さ、凄い仲良いね」
梨花が茶化すように言ってくる。
「ちょっと、違うよ。俺は別に!」
恋は顔を真っ赤にし、梨花の方に行って頭を軽く叩いた。どうしよう。
①微笑んでいる ②睨んでいる
ーここも①を選びましょうねー
俺は二人の姿を微笑ましく眺めながら、黙々と食べ続けていた。
「あれ、君は否定無しかな?」
梨花は俺の方にも来て、ニヤニヤと言ってくる。




