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幼馴染にフラれたのでちょっくら他の女子とイチャイチャして勉強することにする  作者: 猫の集会


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5/9

パートナー⁉︎

 桜乃は、どうしていらないっておっしゃっているの?と不思議がっていたら、


「幼馴染って、複雑だよね」

 と言ってきた。


 複雑な幼馴染とは?


 いきなり難しい言葉を投げかけられて、オレはぷちぷちパンケーキではなく、プチパニックです。


 危うくパンクします。


 脳内がパンなのか、パニックなのか、パンパンなのか、意味がわかりません。


 幼馴染というワードは、こわいです。


 ずっと…いいようでこわかった言葉こそ、幼馴染なのです。


 ついに桜乃の口から、幼馴染というワードが出てしまった。


 出るということは、出口なのです。


 出口ということは、入り口ではないということです。


 入り口なら、まだ救いようがある。


 しかし出口となると…


 エンドと同じ効力があるとオレは思います。


 重います。


 重いんですますね。


 もう、なにを考えているかもゴッチャなオレ。


 幼馴染時効特別優待券という言葉をどなたか知りませんか?


 オレは、そんなもの知りません。


「てか、幼馴染が複雑とは…どういう意味?」

「だって、ズルいじゃない」


 ?


 ズルい?


 えと…


 幼馴染という名をつかって、オレが暇さえあれば桜乃の家におじゃまするってことか?


 それは…たしかにズルいし、卑怯かもしれない。


 その言葉をつかって、オレは女の人の部屋におじゃましてるんだもんな…


 お邪魔なやつってのは、こういうことを言うんですね。


 おじゃましまーす。


 はい、邪魔ですよーってことですね。


「たしかに…そうだよな。幼馴染って言葉を利用して、こうやって女の人の部屋に来るってのは、よくないよね」


 …


「うん。お互いさ、パートナーがいるわけじゃない。それってやっぱり相手にも悪いよね」


 ⁉︎


 今…なんと⁉︎


 パートナー⁉︎


 お互い⁉︎


 えっ⁉︎


 桜乃って…だれとも付き合う気ないっておっしゃっていませんでした⁉︎


 …


 あ、今気づいた。


 それは、オレの告白をお断りする口実だったのですね…


 てか…


 へえ…


 彼氏いるんだ?


 でも、なんで…じゃあ元気ないんだ?



 もしかして…


 オレが邪魔してた⁉︎


 二人のケンカの要因をつくってた⁉︎


「あの…オレ、知らなくて…だから、部屋とか来ちゃって、マジごめん」

「ううん、大丈夫。わたしの彼氏は、優しいの。幼馴染は、君の大切な昔からの友人でしょ?大切な友人なんだから、ムリに距離とらなくてもいいんじゃない?ボクは、平気だよって言ってくれる。でも……」


 …


 彼氏すげーな。


 うつわデカすぎだろ。


 オレは…オレは…


 彼氏の立場だったら、正直…イヤかもしれない。


 たとえ幼馴染とはいえ、男女だし…



 どんな間違いが起こるかわからないし…


 モヤモヤとして、そんなこととてもじゃないけど、言えない。



 だからだろう。


 オレが真っ先にフラれたのは。


「ごめんな。」

「ううん、こっちこそ…ごめんなさい」

「桜乃は、なんにも悪くない。悪いのは、すべてオレ。じゃあ、帰るわ」

「うん」


 …


 だよな。


 そうなんだよ。


 オレがどんなに頑張ったところで、空回りしてただただ迷惑かけてたんだ。


 オレって…ハズ…


 とんだハズかしいハズレ外れ男やん。


 はぁ…


 その日オレは、桜乃にあげるはずだったドリンクを、飲んだ。


 …


 ⁉︎


 驚いた。


 オレは、基本めっちゃ早食いだ。


 しかし、桜乃にしたことをめっちゃ恥じて落ち込んで、早食いどころじゃなかったんだけど…


 タピオカやらナタデココやら、プニプニキュッキュッモチモチして、めっっちゃ面白い食感が口の中で踊った。


 オレって今まで…いろんなこともったいないことしてたんじゃね⁉︎


 最近、勉強やら手伝いやらをやっとできるようになって、オレは無敵とすら思うようになっていたが、まだまだ知らないことばっかりだった。


 そもそも桜乃に彼氏がいたなんて…


 オレが迷惑かけまくっていたなんて…


 その日から、オレは意気消沈とともに、早食いじゃなくなった。


 そしたら、なんか…調子がいい。


 落ち込んでるのは、続行中だが、勉強も手伝いもはかどった。


 そして、なぜかわからないがいつも食後は、足りないから他のものを食べたりしちゃってたけど、いつもの量が多く感じる。


 とても満腹感があった。


 心はスカスカだけど、腹は満たされた。



 今までオレは、食を楽しむというよりは、早く早くいっぱい食べて脳にたくさん美味いの食ったぞ‼︎アピールして安心させていた。


 しかし、それじゃ胃がいかんって怒っていたのに気づかなかった。


 なんなら、胃に食べ物をドンドン詰め込んでいた。


 食っても食っても満腹感がなかった。


 でも今は、そんなに食べたい欲がなくなった。



 その数日後、後ろの席の男子佐藤くんが話しかけてきた。


「ちょいちょい、なにしたんだよ?」

 って。


 ?


「え、なに?なんにもしてないけど?」

「ウソつけよー。教えろって」


 …


 どういうことだろう?


「どういうこと?」

「それをこっちが聞いてるんだけど?秘密主義かよ?教えてくれよー…」

「え、だから…なにが?」

「ダイエットだよ!最近すげー痩せたじゃん。アゴとかシュッとしてさ、姿勢もいいし、運動はじめた?それとも断食?」


 …


「あぁ、そういうことね!なら、失恋するとこうなるのかも」

「それは…しんどいな。ごめん…」

「ううん、いいよ。でもわかったことは、ある」

 ってことで、佐藤くんに色々教えてあげた。


 で…


 オレって痩せたの?と思って家に帰って体重測定してみた。


 ⁉︎


 痩せてるーー‼︎


 これは…驚いた。






 続く。






 

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