どうした?
桜乃は、なぜか勉強道具を持参していた。
「どうした桜乃、わからないところがあるの?」
桜乃は、静かにうなずいて
「質問してもいい?」
と言ってきた。
「おう、どんな問題でもいいぞ。オレ頭いいから」
…
「じゃあ、あの…彼女…」
?
彼女?
どんな問題だ?
彼女の家から彼の家までの距離と時間か?
「問題は?数学?」
…
「えと…違くて…その…彼女ができた?年下か年上どっち?」
⁉︎
えと…
ゲーム内の桜花ちゃんは、一応…最近ゲームしてないけど、でも…一応彼女なんだけど…
ゲーム内の彼女って、紹介していいん?
キモいけど…どうなん?
でも、それじゃ桜花ちゃんに失礼だな。
「うん、一応いる。でも…」
「へえ、そうなんだ。だからか。そうなんだ」
…
「だからとは?」
「かわったよね。優也」
「え、そう?」
「うん。ズルい…でも…そうだよね。わかった…そうなんだよね。わたし、帰るね」
「え…」
桜乃は、勉強を教えてもらいにきたんじゃなかったのか?
彼女と彼たちの距離は、いいの?
…
よくわからないが…
オレたちの距離がとおくなった。
しばらくゲーム内彼女を放っておいたので、久々にゲームしてみた。
やっぱりいい‼︎
桜乃は、理解不能なんだが、桜花ちゃんは突然帰らないから助かる。
オレの心の人命救助隊桜花ちゃん。
「あ〜、桜花ちゃ〜ん♡」
ちょっと大きな声で叫んでしまったために、隣の部屋から
「きもー‼︎」
って聞こえた。
はい。
すみません。
少し落ち着いてゲームした…わけない‼︎
床をドンドンしながら、かわいいんだよ‼︎と、おバカ炸裂してゲームした。
でも、あんまり長いことイチャイチャしていると、目が疲れるでしょ?
おじいちゃんかよ⁉︎って思われますが、いえ普通の高校生ですよ。
脳内が元気になりましたが、目が疲れる。
てことで、目玉癒しに買い物に行きます。
ウオーキングついでに、おつかいとは、いい考えだ。
自分、よく考えたな。
自分を褒めてやった。
…
オレは、お手伝いもして自分も労って、よくやっている。
でも…
最近、桜乃がきゃっきゃきゃっきゃしていないのが、とても気になる。
さっきもそうだし…
いつも学校で楽しそうな桜乃が、なんだが廃色…いや灰色オーラをまとっているようにみえるんだ。
いつもは、なんか、黄色?みたいなふうにみえるんだけどさ。
いや、オレは別にオーラがみえる人とかじゃないんだけど、なんか…なんかそんなふうに感じていたんよ。
買い物ついでに、ちょっと桜乃の笑顔も購入しようかな。
すいませーん、笑顔ってどこのコーナーに売ってますかぁ?って店員さんに聞いたら、はい?って言われるよね。
そんなこと、わかってます。
幸せや笑顔、大切な時間はうっていない。
オレ、いまいいこと言ったんじゃね⁉︎
いや、いいことっていうか、なんか…だれだよ⁉︎ってなるやつやん。
恥ずかしい恥ずかしい。
そんなんだれかにきかれたら、恥ずかしすぎてトンビにさらわれたい気分だわ。
てか、きかれてた…
オレの脳内再生リピート機能作動中
オレがきいてた‼︎
落ち着こう。
とりあえず落ち着いて、桜乃の笑顔を買った。
いや、正確には笑顔になるアイテムをゲットした。
きっと桜乃が喜ぶだろうなって想像しただけで、オレも嬉しくなった。
桜乃、喜んでくれるかな?
買い出しついでのウオーキングを終えて、オレは桜乃の家におじゃました。
桜乃は、オレが来たことに驚いた様子で、目をまんまるにして
「えっ…どうして…」
と、固まっていた。
驚いた猫か⁉︎ってくらい驚いていて、かわいい。
「急に来て驚いたよな。ごめん…これ、お詫び」
ホイっと桜乃に、お菓子を渡した。
「え、な…なんで」
「好きでしょ、それ」
「スッ…好…うん。わざわざありがとう。いまさらだけどありがとう。」
「あ、腹いっぱいなら後ででも食いなよ」
「……うん。ありがと」
…
「じゃあな、帰るわ」
…
「あ、あー…はい。」
「なんだよ…いきなり、はいとかさ…え、もしかしてダイエット中だった?」
「ううん…そんなんじゃないよ!ありがとう!じゃあ、わざわざどうもね!」
桜乃が急に笑顔になった。
でも…
あの笑顔は、カラ元気な笑顔だ。
どうしたんだろう?
カラ元気なときの桜乃は、心がカラカラなんだ。
心に潤いが必要なんだが…
オレじゃ心を満たせるわけがない。
心を乱せる力ならある。
しかし、今はそんなもの不必要なのだ。
フヒッ
笑っている場合では、ない。
幼馴染がカラカラなのだから、どうにかしてあげたい。
なんなら、ただの幼馴染なんかじゃない。
オレの大切な人なのだ。
桜乃は、食べることが大好きないきものだ。
しかし…カラカラには飲み物が必要なんじゃね⁉︎ってことで、タピオカとナタデココとフルーツの入ったミルクティーを買って後日もっていった。
桜乃は思ったとおり、このドリンクをみて目を輝かせていた。
しかし、これは受け取ってはいけない気がすると、お返しされてしまったのだ。
え…
あんなに喜んでいたのに…どうして…
…
続く。




