美容師さん
キモいオレは、桜乃がオレに惚れてくれるまで頑張る、ゲーム続行というわけで、妹になんと言われようと、ゲームを続行する。
繰り返す、オレはゲームを続行する。
繰り返し言っても、なんにもないし、なんにもない。
ほんとうに、ただただバカでしかない。
あー、ゲームでも桜乃に似ているキャラちゃんに、優也くん素敵とか、優也くん好きだよとか言われると、さすがにドキッとするオレは、キモいですか?
まぁ、即答でキモいですね。
わかっては、います。
だって、こんなん…気持ち悪いですよ。
乗り物酔いしたくらいの勢いですね。
勢力増し増しの台風くらいの勢いで、気持ち悪いですよね。
気持ち悪いの泥にどっぷりハマったオレは、学校から真っ直ぐ直行便で帰ります。
寄り道?
するわけがない‼︎
休日?
徹夜でイチャイチャカチャカチャゲームですよ。
そして、数日後…
鏡をみて驚いた。
え、だれ?
オレ?それともボク?
…
オレだ…
鏡の前にいるのは、間違いなくオレだ。
どうしちゃったんだ?
オレたち。
オレもボクもボクちゃんもおれっちも…
みんなどうしたっていうんだよ⁉︎
そもそもオレは…
ボクなのかポップコーンなのか…
いや、ポップコーンではない…ような気もするが、こんなお肌荒れアレで…髪もポサンボサンで…
ポップコーンのおばけかもしれないと、少し思いはじめた。
受け入れるって大事よ?
って、そんなこと受け入れたくないが、これが現実ってやつか…
このままじゃ、オレはどうにかなりそうだ。
てか、すでにどうにかなりつつある。
この前の、お肌ツルツルは…一瞬で消えたね?
電気が切れたくらい、一瞬で消えたね。
ヒューズとんだのかな?ってくらい一瞬だったね。
これは…いけませんね。
このままじゃ、桜乃に振り向いてもらえませんね。
違う意味で振り向く可能性は、あるね?
クサッ‼︎なにアイツ⁉︎みたいなね…
そんなの…イヤでしょ。
イヤイヤ期くらい嫌です。
ギャンギャン騒いでないで、メヲサマシマスワイ
キラキラにヘーン神‼︎
へんしんしなかった。
オレは神でも魔法使いでもなかった。
…
地道にいきましょう。
とりあえずオレは、ポップコーンかもしれない疑惑が発覚したので、髪を切ることからはじめます。
今日は、床屋じゃなくて美容室へ行きました。
もう、お店がオシャレやん…
シャンプーもなんか、違うやん。
少しかえただけなのに、こんなにもちがう世界ってあるんですね。
いつも通り髪を切ってるだけなのに、オジサンの散髪とはちがうハサミ使い…
あなたは、前世カニだったんですか?ってくらいのチョキチョキ感…
なんですか?
マジックでもみせられているかのような、サクサクシャキシャキと髪をしていく美容師さん。
それ、ほんとに切れてるの?ってくらいの勢いだ。
ハラハラと舞う髪の毛は、雪のようにサラサラ落ちていく。
ステキなショーをみた。
ありがとう。
美容師さん。
ゆっくり感謝している場合ではなかった。
髪を切ったら、こんどはドライヤー。
クシを使って、丁寧に丁寧に髪をなぞる美容師さん。
ひとたばひとたば、はたをおる職人さんかのようです。
オレの髪の毛がこんな丁寧に扱われている不思議。
いや、別に床屋さんが乱暴なわけじゃないんです。
でも、やっぱり違うんですよね。
おとこなのに、お嬢様あつかいみたいな?
そんなお姫様気取りしていたら、いつのまにか完成していた。
⁉︎
いいじゃないですか‼︎
いままで、こんな小っ恥ずかしい髪型したことなかったですけど、いいじゃん‼︎
髪型って大事なんだと思い知らせる瞬間にたちあわせてくださり、ありがとうございます。
オレがオレに惚れなおす。
そんなわけない。
そもそも惚れてなかったから、惚れなおすもなにもない。
まずは、心の修理から入るべきだな。
てことで、美容師さんにお辞儀をして、サラサラヘアをサラサラしながら、オレはとあるお店に入った。
うぅ〜ん、なんともステキなかおり。
においにつられる虫って、こんな感じなんかね?
オレが、簡単に引き込まれた場所は、お部屋のかおりがステキになるお店だった。
くんくんと気になるにおいを嗅ぎまわるオレ。
イヌですか?ってくらいくんくんしていた。
そして、酔った。
危うく呼吸法も忘れるところだった。
一度落ち着いて、アップルのかおるステキなかおりのやつを購入した。
いい香りなんです。
思い出しただけで、癒される。
まぁ、ちょびっとですけどね。
ドアの隙間くらい少しだけど、やっぱり癒しって大事なんだと思います。
脳みそが、ぽわ〜ん⭐︎ってなるんです。
たまには、脳みそにもご褒美大事ですね。
自分を労われるご苦労なオレ。
そこで気づいてしまった。
オレって、いままで自分に優しくしてたのか⁉︎って。
…
いや、オレは寝ずにゲームしたり、夜中に夜食食べたりしていた。
脳みそも胃袋もたぶん…怒っている。
…
臓器さんに気配りもできなくて、よくもまぁこんな偉そうに生きてきたもんだ。
改めて反省。
オレは、お詫びを決意した。
もう、すでに後戻りできない。
だって、脳内でお詫びしたので、脳みそさんにはバレているのだから。
待っててね!
今からちゃんと詫びるぜよ!
続く。




