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幼馴染にフラれたのでちょっくら他の女子とイチャイチャして勉強することにする  作者: 猫の集会


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1/9

ゲーム

 オレには、桜乃《さくらの》という幼馴染がいる。


 見た目は、とても清楚系おしとやか美人だ。


 しかし、喋り出すとおバカだ。


 そんな桜乃にこのたび、失恋いたしました。


 そもそも、桜乃は恋愛に興味がないという。


 だから、どんなに告白されてもごめんなさいだよ?と、言われてしまう。


 あぁ、そうですか。


 じゃあ、

【ごめんなさい、もうわたしの負けです。好きです、あなたが…優也《ゆうや》が大好きすぎて、わたしはどうにかなりそうです】って言わせてやろうじゃないですかっ‼︎


 告白失敗リベンジに燃えるオレは、メラメラだ。


 火力強めで焦げないか心配になるくらいメラメラだった。


 そんなオレをみて妹が、キモいなって暴言を吐き捨てていきやがった。


 えぇ、いいですよ。


 キモくても焦げ焦げでも、いいんです。


 焦げなんて、後で削ぎ落とせばいい。


 キモさなんて、塩で洗い流せばよいんです。


 オレは、徹夜でリベンジ焦げ焦げした。



 ——


 次の日、頭がボーっとする。


 寝なかったせいだね。


 でも、そのおかげで恋愛マスターになったはず。



 朝イチ桜乃がいたから、さっそく

「おはよう、桜乃。今日もかわいいぞ」

 と言いながら、桜乃の頭をポンポンした。


 すると桜乃が、

「え、キモ…」

 といい、ヘアスタイルをなおしていた。


「もう、照れ屋さんだなぁ。そんな桜乃も素敵だぞ」

 と、いうと…またしても

「だれを装ってるの?てか、どうしたの?その目の下のくまと充血は」

 と、心配された。


 キュンどころか、心配されるオレ…



 昨日…きみは女子と付き合えるか?天国行きと地獄行き生き活き活きゲームしてて、たくさんお勉強したはずなのに…


 なのに、まったく何の意味もなかったんじゃね?


 ただただ地獄行きになって、ガタガタ震えただけやん…



 明け方、やっと攻略して天国パラダイスになったはずなのに…残ったのは、ゲーム内でできた彼女桜花(おうか)ちゃんだけ…


 キャラクターは、自由に選べて桜乃寄りにしたんだけど…



 これは、さすがに桜乃にバレたら気持ち悪い認定決定戦一位になりかねない。


 そんな一位は、いらない。


 ゴミの日に、ゴミをもらうくらいいらない。


 だれだ、ゴミ野郎なんて言ったのは?


 言ってない。


 空耳だった。


 空耳は、いらない。


 そら豆は、食いたいな。


 …


 だれもそんな希望聞いてないみたいだ。


 あぁ、かわいい猫になりたい。


 そして、グルグルのどをならして眠りたい。


 眠い…


 ね…む…



「ねぇ、大丈夫そう?今日、学校休んだら?辛そうだよ?」


 …


「桜花、あのさ…そんなに優しくするからだよ…」

「え?なに?桜花?」

「あ、桜乃…そんなに優しいから、オレが好きになっちゃうんじゃん」

「え、今のはちょっとだけドキッとした。色んな意味で」



 なぜ?


 てか、うっかり名前呼び間違えちゃった。


 それにしても…


 桜乃のドキドキポイントがわからない。


 でも、いっぽ…いや、五歩は前進したんじゃね⁉︎


 とりあえず少し進めたので、今日のところはヨシ子してやろう。


 いや、ヨシ子だれだよ…



 よくわからないヨシ子は、どこかへ放っておいて、桜乃のドキドキを探す旅に出かけるオレ。


 どこへ出かけたかって?


 学校が終わって、速攻帰っていま、緊急で押し入れに入っています。


 なにしてんだよ⁉︎ってなりますよね。


 かくれんぼです。


 嘘です…ごめんなさい。



 ごめんなさいがいえる子は、いい子なんです。


 だから、いい子なオレは押し入れから、アルバムを引っ張り出した。


 桜乃を知るために。


 桜乃研究室へようこそ葉子《ようこ》。


 知らない葉子は、押し入れに…


 いや、どこかへ放っておいて桜乃をじっくりまじまじみた。



 うん、ただただかわいいでしかない。


 なんにも役に立たない押し入れ…


 いや、オレの脳内…


 くそ、オレに特殊な能力があれば、惚れ薬をつくってヨシ子と葉子に飲ませ…ないよ‼︎


 桜乃に飲ませて、魔法がきれるまでオレのトリコにさせるのに。


 てか、それは…むなしいな。


 やめておこう。


 昨日は、寝不足したので今日は早寝することにした。



 まず風呂に入ってからじゃないと寝れないと思ったオレは、シャワーを浴びてゆーっくり入浴した。


 心地よいです。


 さっきお風呂前に水をたくさん飲んだせいか、めっちゃいい汗でます。


 五キロはウォーキングして五キロ痩せた気分です。


 ただ座ってるだけなのに、こんな気分を堪能できるなんて、風呂場ってすごいですね。



 パチパチぺちぺち


 あ、これは拍手じゃありません。


 歪んだ顔を引き締めていただけです。


 自分に喝を入れて、勝つのです‼︎


 恋愛敗退一位のオレよ、頑張るのだ‼︎



 また燃えてきた‼︎


 いや、のぼせましたね。



 でます。


 ちょっぴり痩せた気分のオレは、アイスを食べたかったが、せっかく痩せたのだからと、炭酸水を流し込んだ。


 おや?


 なんですか?


 鏡をみると、頬がツルツルしてません?


 パックしちゃいます?


 てか、パックどれ?


 あ、これか?


 ううん、アクとりシートってかいてある。


 でも、顔の汚れもアクなんじゃね?


 いや、違うか。


 あ、あった。


 …


 落とし蓋シートってかいてある。


 そもそも台所にパックなんてなくない?


「優也、なに探してるの?」

「⁉︎あー、母さんいたんだね。シーポ、いやシーツじゃなくて…しっぽ…さっぽ?ん?なんだっけ?」


 母さんがいたことに驚いて、探していたものの名前を忘れてしまった。



 まあ、いいや。


 ゲームでもしよっと。




 ——

 

「え、お兄…まだそのゲームするの?」

「もちろんだよ。だって桜花ちゃんが待ってるだろ?」

「キモー」


 妹から嫌われるオレ。


 でも、いいんよ。


 桜花ちゃんは、いつでもオレをウェルカムなんだから。




 続く。

 

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