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【第一部完結】魔女として断罪された悪役令嬢は婚約破棄されたので魔王の妃として溺愛されることを目指します  作者: 中臣悠月
第四章 魔王の国を改革するための第一歩! 採用試験で自由に職業選択できる世界を目指します

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7 ヴィネ様にステータス画面の説明をしましょう

「あ、MPが……。陛下は、MPがMAXなら45あるはずなのに、今は35しかございません。先ほど、魔法をお使いになられませんでしたか?」

「魔法……? ああ、確かに、先ほどまで城の外に視察に出ておったので、この会議に出るために急ぎ転移魔法で戻って来たが……、そのようなことがわかるのか?」

「はい。それと……陛下のHPはMAXで60おありのはずなのに、今は50しかありません。少々、お疲れではありませんか?」

「確かに、疲れておるな。何せ、ここ最近、内政改革のためにハードワークが続いておるではないか。睡眠時間が、ふだんより少ないせいだ……。ん? もしや、ここ最近、夜になるとメイヴがハーブティーを持って来てくれるのは、そなたの差し金か?」

「はい、お疲れのように見えましたので……少しでも心身を休め、回復していただきたく、メイヴに命じておりました。陛下は、働き過ぎでいらっしゃるのです」

「いや、そのように気遣ってくれるのは、それはそれでとてもありがたいことで感謝しておるのだが。私が民のために働くのは国王として当たり前のことなのだ。むしろ働き過ぎなのは、そなたであろう。メイヴやセパル、ベルクからもそなたはこの城に来てからずっと働きづめだと聞いておるぞ。少しは休んだらどうなのだ?

 と、ちょっと、待て、そんなことよりも……、そなた、そのようなことが……私の、現在の状態がそのように正確にわかるということか!? それはすごい能力ではないか?」


 そうなのである。

 ステータス画面が見えるということは、相手の現在の状況が一目瞭然、わかってしまうということなのだ。

 ヴィネ様は、そんなことにこの能力を使うのは卑怯だと言って反対されるかもしれないが、たとえば、戦になった時、ピンポイントで弱っている敵兵を攻撃すれば、効率よく敵の兵力を削ぐことができる。

 ゲームでは当たり前の戦略だ。

 たとえば、RPGでHPが0に近付いている敵を狙い撃ちにして、完全に息の根を止めるというのは、よくある戦略である。

 つまり、そういったことを実践できる能力なのだ。


「昨日も、夕方頃になるとHPが40ぐらいに減っていらっしゃいました。一昨日の夜も確かそうでしたね。朝になっても、HPがMAXまで戻っていらっしゃらないことも最近は多く、ゆっくりと休息できていないのではないかと心配しておりました」

「エレイン、そなたはそこまで毎日私のことを観察しておったのか?」

「あ……自分で言っていて気付きましたが、私、陛下のストーカーのようですね。……失礼いたしました」


 愛しいヴィネ陛下のことは、意識していなくてもつい目で追ってしまうのだ。

 その時に、「今日の体調はどうだろうか?」と、ついつい気になって、ステータス画面も確認してしまう。

 今の私なら、ヴィネ陛下の侍医よりも先に、体調不良を発見できる自信はある。


「いや、まあ、そこまで心配してくれるのは、ありがたい限りであるが……」


 ヴィネ様は、照れたような表情を浮かべ頭をかく。

 同時に、好感度アップのハートが宙を待った。


「あ!」

「どうしたのだ?」

「いえ、何でもありません」


 ステータス画面が見えることは話せても、さすがに「好感度」が確認できるということまでは告げられない。

 このことは、永遠に黙っておこうと私は口を噤んだ。


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