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【第一部完結】魔女として断罪された悪役令嬢は婚約破棄されたので魔王の妃として溺愛されることを目指します  作者: 中臣悠月
第三章 内政チートで魔王の国を改革! 魔王からの好感度アップを目指します

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19 内政改革の提案で好感度アップ?

「どうもありがとうございます。提案を評価していただき、光栄にございます」

「いや、違う」

「え?」

「面白いとは、そなたに言ったのだ、エレイン」

「……?」


 ピロピロピロ~ンという電子音と共に、ハート型の図形が空中を舞った。

 また、好感度が上がったのだ!

 ヴィネ様だけではなく、セパルの胸元にもハートが浮かんでいる。

 改革案は、二人のお気に召したようだ。

 内政のことを考えていた間は意識がそちらに向いていたから、少し収まっていたというのに、再び鼓動が早鐘を打ち始めた。


(そうだわ、私ってば、こんな近くで顔を突き合わせるようにして、ヴィネ様とずっと話していたんだったわ……)


「あ、ありがたき幸せにございます……」

「正直、そなたの話を最初に聞いた時、とんだほらふき女がやって来たと思っていた。しかし、そなたの話は、私の想像をはるかに超えている。面白い女だ。この国のために、いい働きをしてくれそうだな。期待しておるぞ」

「が、頑張ります……」


 私は、頬が熱く火照るのを感じる。


 いくら元公爵令嬢という肩書きを持っていたとはいえ、こんなふうに、ただの小娘の話にきちんと耳を傾けてくれるだなんで、予想以上の名君だ。私は、以前よりも、もっとヴィネ様のことが好きになっていた。


 それに、こんなふうに私の中身を評価してもらえるのも初めての経験だ。

 前世では、会社で働いていても、そもそも意見など求められることなどなかった。与えられる仕事をこなすだけの、ただの歯車でしかなかったのだ。

 公爵令嬢エレインは、礼儀さえわきまえていれば中身などどうでもよかった。聖堂騎士団長のジャンの横で、優雅に微笑み、ただ花を添える存在であればよいと思われていた。

 国のための働きなど、はなから期待されていなかったのだ。


 それが今はこうやって、ヴィネ様のため、国のために、微力ながら役に立てている。

 「面白い女」だと、期待してもらえていることが、何よりも嬉しかった。


 これからは、このアイデアを実現できるよう、さらに頑張っていかねばならない。

 私は決意を新たにした。


 車窓の景色は、いつの間にか牧歌的な田園風景に変わっている。

 草を食む羊たちの姿が目に映る。

 どこからか、牛の鳴き声も聞こえてきた。


「もう間もなくです。あと数分ほどで、我が荘園に到着します」



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