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予言が君を殺すまで  作者: 銀司郎


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9/12

予言が君を殺すまで・9

_


 「さて、何から調べっかな」


通常の倍の時間がかかった夕食を終え、二人で後片付けをし、

順番に入浴も済ませた状態でリビングのソファに並んで座った雫と颯真。


スマホを手に取り、例の未来ニュースアプリを開いたところで颯真は止まった。


 「調べるも何も未来のニュースしか載ってないよ。マイページも設定のページもないし。」


ソファーの背もたれと颯真の右半身に凭れ掛かった雫がスマホを軽く覗き込みながら颯真に伝える。


 「ん~…」


確かに雫が言うように画面上部にニュースのカテゴリが表示されており、

その下に選択されたカテゴリに該当しているニュースが一覧で並んでいる。


一覧から適当に選んだニュースをタップするとニュースの記事のページが開くが、

そのページには文字と一覧へ戻るボタンしかない。


どの画面を隅々まで見てもニュースを読む以外にできることはなさそうである。


 「なんっも手掛かり無くて、ますます気味悪いなこのアプリ。」


調べば調べるほど気味が悪く、その気味悪さを癒すように右肩に乗る雫の頭に頬を寄せた颯真。


 「まぁね~…。でも、ほら、個々のカテゴリのさ、ゴシップとかは面白くない?」


颯真の言葉に同意しながら、スマホの画面に人差し指を近づけて

『芸能』のカテゴリを押して『熱愛』や『不倫』などの文字が並ぶ一覧を表示させる。


 「あんま他人の恋愛事情とか興味ねぇしな~…」


口元を歪ませながらイマイチ面白味がわからない一覧をスクロールしていく颯真。


 「ちょっと、ゆっくり見せてよ。今おもろそうな記事あったじゃん」


 「あとでな。今はアプリについて調べるの優先」


何かほかのページがないのか、アプリについての情報がないのかを調べたい颯真は、

雫の言葉を軽くあしらい、さっさとスクロールしていく。


しかし何も手掛かりになりそうなものはなく、ページの最下部に辿り着いた。


そこには『次に行く』というボタンだけがあった。

それを颯真はタップするとニュース一覧が一新された。

日付を見ると10月のニュースが多い。

先ほどのページは今月の9月のニュースが多かったので、

次のページに行くほど未来のニュースが載っているということが分かった。



 「不便だね」


雫が颯真のスマホを操作している様子を見つめながら言う。


 「何がだ?」


雫の言葉が何を指しているかわからず、颯真が聞き返す。

それに、颯真が持ったままのスマホを横から再び人差し指で操作しながら雫が答える。


 「それ、多分次のページに行けば行くだけ未来のニュースが載ってるんでしょ?」


 「あぁ、そうだと思う」


 「でもさ、次に行くボタンしかないじゃん?

 一年後とかのニュース見たいときさ、一年後の日付が出てくるまで次のボタン押すしかないし、

 そこから元の明日とかのニュースにまで戻ってくるには、戻るボタン同じ数押さないといけないんでしょ」


 「…まぁ、確かに」


必要最低限のボタンしかないこのアプリは、

当たり前に日付範囲指定ができるような機能はなさそうで、

そうなると、雫の言うように一年後のニュースなどを見るためには、

次へ行くボタン連打するしかないのかもしれない。それは確かに不便である。


 「あれ、次に行くボタン無い」


話しながらまた次のページ、要するに3ページ目の最下部までいったところで

雫の人差し指は動きを止めた。


 「…ここまでしかニュースがないってことか?」


一番最後に表示されているニュースの日付は12月9日。

それ以降の日付のニュースは、どうやら無いようだ。




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