予言が君を殺すまで・11
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「なにこれ」
翌日、昼前の少し遅め起床をした雫は、
スマホを手に取り、SNSの予言者のアカウントを開いて驚いた。
昨日の地震について予言したつぶやきに500件を少し超える数のいいねがついていたのだ。
フォロワーも0人だったのが21人に増えており、リプライは3件ついていた。
アカウントを作った当初はもっとすごい数の反応が来ると思っていた雫だが、
昨日の時点で何も反応が来ていなかったため、この数の反応でも来ていることに驚いていた。
更にリプライの内容が、
〝この人の予言当たってる!〟〝本物の予言者かも〟〝もしかして未来人!?〟
という賞賛する内容だけであったため、雫はとても気分がよくなっていた。
"そう!こういう反応が欲しかったんだよな~!"
あまりに反応が来ず、やる気もほとんどなくなっていた雫だが、
また再び予言者アカウントの運用へのモチベーションが上がってきて、
そのまま次の予言をするためにニュースアプリを開いた。
"なんかいいニュースないかな~"
色んなカテゴリを開いて、以前颯真と約束した、事件などのニュースは除外しつつ、
雫のお眼鏡にかなうニュースを探しだした。
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しばらく探し続けた雫だが、3か月の間に昨日のような地震が起きるわけはなく、
さらに事件関係や、雫では難しく内容が理解できない政治関係は予言できず、
そうなってくると何を予言すればいいか段々わからなくなっていた。
「颯真に聞いてみるか~」
いつも困ったときはすぐに颯真に相談する癖がある雫は、
今回も颯真に相談しようと思うも、すぐに"やっぱやめとこ"と思い直す。
予言できるものを一緒に考えてくれはするだろうけれど、颯真は考えすぎて色んな制約を作り出して、
結局面白味のない予言しかできなくなりそうと思ったからだ。
それでも自分一人だと解決策が思い浮かぶ気配が全くない雫。
颯真に相談をするかしないかで今度は悩み始める。
颯真のことを考えながら悩んでいると、あることも思い出した雫。
『芸能』のカテゴリを開いた。
そこにはこの前見たときのように、〝熱愛〟や〝不倫〟などの文字が並んでいる。
もちろん他にもほのぼのとした内容や、映画公開やドラマのキャスト決定についての記事も書いてある。
"あいつ、人の恋愛興味ないって言ってたよな
颯真が興味ないジャンルなら口うるさく言われないかも"
颯真に頼るくせに口うるさくは言われたくない雫。
世間的にも一定数の興味は集めれるはずであり、『芸能』のニュースはちょうどいいと考えた。
さっそく芸能のカテゴリを開いて、ニュースを見ていくと
颯真が前に行っていた、芸能人夫婦の妻の不倫についての記事と、
人気急上昇中男性アイドルと女優の熱愛についての記事に目を付けた。
記事全文をつぶやくことは出来ないので、
該当人物の職業とイニシャル、記事のなかの重要なキーワードを3つまでに絞りつぶやくことにした。
〝大物女優H・K氏 都内ホテル 年下実業家 不倫〟
〝アイドルグループGのT・K氏 女優K・K氏 熱愛〟
2つのつぶやきを残した雫は満足げにスマホを閉じた。




