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双子神  作者: ナナ
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第1話 ハイエルフの双子

いきなりで本当に申し訳ないんだけど、ちょっとだけ聞いて欲しいんです!え?嫌だ?お願い!お願い!逃げないで!ふぅーありがと。

えー、コホン。


この度、女子高生の私は死に新たに生まれ変わりました!


           ・・・・・


あ、ちょっとそこ!生暖かい目で私を見るなぁ!ホントなんだってば!どうやって死んだのかは定かじゃないんだけど、とりま、死んで気がついたら赤ん坊(男)に転生してたのよ!

まぁ、その、私は異世界転生して性転換までして赤ん坊から人生やり直しのチャンスを貰えたって感じにポジティブにやって行くことにしたので、これからよろしくお願いします!

って、誰に言ってんだ私。あ、いや、僕。今回は男だからね。一人称変えないと肝心な時に間違えたら困るからね。


「ぅあ…………」


とりあえず発生してみたけど生後間もない赤ん坊には無理だわ。んで、情報収集したいのは山々なんだが、とんでもなく眠いので寝る。おやすみ。僕は、欲に素直な良い子なのでね。



おはよう諸君。初めて転生した事に気がついたら日から多分5年たった。え?時経つのが早すぎ?うるさい。子どもは時が経つのが早いの!

この5年で知り得た情報はとんでもなく多い。まず、僕には双子の多分お兄ちゃんがいる。今も僕を後ろからギュッと抱き締めて離さない上に僕の頭に顔を突っ込んでる。何やってんだろ?まぁ、可愛いからいい。

んで、僕の名前と種族が分かった。名前はアリュールで種族はハイエルフ。はい。人外転生でした。

お兄ちゃんの名前はキリュールで同じくハイエルフだ。

ハイエルフということもあってか、成長が異様に早い。どのくらい早いのかっていうと、人間の5歳児と比べると背丈が異様に高いし魔法も扱えるしなんなら狩人のお手伝いなんかもさせてくれている。ただ、他のエルフの同年代はまだ僕達よりも背丈が小さくしっかり子どもをやっている。ふむ。これはハイエルフとエルフの種族としての差なのかもね。

次は、お兄ちゃん以外の家族構成については、両親がいるくらいだ。祖父母は生きてるのか死んでるのか両親も不明との事。父さんが言うにはばあちゃんはとんでもなく魔法に長けたエルフでじいちゃんは槍の名手だったそうだ。このエルフの里では当時じいちゃんが一番の狩人と言われていたみたい。


で、1番の謎なのが、通常エルフの両親からはエルフしか生まれない。だというのに、僕達はエルフとエルフの両親からハイエルフの双子が生まれた。これについて、どうやらこのエルフの里では、誰も一切触れようとしないのだ。この話題に触れないと言うだけで、僕達と話や関わりは持とうとしてくれるエルフがいる。この事実はとても有難いね。


そして、最後は、僕の片割れのキリュがバチくそ可愛い!いやほんとマジで。双子だからなのか顔のパーツが一緒なのでクリクリなお目目、ツンツンしたくなる頬っぺ、エルフの特徴である耳、そして多少色の違う緑系の髪。皆が僕たちを見分ける時顔や声、背丈ではなく髪の色と髪質で判断してるんだよね。僕の髪はくせっ毛の強い髪、キリュの髪は癖のないサラサラな髪。

なんで髪だけ違うのかは謎。まぁ大人達は見分けやすいから良いみたいだね。


「ね、アリュ。あそこ行こうぜ」


「ん〜?あそこ…、あー!あそこねいいよ。行くか」


キリュールにあそこへ行こうと誘われたんであそこへ行くことを両親に伝えて2人仲良く手を繋いで歩k、いや軽く走る。

ゆっくり走ればいいだろって思うよね?僕も最初そう思ってた。でも、このエルフの里はバカにできない程バッカデカイんだよ。例として隣の家が1キロ先とザラだ。アホだよね。まぁエルフとしては普通なのかもなんだけど、人間としての感覚がまだある僕からしたらアホだね。

ちょっと話が脱線したけど、つまり何が言いたいかって言うと、バッカでかい里をゆっくりと歩いていたら目的地につくのは距離にもよるが、数日かかることもある。なので、里のみんなが移動する時は走ってる。


で、キリュールとのあの会話だが、双子だからできる会話なのだ。あの主語がありそうでない会話を両親や近所に行うと、あそこに行きたいのは伝わるが、“あそこ”がどこか分からないという感じになる。まぁ普通はそうだよね。双子ってのはホントに不思議な生命体だね。


と、ついたね。

あそこ、つまり、里の傍に堂々と存在しているこのアホみたくデカイ木―世界樹の根元だ。

世界樹の傍は母さんの腕の中よりも落ち着くし安心するんだよ。まるで、僕が世界樹だったかのような気分になるんだ。

僕以外のエルフは僕みたくには感じないみたい。精々が、スゴイだ。キリュールも、同じくだった。なんでだろ?


「アリュは俺より世界樹の方が好き?」


「ん?突然どうしたの?」


根元に腰掛け互いの方が触れるほどにくっつく。

キリュールはどこか遠くを見ながら僕に問うてきた。


「……」


僕が質問の意図を聞きたかったがキリュールは答える気はないと黙りだ。


「ん〜。キリュと世界樹は同じ意味の好きじゃないからなぁ。キリュは僕の片割れで産まれる前から死んだ後もその後もずっと一緒にいたいって思える。でも、世界樹はそもそも生物じゃないしなぁ。安心するって意味ではどっちも好きだよ」


そう、安心や落ち着くという意味ではキリュールも世界樹も好きだ。


「でも、世界樹とキリュールどちらかしか一緒にいられないのなら僕は、キリュールがいいな」


その言葉を聞いたキリュールはとても嬉しそうな表情をして僕に抱きついてきた。

ホントにキリュールはギューが好きだなぁ。

僕も抱きしめ返そうと手を伸ばした時、突然、里の方から爆音が響いた。


「え!?なに!」


「里の方からか?この感じ、侵入者…?」


え!侵入者!?エルフの里に来たってことは、テンプレだと奴隷化させようときた人間がお決まりだよね。って事は、母さん父さんが危ない!


「キリュ!母さん達が危ない!行こう!」


「行こう!」


僕達は今出せるだけの全力で森を駆けていった。


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