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点と点がつながるというのは、こういうことだなと。

会場がざわつく。

(あれ、グレーのウ●コだよな)

そんな声が聞こえた。


「それは言いがかりです。※ンコであれば、インコやキンコなども含まれます」

と弁護神は言った。


「グレーのインコや金庫を探す理由は?」

と裁判所長官は言った。


「金庫なら盗まれた。インコなら飛んで逃げた。そんな可能性があります」

と弁護神は言った。


「盗まれたものを探していますと張り紙をするでしょうか?まぁインコならわからなくもないですが」

と裁判所長官は眉をひそめた。


「やはり可能性的には”う”だと思うのが妥当でしょう」

と検察神は言った。


「ここは被告神Aの無罪を立証するために、天網恢恢システムの起動を求めます」

と弁護神は言った。


「ちょっと待て。お前弁護士だろ。そんなのさせるな」

と被告神Aは床を叩き抗議する。


「検察神、やりなさい」

と裁判所長官は言った。


天網恢恢てんもうかいかいシステム起動」

と検察神はボタンを押した。


(うぃーん。うぃーん。うぃーん。天網恢恢システム起動!

被告神Aが被害者を殺害した証拠を検索します。検索時間38.52秒 1回のデータが見つかりました)


「データオープン」

と検察神はボタンを押した。


(お前な。グレーの●ンコなんか探してどうする気だ)

(はぁ?あれは人だ。モヒカン頭の男が呪いでグレーの●ンコに変えるのを見たって)

(なに、その男が転生者だって)

(そんなことだれに聞いた。なに※※※※※だって)

(そこまで知ってるなら、だまっちゃいられない)

(バキドカドス)


(うぃーん。うぃーん。うぃーん。ここで生体反応が消えました)

(被告神Aが被害者を殺害した可能性99.089%)


会場がざわつく。

(おいおい。あれはアウトだろ)

声が聞こえる。


弁護神は頭を抱えている。


「ちょっと待て。天網恢恢システムとか反則だ」

と被告神Aは叫んだ。


(こんこんこんこんこん)


(こーんこーんこーん!静粛に!!!!!)


会場は静まり返った。

裁判所長官は腕を組み、しばらく目を閉じていた。


「……有罪です」


会場が凍り付く。


「理由としては、完全犯罪という世界の理を崩壊させる能力です。

あと殺しの件に関しては、別途審議を行います。

あとは刑期についての審議と、罰則についての抽選を行います。では被告神A、目の前のスタートボタンを押し、ルーレットが回るので、自分の好きなタイミングでストップボタンを押しなさい」

と裁判所長官は言った。


被告神Aは、目の前に現れたスタートボタンを押す。

モニターが映し出され、ルーレットが回る。

禁推し

禁ゲー

禁孤

禁肉球

禁犬猫

禁女

禁男

禁酒

禁固


(ぷるるるるうるるる。ぽんぴんぽん。ぷぷぷぷぷー禁孤刑が決定しました)

アナウンスが流れる。


えっなに禁孤刑って。


(うわ禁孤刑か。きついな)

控室から声が聞こえる。


「師匠。あの禁孤刑って何なんです?」

と私は尋ねた。


「あれはな、孤独を禁止される刑だ。四六時中周りに人がいる状態になるんだ」

と師匠は答えた。


モニターには、被告神Aが映し出された。

「ちょっと待ってくれ。禁孤刑はひどすぎだ。プライバシーがゼロなんだぞ」

と被告神Aは叫んでいる。


「黙れ被告神A!禁孤刑は相応の罪だ」

と検察神は言った。


「長官殿、さすがに禁孤刑は……。

刑期によっては被告神Aは廃神になるやもしれません」

と弁護神は頭を下げた。


長官は何も言わなかった。


(それではこれより刑期の査定を行います。神々様方は、お手元の端末から有罪ポイントを設定してください)

アナウンスが流れる。


画面にポイントが表示されていく。

集計が終わり結果が出た。


(集計の結果。刑期は501035日間の禁孤刑に決定しました。ご協力感謝いたします)

アナウンスが流れた。


リング上の大仏のマスクをかぶった神たちは、握手をして、リングを去っていく。


(これにて閉廷といたします)

アナウンスが流れた。


リング中央には、うなだれた被告神Aがただぼんやりと映っていた。


今回も

被告神Aの配下のものが世界で一斉にストライキを起こすかに見えたが、ストライキは起きなかった。


配下のフンコロガシに聞くと、

「あれは我らが神といえども、許せません。だって人間達をすぐにウ●コに変えなければ、毎日我々の食料を生産し続けたんですよ。あんな能力があれば、私たちは絶滅してしまいます」

と言ったそうだ。


私と師匠は警察から感謝され、解放された。

後日豚の神と警察から、掃除人全員にカツ丼が振る舞われた。


私たちは美味しくいただいた。


遅れてきた神国警察の男に、

「警察からのお礼であれば、まだわかります。しかしなぜ豚の神が……」

と私は尋ねた。


「あぁ簡単なことだ。ある世界では排泄物を豚が食う。まぁフンコロガシの論理と同じだよ」

と神国警察の男は笑った。


私の食っていたカツ丼の豚はまさか。


「私の食っていたカツ丼の豚はまさか……」

と私は尋ねた。


神国警察の男はニヤっと笑った。


皆の丼の底に玉葱の皮が無慈悲に横たわっていた。


……

裁判から一ヵ月が過ぎ、

私たちは再び単調な日々を過ごしていた。

そんな中、ヘビ族の動向のうわさが流れていた。


ヘビ族がいなくなり、作物の収穫量が減ったが、それほど影響はなかった。

しかし、

ヘビのペット業者、ヘビ使い、蛇革加工業者、ヘビを祀る宗教施設は、壊滅的な打撃を受けたそうだ。

そして、蛇革加工業者が壊滅で高級装飾品市場は荒れた。


なんか暇だったし、興味もあったので、詳しい事情を聞こうとしたが、誰もそんなことに興味がないらしく、情報は集まらなかった。

どんなくだらない情報でも、細かく集めるインターネット文化が懐かしく思えた。


遠くで、猫犬が「わにゃーん」と鳴いていた。


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