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god another make earth  勇者編  作者: wanikame
11/12

魔王の洞窟

俺は、聖刀と魔法を解くために、賢者の洞窟の前まで来ていた。

俺にかけられた魔法は、恐らく三つ。

その一、記憶操作。これは、もう解けた。

その二、認識阻害。うさ耳とか、完全に嫌がらせだろう。

その三、力の制限。明らかに、魔王に負けてから力が落ちている。それに、スロータイムが使えなくなっていた。

この魔法を解くためにも最深部にいかなければならない。

ちなみに、賢者の洞窟とは、かつて、ある研究に集中するために作った。トラップ洞窟である。

「まぁ、所詮はトラップだけの洞窟だ、どうにかなるだろ」

そんな考えは、甘かったと後になって気づくことになる。



今、俺は全力で逃げている。

「これ、マジで死ぬ!!!!」

俺は、転がる大岩に踏みつぶされそうになっていた。

「あそに、逃げ込もう」

横穴にスライディングする。

「危なかった」

そうして、今の状況を整理する。

正直賢者の作ったトラップだけなら何とかなっただろ。

しかし、・・・

「なんで、魔物やら、空間トラップだらけなんだよ!!」

ああ、もう分かってる、これは、既に、賢者の洞窟ではない。魔王の洞窟である。

特にこの空間トラップがやっかいで、いろいろな手段で別空間に飛ばされる。

例えば、何もない所がいきなり落とし穴になっていて、扉を開けた瞬間、中に引きづり込まれる。

そのうえ、飛ばされる先は、モンスターハウスだったり、毒の充満する部屋だったり、いきなり大岩が転がってきたりする危険な所に飛ばされたりが、人形だらけの部屋などの危険では、ないがよく分からない所に飛ばされりもした。

もう正直・・・

「どれくらい時間がたったかも、分からないし。俺は今どのあたりにいるんだ?」

俺は、時間も場所も分からなかった。

それに、最深部にたどり着いても出れる気がしない。

「それでも行くしかない!」

目の前には3つの扉があった。

「どれにしようか?」

そして、真ん中の扉を開けた。その瞬間いままで、一番死を身近に感じた。

この部屋自体には、特に何もない。問題はそこにいた、人物だった。

そこには、生まれたままの姿の魔王だった。魔王は、お風呂に入っていた。

「ななな、勇者!!!!!!!」

魔王は、全身を見る見るうちに、真っ赤にしていく。

そして、魔王が笑った。

「ハハハ」

「ハハハ」

俺もつられて、笑う。

魔王の殺気が爆発する。

「もう、人生楽しんだよな、死ねー!!!!」

「ぎゃゃゃゃ」

魔王の火炎弾を避けながら必死に弁明する。いや、命乞いをする。

「待て、こんな所に繋がってると思わなかったんだ」

「遺言は、それでいいな」

いっそう大きな火炎弾が飛んできた。

「ぎゃゃゃゃ」

今のは、やばかった。

そもそも、魔王にかけられた魔法で、力制限されてるのに、このままじゃ冗談抜きで死ぬ。

「そもそもこれは、事故だ!」

「それも、そうだな」

魔王が笑う。

「分かってくれるか」

「しかし、見たことに変わりはない!これで許してやろう」

そして、俺の真下に大穴ができる。

「うわーーー」

そして、意識を失なった。

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