表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鏡の世界  作者: wito部長
PR
4/7

3話

 明日の昼間…


 昼食を食べ終えたころに、その医者は僕の病室へと訪れていた。

「初めまして。私は千里桃源。聞いているかもしれないが、君の病気を治すために来た医者だ。」

 目の前の白髪で大人びた背格好の男性は丁寧に自己紹介をしてくれた。

「どうも…。初めまして…。」

「あぁ、初めまして。さて、まずは君の事を良く知らなくてはね。う~ん…君は好きなことはあるかい?」

「…ない。」

 良くある話だ。ほとんどの医者はこういった質問をしてくるのだ。患者が精神的にも良くなるように、なのかはよくわからない。僕にとってはどうでもいい話だ。

「本当にないのかい?君くらいの年齢なら好きなことの一つや二つあるんじゃないかな?そして、君はそれにとても興味を惹かれている。」

 その医者は心を見透かしたかのように話しかけてくる。その言葉に少し驚きさえした。医者と言うより魔術師の方がぴったりだ。それくらい不思議なものを感じる。

「おっと、ごめんね。昔心理学をかじってたことがあって、つい君の心情を知りたくなってしまったんだ。」

「…そうですか。特に惹かれているものなんてないですよ。」

「そうかい?なら、いいか。」

 それからはこの医者と会話をした。なんの変哲のない会話だった。

 夢での出来事以外なら何でも話した気がする。しかし、興味がなかったのであまり覚えていない。

 医者は満足したのか、満面の笑みで僕に手を振って去っていった。

 久々に誰かと長く喋った気がする。それもあってか、ひどく疲れてしまった。

 今日は看護師さんに行って、早めに就寝することにしよう。

 …また、あの夢が見れる。


 次回へ続く…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ