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■ 醜くなった魔王は、世界を流浪する

どんな勇者にも倒せない魔王。その魔王を無力化させる方法とは……?

現在この世界に君臨する魔王は、どんな事をしても倒せないし封印する事もかなわない。それは、歴代勇者がことごとく敗れた事で証明されている。


ただ、魔王は自らの美しさを鼻にかけ、美しさこそが全ての価値に勝るとの考えの持ち主であった。


そこで勇者たち一行は、魔王を醜く変える魔法の呪いをかける。これは倒したり封印するよりもずっと簡単な分、効果が永続するし解呪も難しい。


但し姿が変わっただけであり、魔王の力そのものは殆ど変わらない。だが魔王にとって、それは死よりもつらい事であった。


魔王の部下たちは、著しく変貌した彼に気づかない。もちろん魔王も「私が魔王だ」とは名乗らない。そんな恥ずかしい事、出来るわけがないのだ。


そして魔王は姿を消す。部下たちは魔王が倒されたか、もしくはどこかへ封印されたと考え、それぞれの考えの元に行動を開始した。


魔王は人間に化け、解呪の方法を求めて世界をさまよう。だが呪いの影響か、並みより劣る容姿の人間にしか変化できない。また怪しまれてはいけないので、その魔力も存分に使う事ははばかられた。


彼はその容姿のせいで、人間界で色々と嫌な目にあい「やはり、美しさこそ正義」と再認識するが、やがて見てくれでは判断しない者たちも現れ、魔王の中に疑問が生じ始める。


そして呪いを解く方法の一端を見つけ出した魔王は正体を隠し、かりそめの仲間となった者たちと、秘密の神殿を目指す事となる。


美しさとは何か、力とは何か。命ある者の価値とは何かを学ぶ旅。その中で、知らなかった人間たちの心を魔王は知る。醜悪な姿となった絶世美形魔王と、彼の正体を知らない仲間たちとの奇妙な友情の行く末は如何に!?


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