↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
63/76

■ 目指せ! 清く正しいファンタジー

ファンタジーオタクの転生したファンタジー世界は、彼の知っているファンタジー世界とは全然違い……。

好きの青年・真帆(まほ) 健斗(けんと)。


彼は漫画、アニメ、ゲームその他、ファンタジー関連の諸々をこよなく愛する男だった。もう脳みそが、ファンタジーで出来ていると言っても良いほどに。


そんな健斗が密かに願うのが、異世界への転生である。非現実的だとは思っていても、心のどこかで常に期待をしている。


今日も大きな道路を渡る時「もしここで暴走トラックが来て轢かれでもしたら、異世界へ行けるのかも知れないな」と上の空で歩いていたが、果たして本当に轢かれて死んでしまった。


そして気がつくと、いかにも天界という雰囲気の場所。あれよあれよという間に健斗の知識通りに話は進み、無事、異世界へ転生する運びとなる。


「いや、ここまで順調に進むとは思わなかったな。


後は溢れんばかりのファンタジーの知識を生かして、充実した新しい人生を送っていこう」


と、健斗は喜びいさんで海岸の岩場を歩いていた。


「あれは?」


健斗が岩場の隙間に人影を見つける。


人影と言っても”人”なのは上半身だけで、下半身は魚であった。


「人魚だ!」


彼は興奮しながら、初めての体験に心躍らせる。


「これは幸先がいいぞ。いきなり凶暴なモンスターと遭遇したらイマイチだと思っていたけれど、人魚なら問題ないだろう。


上手くいけば、お友達になれるかも……」


そんな期待に胸を膨らませ、健斗は人魚に近づいていく。しかし間近で見た人魚にビックリ仰天。


普通、人魚と言えば下半身は魚ながらも、上半身は美しい面体に滑らかな肌、奏でる声はこれまた美しいといった見目麗しい存在だ。だが、健斗の前にいる人魚はそうではなかった。


赤黒い肌、恐ろしい形相、額の片隅には藤壺が寄生している。そして上半身にも遠慮なく鱗が生えていた。


そして恐ろしい濁声をあげると、健斗の方へと襲い掛かって来る。


ほうほうのていで逃げ出す健斗。


「あ、あれは人魚じゃないのか?」


自らのファンタジー知識と余りにもかけ離れた体験に戸惑いながらも、彼は異世界を旅し続ける。


そこでわかったのは、この世界は健斗の知識とはまるで違うファンタジー世界であるという事実だった。


醜く愚鈍なエルフ。超絶美形ぞろいのドワーフ。最下級モンスターであるドラゴンetc。


自らの知識で有意義な異世界ライフを楽しもうと思っていた健斗は、絶望に打ちひしがれる。


だがある時、知り合った賢者から、数百年前までは今とはまるで違う世界だったと聞かされる。それは正に、健斗がよく知っている剣と魔法の世界だった。


何が、この世界を変えたのか?


健斗は念願の快適ライフを送るため”正しいファンタジー世界”を取り戻す事を決意する。そして秘められた謎を解くべく、様々な事情を抱えた仲間たちと奮闘する事とになるのであった。


清く正しいファンタジー世界を目指すファンタジーオタクの、奇妙奇天烈な冒険譚がいま始まる!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。