■ 巳年の暗黒
古来より日本を陰から統治してきた干支の精霊。しかし、寅年の精霊が謎の死を遂げた!
古来日本では、年ごとに干支の精霊が国を治めてきた。十二人存在する上に、順番は絶対なので権力が偏る事もない。精霊は自分の干支の年に生まれた人間に宿り、その者が十八歳になった時、現在の精霊と交代をする。
しかしある年、寅(虎)の精霊が謎の死を遂げた。そして寅の精霊の妻が午(馬)の精霊であった事から、誰ともなく「丙午の呪い」と精霊たちの間で噂が立った。午の精霊が突如姿を消した事も、その噂に信ぴょう性を与えた。
寅の新たな精霊候補は未だ四歳。干支の精霊として世を治める事はかなわない。しかし寅年は二年後に迫っていた。次の寅年における日本の統治を、別の年の精霊が代行するのか。それとも六歳になった寅の精霊候補を皆で補佐するのか。精霊たちの間で議論が沸騰した。
だがその騒ぎをよそに、巳(蛇)年の精霊だけが思惑を別にしていた。彼女は寅の精霊の妹であり、兄の死と義理の姉の失踪に強い疑念を抱いていたのだった。それは、彼女だけが知っている事情が関係していた。
寅の精霊の死の真相とは? 妻である午の精霊失踪の謎とは? そして巳の精霊だけが知っている事情とは何か?
古来より伝わる干支の秘密が今明らかにされ、日本全土を巻き込む空前絶後の干支バトル勃発!(しないと思う)




