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第92話 桃尻


アーナスが王都に向かって旅立った翌日。タカシは以前アーナスと密会した村を訪れていた。密会に使用した村長の家の奥に、比較的新しい小さな家がある。そこをアーナス以外との密会の場所として利用していた。村長の家でアーナス以外と密会するのは気が引けたために選ばれた。


小さな家のベッドには、全裸の金髪の女性がうつ伏せに寝ていた。タカシはその形の良い丸いお尻を枕代わりにして考えごとをしていたが、これは一度はやってみたかったシチュエーションを再現しただけで、気になってしまい考えに集中できていなかった。


タカシは我慢できずに桃尻を甘噛みした。リオンは甘い声で「アンッ」と言った。タカシはそんなリオンの反応を楽しみながら、お尻にキスをして二回戦目を行った。リオンは長い金髪を掻き乱しながら、激しく感じるのであった。


シスター・リオンと大人の関係になったのは、タカシが聖者だとわかった日のことだった。


タカシは、神聖魔法を使えるようになったことをリオンに話してしまっていた。自分が聖者であることがわかり、日常を変えたくないため隠したいと考えた。神聖魔法を使えることから聖者だと推測されることを恐れ、口止めしなければいけないと教会に急いだ。


礼拝堂にはリオンと母親のセシリアがいた。セシリアに気づかれないよう、リオンを教会の木のそばまで連れ出した。そこは教会の建物の死角になる場所だったが、リオンは素直についてきた。タカシは真剣な顔で、神聖魔法が使えることを誰にも話さないでほしいとお願いした。リオンはそんなタカシの様子を見て、目を輝かせていた。


元々リオンは、タカシが聖者ではないかと考えていた。現在王国では聖者も聖女もいない。教会本部は危機的状況と判断し、捜索の徹底を教会関係者に厳命していた。そんな中で、神聖魔法や聖者のことを教えてほしいとタカシがやってきたのだ。多感な時期のリオンには、タカシが聖者だったらいいなという思いがあった。そして神聖魔法が使えるとタカシが口を滑らせた時、電撃が体を突き抜けた。


リオンは、タカシが必死に神聖魔法が使えることを知られたくない理由を語るのを見て、聖者に違いないという疑惑が急速に確信へと変わっていった。教会の最高峰の神聖魔法の使い手である聖者を前に、リオンの顔は高揚し体は震え、距離が徐々に縮まっていく。そんなリオンと密着しないようにタカシは後ずさりしたが、壁で止まった。リオンは追い込むように近づいてくる。最大限の密着面積で体を重ね、思わずタカシの唇に唇を重ねた。タカシは突き放そうとリオンの肩に手を置いたが、リオンはその手を握りしめて自分の胸に押し当てた。


「聖者様……」


「違う、俺は聖者じゃない」


「大丈夫です。私は味方です」


「違うんだ!」


二人の声は徐々に大きくなっていく。タカシは教会裏の孤児院から子供の声が聞こえ動揺した。


「お願いします。絶対に誰にも言いません」


リオンはタカシの首筋にキスをする。タカシはキスから逃れようと体をよじる。リオンはタカシの手を無理やり修道服の中に入れて誘った。


「私に聖者様のお世話をさせてください」


タカシは顔から滝のように汗を流した。リオンは潤んだ目でタカシを見つめ、懇願する。


「聖者様にはギアス契約をしたお付の方が何人も付きます。私をその中に入れてください。お願いします……」


リオンは精一杯背伸びをして、タカシにキスをするのであった。


「こっ……後悔しても、知らないぞ」


タカシは立場を入れ替えるようにリオンを引き寄せて壁側に押し当て、乱暴に抱いた。リオンは恍惚の表情で受け入れるのであった。

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