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第8話 大きな試練

朝食は、パンと野菜くずのスープ。タカシはパンをかじりながら、昨夜よりも和らいだ空気の中、シャロンに自分のことを話し始めた。


「俺は、冒険者として迷宮に潜ってるんだ」


「昨日は、パーティーメンバーを探しに奴隷商に行ったんだ。当初は獣人の女の子を買うつもりだったんだけど……」


そう言って、タカシはシャロンの方を見た。彼女は黙って話を聞いている。


「シャロンが可愛かったから、つい買っちゃったんだ。色々訳ありなのも、なんか惹かれてさ……」


タカシは昨夜の行為を思い出し、少し恥ずかしそうに頬をかいた。


「まあ、色々大変なこともあるだろうけど、よろしく頼むな」


朝食が終わり、タカシは椅子に座ったまま、床に座るシャロンに視線を向けた。


「……あのさ、頼めるか?」


タカシの言葉に、シャロンは無言で頷いた。彼女はゆっくりとタカシに近づき、彼の股間に顔をうずめた。


すっきりしたタカシは、迷宮の九層へと向かった。


九層の出現モンスターは、狂暴なオオカミ、ビッグラット、ホーンうり坊などだ。一層から三層が植物系、四層から六層が虫系、七層から九層は動物系になる。七層に入ってからモンスターの硬さが増し、タカシの安物のロングソードではなかなかダメージが通らない。それでも、持ち前のゲーム知識と効率的な戦術で、確実にモンスターの急所を狙い、狩り続けた。


タカシは七層でモンスターの感触を確かめ、攻撃が通じると判断するとすぐに八層、九層へと移った。六層での狩りをやり過ぎたのかもしれない。意外と余裕があった。


(昨夜の……行為、あれって、俺は童貞を卒業したことになるんだろうか?)


タカシはモンスターを倒しながら、ふとそんなことを考えていた。剣を振り続けながらも、シャロンとのことを思い出すと股間が膨らんでくる。ここは誰も来ない九層だ、そんなことは気にしない。


異世界に来て、チート能力が何かわからないまま終わったと思っていたが、見切り品とはいえ美女の奴隷を手に入れることができた。ある意味、順調。いや、間違いなく順調だ。


シャロンを迎え入れてから、タカシの生活は順調だった。


何よりも重要なのは、シャロンの存在だった。彼女はタカシの生活を完璧に支えてくれた。朝食の準備、家の掃除、そして奉仕。奴隷だから当たり前なのかもしれないが、タカシは彼女の優しさと尽くす姿に、どうしようもなく惹かれていた。


(シャロン、可愛い……)


タカシは、食事をするシャロンの横顔を眺めながら、思わずそう呟きそうになった。滑らかな肌、豊かな胸、そして何よりも、タカシにだけ見せるほんのわずかな感情の動き。タカシはそんな彼女に釘付けだった。


それと同時に、タカシは自分の中に湧き上がる抑えきれない衝動に苦しんでいた。


(ダメだ、俺は十五歳(推定)でシャロンは二十八歳。年下の主人として、舐められてはいけない、絶対に!)


タカシは、彼女を抱かないことこそが余裕のある大人の男というものだと思い、必死に堪えていた。


(せめて……せめて二週間は、シャロンを抱くのを我慢しよう)


彼は心の中で固く誓った。これは異世界ハーレム計画の成功のため、そして何よりも、自分自身の成長のためだ。


タカシは、迷宮の九層での戦いよりも、シャロンとの新たな生活の中でこそ、大きな試練に挑んでいた。


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