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第39話 新たな依頼


タカシたちは、迷宮の九層で狩りをしていた。メンバーはタカシ、セルマ、キャロ、カリン、ミオ、メグだ。今までは四人ずつのチームに分けていたが、タカシは考えを変えた。四対四に分かれるよりも、六対二にして二人を家で待機させておく方が安全だと判断したのだ。そして、日が暮れる前に必ず狩りを切り上げるようにした。


タカシは奴隷たちを家へ送り届けてから、一人で獣の皮を売りに行った。獣の皮の買い取り価格は、少しずつ下がってきている。嫌なことが続く。


タカシは冒険者ギルドの依頼書と再び睨めっこを始めた。さすが王都だけあって依頼はたくさんある。ただ、多すぎて迷ってしまう。前回のセラム村への依頼は、往復で四日かかった。本来の目的と、タカシたちの目的は違う。そのため、セラムへの四日間は無駄だったと感じていた。同じように時間をかけることには、どうしてもためらいがある。依頼は実際に現地に行かないとわからない。遠方の依頼にはどうしても手が伸びにくくなった。


しかしタカシには、一つ気になっている依頼があった。辺境の男爵家が出している、モンスターの間引きをするという長期依頼だ。一ヶ月金貨十枚という報酬は悪くないように感じた。しかし、条件として「Bクラス冒険者パーティー、もしくはそれと同等と認められる実績のあるパーティー」と書かれていた。Bクラス冒険者パーティーにしては安く感じる。それと、何となく怪しくもある。セラム村の依頼を受けた時にはこの依頼もあった。汚れもひどく、もっと前から掲示板に貼り出されていたように見えた。


翌日、タカシはセルマに、ギルドの伝手を使ってこの依頼について詳しく聞いてもらうことにした。


セルマが受付嬢との話を終えてタカシのところへ戻り、報告した。


「ギルドの受付嬢は、あまりお勧めできないと言っていました。この依頼は一年前から出ていて、これまでに二つのパーティーが受けたそうです。最初に受けたのはBクラス冒険者二名のパーティーでしたが、三ヶ月目で更新を止めました。状況が悪化して、二人では難しくなったとのことです」


セルマは続けて、その後の経緯を語った。


「その後、ギルドに借りがあったCクラスとDクラスの三パーティー、合計十一名に無理やり受けてもらったそうです。しかし、依頼を受けてすぐに巡回に出ていたDクラスのパーティーが戻らず、Cクラスパーティーが探しに行きましたが、そのパーティーも戻ってこなかったそうです。残ったDクラスパーティーは依頼を棄権しました」


「ただ、この依頼にはギルドから特別報酬として一ヶ月金貨十枚が出ます。つまり、合計で一ヶ月金貨二十枚の依頼になります。危険が伴う依頼と予想されるため、途中棄権してもペナルティーはないとのことです」


セルマは、住居や食料などの生活援助についても確認してくれた。現地にはアジトにできる空き家がいくつかあり、最初に依頼を受けたパーティーはそれらの家を借りて住んでいたそうだ。食料の援助もあり、男爵家は協力的だったと話していたという。


セルマの説明を聞いたタカシの率直な感想は「わからない」だった。だが、辺境の地でアジトになる家を借りられるのは都合が良かった。ただ、ギルドの態度からも危険が伴う依頼なのは間違いない。


タカシはセルマに「どうする?」と聞いた。しかし、タカシの心の中ではすでに、この依頼を受けることで固まっていた。


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