第24話 獣人奴隷との交渉
タカシは奴隷商から家に戻った。
玄関を開けると、シャロンが申し訳なさそうな顔で立っていた。その表情を見て、奴隷教育がうまくいかなかったことを悟った。
夕食後、タカシは改めてキャロとカリンに奉仕を求めた。しかし二人は躊躇するような仕草を見せ、その場から動こうとしない。
「悪いが、奉仕ができないなら返品する」
タカシはそう告げた。キャロとカリンは「返品」という言葉の意味がすぐにはわからなかったようだ。タカシは、奴隷商に下取りしてもらい新たに別の獣人奴隷を買うと詳しく説明した。
二人は困惑した表情で顔を見合わせた。
「次に購入する人が、私たちを二人一緒に買うとは限らないよね?」
カリンが不安そうにキャロに言った。キャロは、奴隷商に出戻ることで何か罰を受けるのではないかと考えていた。
意を決したように、キャロははっきりと言った。
「わかりました。私が頑張りますから」
タカシは安堵したが、キャロは言葉を続けた。
「その代わり、カリンは許してください」
「そんなのは話にならない!」
タカシは大きな声で怒鳴った。
「奉仕できないなら、カリンは奴隷商に戻す。奴隷が主人の指示を聞くのは当然だ。言うことを聞かない奴隷の面倒をなぜ見なければいけないんだ?それとも、お前たちは俺が満足できるだけの何かを持っているのか?」
タカシはキャロを睨みつけ、さらに続けた。
「何も持っていない状態で選択肢があるとすれば、奴隷商に戻るか、俺の言うことを聞くかだ」
キャロは言葉に詰まり、何か良い案はないかと頭を巡らせたが、当然、思いつくはずがなかった。
その時、タカシとキャロの間に割って入るようにカリンが前に出て、タカシのものに顔を近づけ、くわえた。キャロは信じられないといったように目を見開き、声も出なかった。
カリンはタカシに奉仕しながら、キャロに言葉を投げかけた。
「キャ……ロと離れたくないから」
その言葉に、キャロは観念したように、カリンと一緒に奉仕を始めた。
翌朝、朝食を食べ終えると、タカシはキャロとカリンに奉仕を求めた。
昨夜のことがあったからか、二人は従順に「わかりました」と答え、ぎこちない動きながらも奉仕を始めた。しかし、二人一緒というのが新鮮で、タカシはすぐに絶頂に達した。
「最近、俺は早くなったのかもしれない……」
タカシはそんなことを考えながら、キャロとカリン、そしてセルマの四人で迷宮へ向かった。
迷宮に着くと、タカシはキャロとカリンにショートソードを渡して二層で狩りをさせた。セルマが二人に基礎を教えていく。二人の飲み込みは早く、あっという間に三層での狩りにも慣れていった。タカシは、二人だけでも問題なく狩りをこなしている様子を見て、獣人族のセンスの良さに驚いた。
狩りをキャロとカリンに任せ、タカシはセルマを安全地帯の部屋で抱いた。獣人の少女たちが一生懸命に働いている傍らで、先ほどまで指導役を務めていた体格のいい女戦士を抱く。この状況は、タカシにとって最高だった。
休憩を挟んで、今度はセルマと交代し、キャロとカリンに休憩をとらせた。二人は何をされるかと緊張した面持ちで、タカシから距離を置いて床に座った。
しかし、タカシはただ狩りの感想を聞きたかっただけだった。
「迷宮での狩りはどうだ?」
「狩りは楽しいです。子供の頃から狩りには同行していましたから。獣人族の女は、結婚するまでは狩りにも出るんです。体を動かすのも、狩りも好きですよ」
カリンはそう答えた。
「獣人族は力が全てなところがあるので、狩りで活躍するとモテるんです」
キャロはそう付け加えた。その言葉に触発され、タカシは狩り場を五層に移して自身も狩りに参加した。パーティーの狩りの効率は飛躍的に向上し、狩り場はすぐに六層へと変わった。




