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第23話 シャロン、動く


タカシと二人の獣人奴隷、キャロとカリンは互いにどう動くべきかわからず、膠着状態に陥っていた。その時、じっと様子を窺っていたシャロンが立ち上がった。


シャロンはタカシの前に座り、静かに言った。


「二人はこういう知識がないのかもしれません。今日は私が……」


そう言うと、彼女はいつものようにタカシのものをくわえ、奉仕を始めた。タカシはシャロンの思いもよらない行動に戸惑ったが、すぐにそういうものかと流れに任せた。シャロンはタカシの気持ちのいいポイントをよく知っており、あっという間に絶頂に達した。


二人の獣人奴隷は、目の前で繰り広げられる異様な光景を引きつった顔で見ていた。


翌朝、朝食を食べ終えたタカシは、再びキャロとカリンに奉仕を求めた。


今度はセルマがタカシの前に座り、「見て覚えてもらいましょう」と言ってタカシのものをくわえた。二人の獣人奴隷は、この異様な光景がここでは日常なのかと、セルマの行為を凝視した。セルマはいつもよりいやらしく、少し長めに奉仕してくれた。


その後、タカシはキャロとカリンを連れて迷宮へ行こうとした。すると、シャロンがタカシの前に進み出た。


「二人は疲れていると思います。今日一日はゆっくりさせてあげてはいかがでしょうか?私の方で、奴隷としての生活について少し教えたいと思います」


タカシはシャロンの言葉に納得した。


「そうか、その方がいいかもしれないな」


タカシはシャロンに獣人奴隷たちの教育を任せることにし、セルマと二人で迷宮へと向かった。


迷宮を早めに切り上げてセルマを先に帰し、タカシは奴隷商のサイロンに会いに行った。獣人奴隷がどうしてあれほど安かったのか、その理由を知りたかったからだ。いつものように勝手に地下へと向かう。


地下に入ってすぐの小部屋に、サイロンはいた。


「よう!」


タカシが軽く挨拶をし、手土産だといってワインボトルを渡した。サイロンは予想外の贈り物に大喜びし、どうしたんだと理由を尋ねる。


「いつもいい奴隷を紹介してくれるから、そのお礼だ」


タカシが感謝の言葉を告げると、サイロンはさらに上機嫌になった。


その時、タカシは獣人奴隷が入っていたはずの牢屋が空になっているのに気づき、驚いてサイロンに理由を聞いた。


「そりゃ、今まで最低でもレア奴隷だった獣人奴隷が金貨一枚で二人も手に入るんだ。今日の午前中には完売よ」


サイロンは誇らしげに語った。


「なんであんなに安かったんだ?もっと高くても売れただろうに」


タカシが疑問を投げかけると、サイロンはグラスを手に取り、真剣な表情でタカシを見た。


「第一王子ライザス殿下が戦争をしているのは知ってるだろ?あの価格は第一王子の命令なのさ。ライザス様は商人ギルドのグランドマスターでもあるから、もしも怪しいことをすればすぐにバレる。もっと高く売りたかったが、仕方ないよな。それに、来週には第二便が届くらしい。これだけ奴隷が来るってことは、どうも戦争は優勢らしいな」


タカシは、王子が商人ギルドのグランドマスターを務めていることに驚いた。


「なんだ、そんなのも知らないのか?名誉職で、ほぼギルマスか他の貴族に任せてるとは思うが、王子様でグラマスだ!商人にとっては一番逆らってはいけない人だからな。ちなみに第二王子リーグ殿下は職人ギルド、第三王子ルーシェ殿下は冒険者ギルドのグランドマスターだ。王子たちはそれぞれ母親が違うが、第二夫人のロイヤス妃だけは第二王子リーグ殿下と第四王子カーク殿下、二人の王子を産んでいる」


サイロンはワインをグラスに注ぎながら答えた。もう一つグラスを取り出し、タカシに注ごうとしたが、タカシは手で断った。


「それより、奴隷はどうだ?」


サイロンが逆にタカシに尋ねてきた。タカシが奉仕をしてくれないことを正直に話すと、サイロンは笑いながら言った。


「兄ちゃんだったら、新しく奴隷を買い直すことを条件に、二人で銀貨五百枚で下取りしてやってもいいぜ。ただし、五体満足が条件だけどな。その気があるなら、来週新たに奴隷が届く頃に持ってきな」


サイロンはワインを飲みながらそう言って、楽しそうに笑った。


「ワインももらったしな!」


そう言って、大笑いした。


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