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11話 ステータス確認と朝食

 新年あけましておめでとうございます。

 新年初、ということで試しに予約投稿をしてみたのですが…失敗しました。

 やっぱりなれないことはやるんじゃないですねw


 余談ですが、昨日頑張ってストックを作ったので、20話まではキープすることができました。



 さて、せっかくここから食堂まで時間があるんだ、今のうちにステータスを見ておこう。


////////////////////////

個体:不知火 悠 ♂ 16

種族:人間Lv1

職業:なし

状態:健常

属性:なし


【レベル】1

【生命】100/100 【体力】100/100

【魔力】100/100 【氣力】100/100

【筋力】50    【耐久】50

【知力】50    【抵抗】50

【敏捷】50    【器用】50

【運気】100


スキル:

・武術系

[剣術Lv1]

・補助系

<叡智Lv1>《+[鑑定Lv2][思考Lv2][演算Lv2][分析Lv2][把握Lv2][理解Lv2][自動処理Lv2][並列思考Lv3][並列思考Lv3][並列行動Lv2]》[勘Lv1][予想Lv1][集中Lv1][模技Lv1][覚醒睡眠Lv1]

・強化系

[寒冷耐性Lv1]

・特殊系

﴾■■﴿[異邦人Lv-]《+[言語理解Lv-][環境適応Lv-]》


称号:

「転移者」「理想の探求者(イデア・シーカー)

装備:

「簡素な布服」

////////////////////////


 残念ながら俺自身のLvとステータスは上がらなかったものの、いくつかの新規スキル獲得とレベルアップが起きていた。

 因みに表示方法が変わっているのは、アルファに頼んである程度まとめた情報を寄越して貰ってるからだ。


 [剣術]はさっき確認したからよしとしよう。

 他に増えているのは例の寒さのせいで寝られなかったことが原因で獲得しただろう[寒冷耐性]と[覚醒睡眠]、さっきの訓練で獲得した[集中]と[模技]の四つだ。

 まだこっちに来て2日なのにこんなにスキルあって問題ないのか?

 だいたいこういう世界のスキル獲得には上限があるって決まりがあるし…

 念の為『森羅万象』で検索してみたが引っかからなかったので心配だ。


 一応ここで話しておくと、『森羅万象』の欠点は今わかっているだけで4つ。

 1つ目は単純にリソースの食いが激しいこと。

 2つ目はもっと単純に超絶使いにくいこと。

 3つ目はさっきの訓練場で説明した、検索ワードにシビアなこと。

 4つ目は俺と同種族が知っている情報しか手に入らないこと。

 この4つ目の欠点はつい先程アルファから教わったものだが、俺の種族である[ 人間がまだ発見していない物の中にスキルの獲得限界があるのではないかと踏んでいる。

 何も無限ということはないだろう、ただ単純に容量がデカいから気付いてないか、獲得限界自体を理解できなかったためだろう。


 だからこそ、今必要のないスキルばかり取っていざ必要な時に取れなかったら大変なことになるので知っておきたかった。

 といってもそうそう無くなるようなもんじゃないだろうからバンバン取るんだけどさ。


 まあそれは置いといて、スキルの説明に戻ろう。


 まず[寒冷耐性]はそのまま寒さに強くなるスキルだ。

 これが上がればあの極寒の部屋でもぬくぬくしてられるかもしれない。


 [覚醒睡眠]は半寝状態をキープして直ぐに行動できるようにするスキルらしいが、俺は現在進行形でベータに使われせて体の疲れを取っている。

 [並列意思]と[覚醒睡眠]の同時使用のおかげで俺はピンピン、俺の分体であるベータはぐっすり眠れるってことだ。

 今思ったんだけど、これあれば寝なくても良くね?

 今晩試してみよう。


 [集中]は文字通り使用すると集中力が高くなる受動型スキルで、隠し効果として集中している間はあらゆるものの習熟速度が微上昇するらしい。


 [模技]は文字通り『技』を『模する』スキルだ。

 いや、正確には『技』ではなく動作の再現なんだけどね。

 正直[剣術]の次にこれが嬉しかったりする。


 スキル進化が可能な事は分かったので、もしかしたらコイツがスキルをコピーするスキルに化けるかもしれないとか思ってたりする。

 勿論そんなご都合主義はそうそう起こらないだろうが、スキル自体の仕組みが未だ不明なので可能性は0ではないのだ。


 とまあそれは置いといて、いつの間にか食堂についていた。

 師匠の話を聞いてから、俺のリアルスキルの1つである自前の並列思考を使ってみたんだが、やっぱりスキルと違ってほっとくと半分無意識になっちゃうんだよね。

 スキルの方は完全に頭が複数の事の同時処理を許容してると言うかそうさせるというか、とても言葉で言い表しにくい感覚だけどそんな感じだ。


 メインの思考を体の制御に戻し、昨晩座った位置にあった長椅子に腰掛ける。

 周りを見ると異世界だからと興奮してたのか、スキルの検証でもしてたのか知らないが、目の下に大きな隈を作っているやつだらけで死屍累々としていた。

 配給された服に着替えていないやつも多く、制服とファンタジー服が入り交じっている。


 正直スキル検証してたんならその成果を横d…ゲフンゲフン、参考にさせていただくために[鑑定]したい所なんだが、もしかしたら[隠蔽]やら[偽装]やらの鑑定妨害系のスキルを取っているかもしれないので使わないでおく。

 鑑定妨害系のスキルに[鑑定]の使用を察知する機能があるかは知らないが、魔力を使用する分あるかもしれない[魔力察知]などの魔力の存在を知るスキルを持っているかもしれないので侮れない。

 というか、何より一番詳しそうなヲタ達がホクホク顔でないところからして良いスキルの情報は得られないだろうと思う。


 そんな考察をしているとどこからとも無く背後に燈火がぬっと現れた。

 別に気配が分かるわけじゃないけど、普通背後に出てくるなら足音なりなんなりで分かるだろう。

 けど、それが一切なかった。


 「よ、よう悠…おはよう…」


 だが何故か元気がない。

 あんな風に気配を消したりするくらいだから、いつものように軽くウザイくらい元気だと思ったんだが、そんなに消耗の激しいスキルだったのか?

 こいつも隈作ってるし、なんかヤバげな状態異常とかじゃねぇよな?


 「はよ。で、お前なんでそんなにゾンビみたいになってんの? 異世界転移の次は転生ですか?」


 「…何を馬鹿な事言ってんだよ…。そしたらここにいるやつらも全員そうじゃねぇか…。つうかなんでお前は平気なんだよ…」


 「いや、何かあったのか? ほんとに具合悪そうなら[回復魔法]あたり使えそうな婆さんとかに診てもらえよ?」


 「…とりあえず現状を説明しよう。…皆昨日の夜寒すぎて…寝れなかったんだとよ。…で、俺もそのうちの一人ってわけ…」


 なんとまさかの寒さが原因だと。

 一応燈火の部屋と俺の部屋の辺りでは体感2〜3°Cほど違うのだが、それでもこんな有様とは。

 こんなんで俺の部屋で寝たらそれこそ永眠することになるぞ。


 「てことはアイツらのも興奮だとかスキル検証だとかが原因じゃねぇのか」


 「…一部のやつはそれもあるらしいが、結局は寒さでノックダウンだとさ…」


 「ある程度耐えれば[寒冷耐性]生えるから試してみるといいよ」


 「…馬鹿かおめぇ! …そんな事したら今度こそ凍え死ぬわボケ!」


 グッたりするのか怒るのかハッキリしてくれ。

 結構やりづらいぞこれ。

 全く、俺は親切心で[寒冷耐性]の事教えてやったのに。

 因みに[並列意思]と[覚醒睡眠]の合わせ技は習得だけで丸一日くらい使いそうなので教えないでおく。

 余計な情報は混乱を招くだけだしね。


 「ま、とにかく病気とか状態異常とかじゃなくて良かったよ。あとは状態の欄に「死亡」とか書かれないよう気をつけろよ」


 「…明日からは全部屋ヒーターの魔道具が設置されるらしいから。…そうそう死にはしねぇよ…」


 だといいがな。

 異世界生活三日目に死因凍死で退場とか洒落にならんし。


 そんなことを燈火と話していると、昨晩と同じく皇帝が長ったらしい話を初めた。

 寝不足だったやつらは全員ノックアウト。

 まるで校長先生の朝礼の話並みの威力だったよ。

 今思うとあれって広域型睡眠導入魔法だったんじゃねぇかなとも考えられるよ。


 そして皇帝の長話も終わり、食事が始まった。

 え、俺は聞いてたのかって?

 ちょっと[覚醒睡眠]の実験をしてたから覚えてないわ。


 食事前に実験体にしているベータの代わりに俺が[鑑定]をかけておく。


 すると、なんと料理全てが食べれば「代謝向上」のバフが付くものだったではありませんか!

 周りもそれに気付いたのか無我夢中に頬張っていく。


 多分衣食住の保証のどれかに触れたから、それの挽回とかじゃないかな。

 代謝が上がれば自然と体温も高くなってその条件も回避できるし。

 いやー、俺ももう寒くて仕方なかったからさ、我ながらよく契約を変えてくれた思ったよ。

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