2-54 人魚をナンパ講習編
今日は裕也と午前中10時頃に、この浜辺で待ち合わせだ。
俺達が浜辺で待っていると、裕也がやって来た。何故か肩を落として歩いていた。
失敗か。
俺は裕也に近づき、小声で話し始めた。
「どうだった?」
「途中までは良かったのですが、終わった後物足りないと人魚が言い出したので、頑張ってもう一回したけど、ワンパターンと言われてしまいました。」
その話からすると、その人魚は、夜の運動テクニックの猛者だな。だが、もしかすると、裕也の夜の運動テクニックが未熟だったのかも知れない。
「どんな風にその人魚と相手をしたんだ?・・・・・」
と聞いて、帰ってきた返答をまとめると、裕也が未熟だったようだ。
これでは勝てない。
見本を見せるか。
俺は真美子の所に行って小声で話した。
「裕也は夜の運動テクニックがいまいちだったんで、ブルーダイアモンド取ってきてもらえ無かったんだ。」
真美子も小声で返した。
「そうなんだ。でも中央国家では、6人もはべらしてたわよ。」
「たぶん勇者だったからだな。肩書きであの6人の女性は寄ってきたんだろう。聞いた所、人魚は気持ちよくならなったみたいだ。」
「そうだったの。テクニックないんだ。」
「ああ、それで見本を見せたいのだけど、協力してくれない?俺が真美子の治療の後にやるマサージでいいから。」
真美子は目を細めて俺を見つめた。
「嫌よ。それにマッサージって、あれでしょ、あのいやらしい大人のマッサージ。」
「ま、まあ、そうだけど、いつも真美子は喜んでるじゃないか。」
「な、なによ。テツさんが楽しそうだから、いつもまな板の上の鯉になってあげてるんじゃない。次からさせてあげないわよ。」
それはとても困る。
「そ、そうだ。俺が悪いんだよ。だからごめん。次もやりたい。」
「じゃあ、仕方がないわね。次からもしてもらうわ。」
よかった。でも真美子もマッサージをせがんでくる時あるよな。まあいいか。
「ところで、見本で見せるのはやってくれるかな?水着でいいからさ。」
「嫌よ。」
「うーん、仕方がない。」
「愛美とかでやっちゃダメよ。」
その手があったか。って、これ釘を刺された?
「え、ああ。」
◇
ということで、宿屋の別の1部屋を借りて、俺のマッサージの見本と講習が行われた。
その部屋はベットが2つ並んでいる。
片方のベットを俺。もう片方のベットを裕也。
そして、俺は自前でさっき作ったゴムゴーレム。悲しい。
裕也は6人いた取り巻きの一人が水着を着てベットに寝ている。うらやましい。
「それじゃ、裕也。俺のやっている動作を真似するんだ!」
「はい.師匠!」
俺の実演が始まった。
それを真似て、裕也が手を動かす。
真美子は軽蔑の目で見ている。そんな目で見るなら真美子、ここに寝てマッサージ受けてくれ。俺だってゴムは嫌なんだから。
お!吹雪裕也のベットの子、声が出ている。裕也は俺の手つきをトレース出来たのかな?
俺はいつもはやっていないが、ゴムゴーレムをひっくり返したりした。マイラにやっていた運動テクニックだ。
・・・・・・
と長々と続いた俺のマッサージ講習が終わった。なんかゴム相手で空しい。
裕也の所の女の子はのびている。気持ちよかったんだな。
「師匠!オレ自信が付きました。明日こそはブルーダイアモンドを人魚に取ってきてもらいます。」
「そうか。頑張れ!」
「はい。」
そして、裕也と女の子は手を繋いで帰りました。ちきしょー!見せつけやがって。
俺も真美子とイチャイチャするか。
「真美子、せっかくだからマッサージしてあげようか?」
と俺は言いながら真美子に近づいたら、真美子は俺の匂いを嗅いだ。
「そのゴム臭いのじゃいやだからね。」
「ご、ゴム臭いか!」
「そうよ、ゴム臭いわ。風呂に入ってよね。」
「わかった。」
「後、あのゴムゴーレム邪魔だから片付けてよ。」
「わかったよ。」
クソ、ゴムめ!俺はしぶしぶとゴムゴーレムをかたずけて、部屋のお風呂に入った。
風呂から出てきた俺に真美子は近づいてきて、俺の匂いを嗅いだ。
そして、俺を見つめて言った。
「テツさん。マッサージしたい?」
「え、いいの?真美子。」
「ええ、もう2人きりだから。」
「ヒャッハー!」
きたよ。これだよ。ゴムじゃない生身を待っていたんだ。
「もう、テツさんはしゃぎ過ぎよ。」
「え、ああ、じゃあ、そこに。」
「そこじゃダメよ、私達の部屋に戻りましょ。そこゴム臭いから。」
◇
数日後、吹雪裕也は見事にブルーダイアモンドゲットを数個ゲットしてきた。
これで、あとは竜の国でレッドダイアモンドだ。




