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異世界神達のゲーム  作者: コクテン8
女勇者編
104/123

2-51 グリーンダイヤモンド

仮眠のはずが寝てしまったようだ。


”侵食”を使ったあとの情報整理が堪えたな。


今はどのくらいの時間だろう?


魔法時計が壊れている。土砂の中だから光もない。


魔力が回復して、TPが1増えてるから1晩経った可能性が高いな。


真美子は大丈夫だったのかな?洞窟の通路に近い位置だから、脱出できたと思うが。


とりあえず、ここは息苦しい。地上に出るか。


俺は転移ゲート魔法陣を描き、入り口に作った転移ゲート魔法陣につないだ。


エルフの姫の入った水晶を持って転移で外に出た。



洞窟の入り口近くの転移ゲート魔法陣から出た俺は眩しさに目を細めた。


もう、日が昇っていた。


そして、洞窟の入り口近くからエルフの男が駆け寄ってきた。


従者のハルバカンだ。


「テツ殿!無事だったのか!よかった。」

「ハルバカンさん、真美子は?みんなは?」

「真美子さんも、みんなも無事です。それより、その後ろの水晶はまさか!」


とハルバカンは俺のもとに駆け寄り、エルフの姫の入った水晶を抱きしめた。


「おお、姫ー!」


そうだ、急がなくちゃならない。


「ハルバカンさん、今何時だ。」

「え、はい。魔法時計で10時です。」


まずい、急がないと、エルフの姫が固まってしまう。


「ハルバカンさん、急いで姫の入った水晶を水に漬けて姫を取り出さないといけないんだ。川は無いか?」

「はい。南東の方に走って30分ほど行ったあたりです。」

「わかった。」

「わたしめも行きます。」

「飛行魔法は使えるか?」

「はい。テツ殿」

「よし、案内してくれ。」

「はい。」


と俺はハルバカンの案内で、エルフの姫の入った水晶を持ち、飛行魔法で急いで川に向かった。




この水晶は本当の水晶ではなく、魔力のこもった魔棘大亀の体液だ。


この水晶は甲羅から外すと固まる性質がある。つまり、樹液に閉じ込められた虫と同じになってしまう。


リミットは24時間から36時間。その体液の状態によって時間が変わる。


もう24時間になりそうだ。だから俺は急いだ。


真美子はハルバカンの言ったことが正しければ無事だろう。ハルバカンに嘘を言うメリットはない。

本当は真美子の顔を見たいが、姫の命を優先しよう。


そして川に着いた。


この水晶は、大量の水でふやかし剥ぎ取ればいい。


取り込んだ情報からだと中の生物は、エネルギーを吸収する為の養分なので仮死状態のはずだ。


俺は川の水を利用して、エルフの姫を取り出しを始めた。


ハルバカンは、何か手伝う事が無いかとウロウロしてうっとおしい。


今は、かまっている暇がない。


そして、姫を取り出し終わった。水浸しなので服を脱がせて、俺のマントを掛けた。


後ろでハルバカンが何か言っているが気にしない。


そして、俺はエルフの姫に回復魔法をかけた。


「んん」


エルフの姫は、薄目を開ける。


よかった。大丈夫のようだ、確かアリアエルだったよな。


「アリアエル姫大丈夫ですか?」

「んん、ここは?」

「おお!アリアエル姫!目覚められた!」


目のピントが合わないらしく俺の方を見ていない。

ハルバカンは横で感動して叫んでいる。


「アリアエル姫、依頼により助けに来ました。」

「依頼?あれ、力が入らない。」

「姫無理をなさらないでください。」


かなり閉じ込められていたんだろう。感覚もマヒしてるかもな。


俺はもう一度回復魔法をかけた。


アリアエル姫はやっと起きたが、裸なのに気づく。


「な、何でわたし裸なの?」

「体の感覚が戻りましたか?」

「姫、服はわたしめが乾かしますのでしばし待ってくだされ。」


そして、アリアエル姫は


「え?誰?きゃー?ハルバカン?ここ何処?」

「大丈夫です。怖がらないで何もしません。」

「姫、落ち着いてください。」


困ったな記憶が混乱してるのか?


「落ち着いて、思い出してください。アリアエル姫は魔棘大亀の水晶に閉じ込められていたのです。」

「え、あ、そう言えばわたしは魔棘大亀と戦ってそして、そこから分からないわ。」

「そうです。姫、水晶に閉じ込められてたのです。」


そうか、水晶に閉じ込めらてから仮死状態で何もわからないか。もう一度ゆっくり言おう。


「アリアエル姫は魔棘大亀の水晶に閉じ込められていたので、俺が助けました。エルフの里の依頼です。」

「エルフの里の依頼?わたしを助けた?水晶?」

「はいそうです。さ、エルフの長老のところに帰りましょう。」

「姫、帰りましょう。」

「は、はい。」


俺は転移ゲート魔法陣を描いた。


「ハルバカンさん、アリアエル姫と一旦長老の家に転移しましょう。」

「よろしく頼む。テツ殿。」


ハルバカンはアリアエル姫を抱きかかえて、俺と一緒に転移ゲート魔法陣をでエルフの長老の家まで転移した。




エルフの長老の家に着いて、長老にアリアエル姫を見せたら、ひどくお礼を言われた。泣いてたよ。


アリアエル姫は長老から事情を聞いている。仮死状態で水晶に閉じ込められた経緯がこれで分かるだろう。


安心したので、俺は真美子は何処かとハルバカン聞いた。


「真美子さんは、王子と従者と共にテツ殿を掘り出す作業をしています。」

「はい?」


俺を掘り出している?


「テツ殿が生き埋めになったと皆思って、崩れた洞窟を土魔法で掘っています。」


なるほど、俺が生き埋めになったという想定なんだな。


「それじゃ、今も掘ってるのか?」

「あ、そいうです。連絡しなければ!」


とハルバカンは魔法通信機で連絡を始めた。


何だと、連絡してなかったのか!


まいった、ハルバカンは姫にを水晶から出すのに夢中だったんだ。


まったくハルバカンは抜けてるな。


ハルバカンが魔法通信機で話しているので、俺は洞窟の入り口に向かうと伝えてもらった。早く真美子に会いたいからだ。


そしたら、近くにいたアリアエル姫も、一緒に行きたいから連れて行ってと言われた。兄に早く会いたいそうだ。




俺とアリアエル姫が転移で洞窟の出口に到着したが、誰もいなかった。


さっき通信したから、まだ出て来れないだけか。


少し待つと、洞窟の出口に、真美子とアクラレオン王子が出てきた。


そしてら、アリアエル姫がいきなりアクラレオン王子に抱き付いた。

真美子はビックリして見ていた。


「お兄ちゃん!」

「本当に、アリアエルなんだな!」

「ええ、テツさんって方に助けてもらったの。」

「アリアエル!」


と兄妹で涙を流して抱き合った。


その後、真美子は俺を見つけて走ってきた。


俺も真美子の方に走った。


そして2人は抱き合った。


「テツさん!」

「真美子!」

「良かったわ。無事だったのね。」

「心配かけたな。」


真美子は泥だらけだった。顔も泥だらけ、可愛い顔が台無しだ。

そして、その顔には涙が流れていた。鼻水も。


よっぽど一生懸命土を掘っていたんだな。俺のために。


しかし、真美子、無事でよかった。


それにしても、こんなに真美子を心配させるんだったら、ハルバカンを無視して連絡すればよかったよ。


「真美子、里に帰って風呂を借りよう、体中泥だらけだから、それにほら、これで顔を拭いて。」


と俺はハンカチを出した。


「うん。」


と真美子はハンカチで顔を拭き鼻をかんだ。


どうやら俺のハンカチは鼻をかまれる運命らしいい。


「ところでテツさん、今迄どうしてたの?魔棘大亀は?」

「魔棘大亀を倒した後、ちょっと土砂に埋まってて気を失ってたんだよ。」

「一晩中なの?」

「そうだ、一晩中。そして起きてすぐ転移して、アリアエル姫をハルバカンと一緒に水晶から出したんだ。」

「何でもっと早く連絡してくれなかったの?」

「いやあ、ハルバカンが連絡したものと勘違いしていたんだ。遅れてすまん。」

「もう、心配したんだから。」


真美子は、また俺に抱きよってきた。

俺も真美子を抱きしめた。


泥だらけだけど、柔らかさは変わらない。いつもの標準の弾力だ。


キスしたいがちょっと泥だらけ。俺は我慢した。


「真美子それじゃ帰ろう。」

「はい。テツさん。」


俺が真美子の手を握ると、真美子はにこりと笑って、俺の手をぎゅっと掴んだ。


そして手をつないだままエルフの里に帰った。




次の日


アクラレオン王子と長老から大量のグリーンダイアモンドと多額の報酬、そして、エルフの里の英雄として風の精霊の加護が付いた腕輪をもらった。


俺と真美子はもらい過ぎだと言って、金銭報酬の半分を返した。


そのあと、アクラレオン王子と長老はアリアエルに今まで話せなかった分長い時間話していた。


3人ともニコニコしていた。


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