表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
5/10

第5話 シバタサン

荒宿マンション。

三階。

黒木アンの部屋と城之内ほうかさんの部屋は、隣同士。


黒木アンの部屋。

ピコン。

スマホにメールが届く。


[今日は、大変でしたね。

 ゆっくり休んでください。

 おやすみなさい。

 愛するアンさんへ]


ほうかさんからのメールだ。

「何で、いつもメールなのよ」

自分のベッドで横になりながら、不満をつのらせる。

恋人同士なんだから、会って、おやすみなさいって。

瞳を見て、言ってほしい。

ほうかさんは、奥手なワケでは無い。

積極的で、優しい人だ。

だから、いつでも見つめていてほしい。

「ほうかさんは、私だけの恋人…」

ゆっくり目を閉じる。


第5話 シバタサン


荒宿デパート。

警察によって、封鎖が厳重になっている。

「従業員の柴田を追いかけまわす動くマネキンが、どんどん空から振ってくるんだ」

「あらら」

「総数30体」

「あらー」

「多いですね」

動くマネキン=幻身は、非力である。

取っ組み合いになれば警察官一人でねじ伏せられる。

しかし、壊せない。

ダイヤのように硬い。

霊力探偵の黒木アンなら、ムチで壊せる。

「霊力探偵に、壊していただきたい」

警察官たちは、敬礼した。


「行くわよ。覚悟しなさい」

ビシッと。バシッと。

「ほうかさんと仲良くする時間が欲しいわ」

ビシッと。バシッと。

「アンさん。僕なら、いつでも、あなたを想っていますよ」

「じゃあ、見つめていて」

ビシッと。バシッと。


十数体は、壊した。

霊力は、消耗しているが、ほうかさんへの想いは、つのっている。

「愛して、ほうかさん」

ビシッと。バシッと。

「愛してますよ。アンさん」

「貴方しかいないのよ」

ビシッと。バシッと。


総数三十体を壊した。

さすがに、疲れた。

「大丈夫ですか。アンさん」

ほうかさんが、支えてくれる。

「ありがとう。ほうかさん」

アンは、ほうかさんに身体をあずける。


ギシ…ギシ…ギシ…。

【シバタ…サン…】


黒いマネキンだ。動いている。

「あら、BOSSのご登場かしら」

アンには、まだまだ、余裕がある。

霊力が高すぎる。

それが、アンの取り柄だ。


「この子も壊すのか…」

柴田さんが、前に出てきた。

「壊すわよ」

当然、アンは壊すつもりだ。

「オレは、マネキンが好きで、よく話しかけてたんだ」

「あら、そう」

「マネキンが壊れるのを、これ以上見たくない」

「そうなんですね」

「ほうかさん。聞いては駄目よ」

アンは、ムチを構える。

「あんた、やりすぎだよ」

「褒め言葉ね」

ムチを振り上げる。

ビシッと。

バシッと。

黒いマネキンが壊れる。

デパートのマネキン大量出没は、解決した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ